11月は「住まう」をテーマに、建築やデザインにまつわるおすすめのイベントをピックアップしました。何気なく過ごす場所にも、心地よさを左右する工夫や、長い時間をかけて育まれてきた価値があります。身体に寄り添う空間や家具のデザインから、建物と街の歴史を身近に感じられる建築祭まで。いつもとは少し違う距離から、「住まう」ことの豊かさを感じに出かけてみませんか。
10回目を迎えるデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO」。2026年は「Hibiki」をテーマに、世界13カ国から約150組のクリエイターが参加します。メイン会場となる旧東京高速道路「KK線」には、建築デザインスタジオALTEMYが手がける約4,000㎡の仮設建築「AUTOBAHN」が登場。高架道路を展示空間として活用し、国内外のデザイナーやブランドによる作品を紹介します。さらに、東京各所でインテリアやアート、工芸、テクノロジーなど、多彩な展示が展開されます。
「DESIGNART TOKYO 2026」メイン会場AUTOBAHN_KK線
開催日:2026年10月30日(金)〜11月3日(日・祝)
注.DESIGNART全体の会期は11月8日(日)まで
会場:旧東京高速道路(通称KK線) ※詳細は『TECTURE MAG』レポートを参照
松本の歴史的建築を舞台に現代アートを紹介する「マツモト建築芸術祭」。2026年の第2期は「ADVANCE」と題し、市内19会場で18組のアーティストによる19の展覧会が開催されます。国登録有形文化財〈割烹松本館〉ではチームラボが映像作品を展示するほか、〈まつもと市民芸術館〉ではジュリアン・オピー氏の作品を紹介。重要文化財〈旧松本区裁判所庁舎〉では米谷健+ジュリアが塩で制作した《最後の晩餐》を展示します。城下町から浅間温泉周辺まで、建築を巡りながら作品を鑑賞する構成です。
マツモト建築芸術祭2026 ADVANCE
会期:2026年11月3日(火・祝)〜12月13日(日)
会場:松本市内19会場(18施設)
広島・呉の建築を特別公開やガイドツアーを通して紹介する「ひろしまたてものがたりフェスタ」。2026年は46のプログラムが実施されます。丹下健三氏が設計した〈広島平和記念資料館〉では、通常非公開のピロティ階段を特別公開。黒川紀章氏による〈広島市現代美術館〉では、建築の特徴や近年の改修内容を紹介するガイドツアーが行われます。このほか、〈市営基町高層アパート〉や〈広島市環境局中工場〉なども参加。建築設計事務所のオープンアトリエや子ども向けワークショップも開催されます。
ひろしまたてものがたりフェスタ2026
会期:2026年11月6日(金)〜8日(日)、14日(土)、15日(日)
会場:広島市内および呉市内各所
国内外の浴室・洗面関連ブランド14社が参加し、水まわり空間の新たな可能性を提案するインスタレーションイベント。5回目となる2026年は「5(Five)」をテーマに、人間の五感など、さまざまな「5」に着目した企画を展開します。会場デザインはインテリアデザイナーの座間望氏が担当。「PERSONAL(自分になる)」「HEALING(回復する)」「CIRCULAR(循環する)」「IMMERSIVE(没入する)」「CONNECTION(つながる)」の5つのキーワードを軸に、バスタブや水栓金具、タイル、設備機器などが紹介されます。
THE BATHROOM PROJECT 2026
会期:2026年11月4日(水)~11月8日(日)
会場:Rinnai Aoyama
20世紀半ばのヨーロッパで発展した、イタリアと北欧の家具デザインを比較する展覧会。戦後の工業化を背景に、新素材や製造技術を取り入れたイタリアの「工場」と、建築家と家具職人の協働によって木工技術を発展させた北欧の「工房」という、異なるものづくりの思想に着目します。マルコ・ザヌーゾの〈Lady〉、オズヴァルド・ボルサーニの〈D70〉、モーエンス・コッホのブックシェルフ、ハンス・J・ウェグナーの〈Heart Chair〉などを通して、それぞれのデザインと製造技術の関係が紹介されます。
PARALLELS ―並走する二つのモダニズム。南の工場と北の工房―
会期:第1会期(青山):10/24(土)〜11/8(日)、第2会期(エゴイスト):11/14(土)〜11/29(日)
会場:第1会期:ロイズ・アンティークス 青山、第2会期:ロイズ・アンティークス エゴイスト
このほかにも、『TECTURE MAG』ではさまざまなイベント情報を紹介中です(随時更新)。お見逃しなく!
参照:株式会社デザイナートプレスリリース、マツモト建築芸術祭実行委員会プレスリリース、ひろしまたてものがたりフェスタ実行委員会プレスリリース、THE BATHROOM PROJECT実行委員会プレスリリース、株式会社ロイズプレスリリース
トップ画像: 株式会社デザイナートプレスリリース、マツモト建築芸術祭実行委員会プレスリリースより