北欧・デンマークのインテリアブランド、BoConcept(ボーコンセプト)が、同国を建築家のビャルケ・インゲルス(Bjarke Ingels)が率いるBIG(Bjarke Ingels Group / ビャルケ・インゲルス・グループ)とコラボレーション。新たなコレクション〈Nawabari(ナワバリ)〉を発表しました。
〈Nawabari(ナワバリ)〉シリーズのデザインを手がけたのは、BIGの共同経営者であり、プロダクト部門の責任者を務めるヤコブ・ランゲ(Jakob Lange)氏。日本の文化にインスピレーションを受けてデザインされており、シリーズ名は、日本語の「縄(Nawa)」と「ぴんと張る」という意味の「張り(Bari)」からとられました。
デザイナーの解釈によれば、〈Nawabari(ナワバリ)〉における”縄”とは、単なる道具ではありません。文字の無かった時代まで遡れば、人々は縄の結び方で意思を通じ合わせ、“願いを込めて「結ぶ」行為は、人の想いをそこに留まらせることに通じると捉えています。
BIGでは常に、仕事、生活、遊びの接点となるような場所を探求しており、今回の〈Nawabari〉シリーズも、「縄を結ぶ」ようにして人と人とのつながり・絆を結び、人々が共有する空間を変革する家具として開発されました。
インスピレーション
「このコレクションの制作に着手した時、私たちは家具を表現する新しい方法を探していました。私たちが興味をひかれたのは、素材を縄で結んだ時に現れるかたちでした。その結果、この家具コレクションの中核となる彫刻的でオーガニックなフォルムが生まれたのです。」(ヤコブ・ランゲ氏)
新コレクション〈Nawabari〉は、2サイズのソファ、アームチェア1点、コーヒーテーブル2点、2サイズのプーフで構成されます。存在感のあるアイテムとして単独で使うことも、組み合わせてまとまりのあるエリアもつくりだすことも可能です。
張地には、1851年創業のデンマークの老舗生地メーカー・Gabriel(ガブリエル)社による、ウールエフェクトを施したファブリック・Blendを採用(英国市場を除く)。厳選された6色でのカラー展開です。ボーコンセプトが提供しているファブリックを張地として使うこともできます。
ソファ、チェア、プーフ(クッションスツール)の張地に⽤いられるガブリエル社のBlendは、製品からの化学物質の排出量が少なく、室内の空気の品質に影響しにくいことを証明するグリーンガード認証を取得しています。さらに、Blendファブリックには、テキスタイルのすべての構成要素で有害物質の検査が⾏われていることを示すEUエコラベルが付き、国際的な安全基準であるエコテックス®スタンダード100認証も取得しているとのこと。
BIGでは、コペンハーゲンの港湾部に新たな本社屋をオープンする予定です。オフィスに配置する家具の1つとして〈Nawabari〉コレクションを採用、複数のフロアで展開するとのこと(本稿掲載の広報画像は同ビル内で撮影されたものを含む)。
ドアノブからコンクリート開発、ランドスケープまで、BIGだからこそ”すべて”を手がける自社オフィス〈BIG コペンハーゲン本社〉デンマーク
〈Nawabari〉コレクションは、東京、パリ、コペンハーゲン、ロンドン、サンフランシスコ、ドバイなど、ボーコンセプトが世界各地に展開するストアにて10⽉18⽇より販売を開始しています。
〈Nawabari〉詳細
https://www.boconcept.com/ja-jp/contract/big