2024年9月10日初掲、9月25日VS.オープニング展覧会情報追記
西日本最大のターミナル駅・JR大阪駅の北側に広がる、旧梅田貨物駅の跡地における大規模再開発「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA ※旧称:うめきた2期地区開発プロジェクト)」が区切りを迎え、9月6日に先行まちびらきが行われました。
『TECTURE MAG』が2022年5月に掲載したニュースと、関係各社が発信したプレスリリースによると、「グラングリーン大阪」は、オフィス、ホテル、中核機能施設、商業施設、都市公園、住宅を有する巨大な複合施設です。三菱地所を代表企業とするグラングリーン大阪開発事業者JV9社が、大阪府・大阪市、独立行政法人都市再生機構とともに取り組んでいる、公民連携の巨大プロジェクトです。計画のコンセプトに「“Osaka MIDORI LIFE”の創造」~「みどり」と「イノベーション」の融合~を掲げ、「まちでの出会いが、さまざまな価値を創造し、持続的にみんなと社会全体を良くしていくこと」を目指し、まちづくりが進められてきました。
9月6日以降、うめきた公園の一部(サウスパークの全面・ノースパークの一部)、北館のホテル・キャノピーbyヒルトン大阪梅田、商業施設・SHOPS & RESTAURANTS、中核機能施設となるJAM BASEがオープン。2025年春頃に南館が、2027年春頃にノースパークの一部がオープンする。全面開業後の面積は約45,000m²、展開する公園施設の総延床面積は約11,000m²もの規模となります。
プロジェクト概要(『TECTURE MAG』2022年5月6日掲載ニュース)
プロジェクト名称:うめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」
計画地:大阪駅北大深西地区 土地区画整理事業区域内
地区面積:約91,150m²(都市公園を含む)
グラングリーン大阪のシンボル的な建築であるイベントスペースの大屋根を、建築家の妹島和世氏と西沢立衛氏が率いる設計事務所・SANAAが設計。施設のネーミングライツ権を獲得したロート製薬により、「ロートハートスクエアうめきた」と命名されています(ロート製薬 2024年8月7日プレスリリース)。
公園内の自然に溶け込むようにおおらかな曲線を描く大屋根が特徴的な「ロートハートスクエアうめきた」は、屋根の最大高さが約13m、面積が1,500m²の規模で、全天候対応型の施設として設計されました。今後はさまざまなイベントが開催される予定です。
うめきた公園内には、建物の設計監修を建築家の安藤忠雄氏(安藤忠雄建築研究所 主宰)が手がけ、日建設計が設計・監理を担当した、ネクストイノベーションミュージアム〈VS.(ヴイエス)〉が開業。こけら落とし展として、真鍋大度新作個展「Continuum Resonance:連続する共鳴」が開催されています。
https://mag.tecture.jp/event/20240925-117775/
うめきた公園には、「クリエイティヴな風」をテーマにアート作品も展開されています(以下の作品画像4点は、3組6点のアート作品のアートコーディネーションを担当したTOSHIO SHIMIZU ART OFFICE 2024年5月29日プレスリリースより ※敷地内は工事中)。
ヒルトンの地域密着型ライフスタイルブランドで、世界各地に40軒以上を展開している、キャノピーbyヒルトンが日本に初進出、9月6日に開業しています。
立地は、グラングリーン大阪の北館・ノースタワーの1階および10階から25階。ヒルトンとしては、大阪市内では4軒目のホテルとなります。
2024年9月6日:先行まちびらき
範囲:北街区のホテル・中核機能施設・商業施設およびうめきた公園(サウスパーク(南公園)全面およびノースパーク(北公園)の一部が開業
2025年春頃:南館が開業
範囲:南街区のオフィス・ホテル・中核機能施設・商業施設
2027年度:全体まちびらき
グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)ウェブサイト
https://umekita.com/