アップサイクルタイル「ウラタイル」

愛知県と岐阜県に拠点を構える3社（後述）が立ち上げた「ウラタイルプロジェクト」から、不良タイルや未利用タイルをリデュースしたアップサイクルタイル〈ウラタイル〉が発表されました。

ウラタイル（URATILE）とは？

〈ウラタイル〉は、タイルの裏面を表面として施工するという、逆転の発想が大きな特徴です。タイルを施工すると見えなくなる、「げた」と称される裏面（裏足）の形状のおもしろさ、インダストリーな美しさに着目してそのまま活かします。

プレスリリースによれば、通常のタイルと同様の施工が可能。タイルの主な原材料である土が素材として本来もっている色や表情を活かすとともに、ボーダータイルのような表情もつくることができます。

プロジェクト立ち上げの背景

ウラタイルプロジェクトは、「モノづくりのアップデート」をテーマに、有限会社スタジオポイントとソイロリビング合同会社、聖和セラミックス株式会社が共同で立ち上げたもので、タイル工場の産業廃棄物を減らす取り組みから生まれました。

タイル業界のリサイクルへの取り組みは素晴らしく、原料の58％がリサイクル原料です。しかしながら、タイル製造過程で生まれる未利用品の全てをリサイクルだけでは消費できず、廃棄される現状があります。
不良や未利用品の理由はさまざまにありますが、そのほとんどがタイルとしての機能性には問題のないものばかりです。私たちは、この「廃棄されてしまう使えるタイル」の裏面に着目し、リデュースし、アップサイクルするプロジェクトをしています。（2023年3月21日プレスリリースより）

同プロジェクトでは、既存の生産ラインや商流（商品の受注から納品されるまでの流れ）を生かしながら、日々発生する廃棄量を減らし、ゆくゆくはゼロを目指しています。
また、活動を続けていく中で、産業界におけるモノづくりのさまざまな課題にも向き合い 解決の為のチャレンジを続けていくとのこと。

キャッチコピーは「タイルのウラは土の色。」

アップサイクルタイル（URATILE）仕様

タイルサイズ：W95×H45mm
シートサイズ：W300×H300mm
厚さ：T7mm
目地幅：5mm
素材：磁器質（1類）、意匠面無釉 / 乾式成形
入り数：1ケースあたり20シート入
平米（m²）必要枚数：11.5シート
重量：約22.5kg/ケース
用途：屋内壁（内装タイル）

プロジェクトを立ち上げた3社：
有限会社スタジオポイント（愛知県名古屋市中区正木1-13-14）
https://www.studiopoint.jp/
ソイロリビング合同会社（愛知県名古屋市中村区羽衣町30-4）
https://www.soiro.net/
聖和セラミックス株式会社（岐阜県多治見市笠原町2740-5）
https://www.seiwaceramics.co.jp/

ウラタイル（URATILE）公式ウェブサイト
https://ura-tile.studio.site