SANAA(サナア)を共同で主宰する建築家の妹島和世と西沢立衛の両氏が登壇する講演会が、東京・青山のスパイラルホールにて10月22日に開催されます。
今年8月に独立行政法人国際交流基金(JF)が発表した令和8(2026)年度「国際交流基金賞」の受賞者3組それぞれによる記念講演会の1つとして開催されるもので、聴講は無料、定員は200名で先着順に受付となります(申し込みは10月16日)

西沢立衛(左)と妹島和代の両氏 ©︎ SANAA
受賞理由
SANAAは、建築家の妹島和世氏と西沢立衛氏の共同主宰により1995年に設立された建築設計事務所である。軽やかさと透明性を軸に、内と外、さらには建築と環境という境界を解体しシームレスに再構成する点に、SANAAの建築思想の真髄がある。身体的な体験と個々の思索の交差を促すそれらの空間は、人々が集う建築の新たなタイポロジーを開拓する試みであり、敷地の文脈とグローバルな文化とを鮮やかに交差させながら、人と空間の多様で開かれた関係性をもたらしてきた。
代表作〈金沢21世紀美術館〉(2004年)における全方位に開かれた円形構成は、公共文化施設のあり方を一変させた。さらに〈ルーヴル美術館ランス別館〉(2012年)や〈ニュー・ミュージアム〉(2007年)、〈ROLEXラーニングセンターEPFL〉(2009年)など、世界のさまざまな地域で結実したプロジェクトは従来の機能を超えて人々の自由な行動を包み込む空間となり、建築の新たな可能性を示すものとなっている。いずれも国際的な対話と協働が結実した成果にほかならない。
近年手がけた〈ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館ナーラ・バドゥ館〉(2022年)や、美術と図書をダイナミックに融合させた〈Taichung Green Museumbrary〉(2025年)においても、敷地が内包する時間を受けとめながら文化の未来を築いていこうとする視点が貫かれ、彼らが探究し続ける「公園」や「広場」のような建築のさらなる深化を示すものとなった。
建築を通して相互尊重に基づく国際文化交流の基盤を創出し、日本と世界との相互理解の増進にも多大な貢献を果たしてきたSANAAの功績は、国境を越えた普遍的意義を有するものとして極めて高く評価される。今後の活躍も大いに期待され、まさに国際交流基金賞にふさわしい存在である。(JF 2028年8月28日プレスリリースより)

SANAA〈金沢21世紀美術館〉 ©︎ SANAA
テーマ:環境と建築
「公園のような建築」を手がかりに、妹島和世と西沢立衛がこれまでの作品を振り返りながら、建築と環境、人と空間の新たな関係について語ります。
登壇者(敬称略):妹島和世、西沢立衛(ともにSANAA共同主宰)
日時:2026年10月22日(木)18:30-20:00(18:00開場)
会場:スパイラルホール(スパイラル3F)
所在地:東京都港区南青山5-6-23(Google Map)
使用言語:日本語
主催:独立行政法人国際交流基⾦(JF)
参加費:無料
参加方法:国際交流基⾦ウェブサイト 本イベント案内ページから要申し込み
申込締切:2026年10月19日(月)23時59分
※ただし、先着順に受付。定員に達し次第、受付終了
https://www.jpf.go.jp/j/about/award/archive/2026/lecture.html
10月22日(木)SANAA 「環境と建築」
10月23日(金)ユディツィウム出版社 「日本とドイツをつなぐ言語・文化交流の発展に向けて」
10月30日(金)福武總一郎氏 「アートによる地域再生 ― 直島から世界へ」
詳細
https://www.jpf.go.jp/j/about/award/archive/2026/lecture.html