イトーキが展開するワークチェア・バーテブラ[*1]のシリーズ〈vertebra03 WOOD(バーテブラゼロサン)〉[*2] に、背もたれ(背座)とシート(座面)に無垢材を採用した木質ワークチェア〈vertebra03 WOOD(バーテブラゼロサンウッド)〉が登場しました(2023年11月15日プレスリリース)。
チェアの木部はカリモク家具が製作を担当。イトーキから12月25日より順次発売されます[*3]。
2019年11月発売のモデル〈vertebra03〉には、これまでは肘部と木タイプの4本脚(イトーキでは初)の選択が可能だったものの、背と座面は布地張りでの展開でした。これに続く新モデル〈vertebra03 WOOD〉は、背と座の2面に国産広葉樹であるクリの無垢材を採用。さらに、カリモク家具監修のもと、ワーク姿勢に追従する最適な背とシートの3次元形状を〈vertebra03〉と同様に実現しています。
なお、シート(座面)は座クッションの選択も可能です(下の画像、右から2番目の〈vertebra03 WOOD〉が該当)。
〈vertebra03 WOOD(バーテブラゼロサンウッド)〉プロダクト概要
BODY TYPE:5本脚、4本脚回転
サイズ:5本脚 W560×D515×H775-890(SH425-540)mm / 4本脚回転 W560×D515×H810(SH455)mm
カラー:木部カラー(クリア、ブラック、グリーン)/ 本体色(ブラック、ダークグリーン、チェスナットブラウン、ペールオリーブ)
発売日:2024年1月上旬
価格:143,330円〜(税込)イトーキ 特設ページ
https://vertebra.jp/journal/791/イトーキオンラインショップ 本店サイト〈vertebra03 WOOD〉予約受付ページ
https://s.shop-itoki.jp/V03WDEXH
リビングでのワークスタイルにも馴染む佇まい、人間工学に基づくメカニズムから生まれる快適性、使い手の個性や空間にあわせてカスタマイズできる拡張性の高さのほかに、無垢材ならではの質感と温もりがバーテブラチェアに付加されました。
さらにイトーキでは、柴田氏デザインしたポータブルバッテリー〈hako(ハコ)〉も12月25日より発売されます[*3]。
〈vertebra03 WOOD〉と同じ「生きるように働く」という開発コンセプトを掲げ、電源の制約に縛られずに”カジュアルに働く”を実現したデザインに。使う時も、運ぶときも、充電する時も、空間に調和する美しい佇まいを有するプロダクトです。
hako(ハコ)製品概要
サイズ:バッテリー本体 W86×H142×D86mm / 充電器 W383×H35×D86mm
本体重量:990g
カラー:ブラック、グレー、ブラウン、グリーン
定格容量:5150mAh
入力端子:USBType-CPD対応、DC
入力電圧/電流:USBType-C PD対応 MAX30W(5V/3A、9V/3A、15V/2A、20V/1.5A)、DC 30W(24V/1.25A)
出力端子:USB Type-A、USB Type-C PD対応
出力電圧/電流:USB Type-A 7.5W(5V/1.5A)、USB Type-C PD対応、2ポート合計MAX90W(5V/3A、9V/3A、15V/3A、20V/3A)
発売日:2023年12月25日(月)[*3]
価格:オープン価格[*3]イトーキ 特設ページ
https://vertebra.jp/journal/800/
シンプルで収まりの良いフォルムの〈hako〉の背面にはストラップが付いており、オンライン会議などで場所を移動する際にも簡単に持ち運ぶことができます。
どんなインテリアとの相性も良さそうなカラーは柴田氏がセレクト、一定のトーンで調整されており、さらに従前のポータブルバッテリーによくみられる光沢を抑えることでガジェットらしさを抑えています。「デザインを意識させないデザイン」を意識したとのこと。
柴田氏がデザインし、カリモク家具が技術協力して誕生した〈vertebra03 WOOD〉と〈hako〉のローンチにあわせて、東京・西麻布にある〈Karimoku Commons Tokyo(カリモクコモンズトウキョウ)〉にて、販売開始前の披露となる展示会「生きるように働くカタチ展」[*4]が12月7日より開催されています。
新しいワークスタイルを提案するふたつの”カタチ”に込めた想いを、開発当時の写真や模型展示とともに紹介。ポータブルバッテリーに触れて持ち上げてみたり、チェアに座るなど実際に体験することができます。
会期前日には、プレス向けに内覧会を開催。柴田氏のほか、プロダクトの開発に携わったイトーキとカリモク家具の社員も登壇し、2つのプロダクトのプレゼンテーションを行ったほか、「生きるように働くカタチ」をテーマに掲げたトークセッションも行われました。トークの内容は、イトーキが12月7日に発信した「イベントレポート」に要約がまとめられています。
会期:2023年12月7日(木)~2024年1月12日(金)
休業日:日曜、年末年始12月28日(木)~1月7日(日)
営業時間:12:00-18:00
会場:Karimoku Commons Tokyo 1Fギャラリースペース
所在地:東京都港区西麻布2丁目22-5(Google Map)
主催:イトーキ
後援:カリモク家具
プロダクトデザイナー:柴田文江
スタイリング:作原文子
アートディレクション:飯田将平
編集:柴田隆寛
入場料:無料
Karimoku Commons Tokyo Website
https://commons.karimoku.com
[*1] バーテブラチェアは、エミリオ・アンバース(Emilio Ambasz|1943-)とジャンカルロ・ピレッティ(Giancarlo Piretti|1940-)が設計、オランダ・オープンアーク社とイトーキの技術提携により、1981年にイトーキより発売された〈Vertebra〉を初代とする。「vertebra」は骨髄の意。
[*2] 〈vertebra03 WOOD〉は、プロダクトデザイナーの柴田文江氏をデザイナーに迎え、初代〈Vertebra〉の後継機として開発された(詳細:イトーキ 2019年10月11日プレスリリース)。「生きるように働く」をテーマに「働く」と「暮らす」を越境するワークチェアとして2019年11月に販売を開始。着座した人の身体の動きにあわせてスムーズにロッキングする背もたれと、背の動きに追従するようにスライドして前傾も可能な三次元形状のシート(座面)を備え、イトーキ独自のエルゴノミクス(人間工学)と生体力学に基づいた高い機能性に加えて、従前のワーキングチェアにはない、豊富なカラーバリエーションを有し、話題となった。「vertebra03」の「03」は上付き文字が正。
[*3] 〈vertebra03 WOOD〉は一般消費者向けに販売あり。但し〈hako〉はオフィス向け商品として展開予定(一般消費者向け販売時期は未定)
[*4] イベント名称は、『生きるように働く』の著者であるナカムラケンタ氏より許諾を得たうえで使用されている(出典:https://shigoto100.com/book-ikiruyounihataraku)