今年で開催4回目を数え、毎年都内各所でさまざまなコンテンツが展開する「DESIGNART TOKYO」。2020年10月23日から11月3日までの会期途中、27日(火)から〈表参道ヒルズ〉地階の[スペース オー]で始まった「DESIGNART GALLERY」もその1つで、見逃せません。
30歳以下の「UNDER 30」を含む国内外の新進気鋭のデザイナーやアーティスト、注目のブランドが集結。デザインとアートの境界を超える、ジャンルもさまざまな革新的な作品が展示されています。
【TECTURE MAG】では、会期初日の一般入場開始前に開催されたプレスビューを取材。会場の様子を写真を中心にお伝えします。なお、写真をクリックすると、展示作品の公式ガイドページが表示されます。(en)
入場待ちの行列ができた際の目安となる、ソーシャル・ディスタンスを音符で表現したNOSIGNER(ノザイナー / 太刀川英輔)の作品〈SOCIAL HARMONY〉が来場者を迎える(音が鳴るので必ず音符を踏もう!)
ベンチとして大人から子どもまで腰掛けることができる、鈴木康広氏のパブリックアート。実際の日本列島と同じ方位で設置されている。
香港から、AaaM建築設計工作室(AaaM Architects: Architecture as a Medium)が出展。内覧会当日はオンラインで作品について解説した。
廃棄される飲料用カートンパックを洗浄してアップサイクル。単純に折りたたむことができ、持続可能な社会を見据えたサステナブルなペンダント型照明となっている。
本展で注目のファニチャー。上海を拠点とするステラワークスと、佐藤オオキ率いるnendoがコラボレーションした家具シリーズがお目見え。本来は今春のミラノサローネで披露されるはずだったもの。
本体は球体のドローン。残像による視覚効果で球体の映像を表示させることができる。会場ではヒトの顔が表示されていた。
本会場で飛ばすことはできないが、バスケットボールの試合会場や、ライブ会場などで飛行実績があるとのこと。
nottuo(代表取締役:鈴木宏平)は、岡山県西粟倉村と東京両国の2拠点で展開しているブランディングデザインファーム。セルフプロジェクト「drill」の第1弾として、”素材の家具”「Rn」と、”作品と道具の間の器”のプロダクト「m n」を発表。
0.1mm単位の精度で加工された、浜松・天竜産のヒノキを材とする木箱。蓋を開け閉めすると、その加工の精巧さがわかり、驚かされる。
会場では、展示品プレートに印刷されたQRコードをカメラで撮ることで、公式ガイドを表示することができる。
廃棄されるペットボトルをアップサイクルしたフラワーベース。「ネガティブに捉えられているもので何かつくることができないかと考えた」と秋山亮太氏はコンセプトを説明した。
FIL(フィル)は、熊本県阿蘇・南小国を拠点に活動するインテリア・ライフスタイルブランド。千年の歴史がある阿蘇の野焼きによって生まれる「黒墨色」の景観からインスパイアされた家具シリーズ。炭化した杉材と、スチールフレームによる、異素材のコントラストをテーマにしたコレクション。人と人との結びつきを家具で表現した。
ニュージーランド生まれで香港を拠点とするデザインアーティスト、Batten and Kampによる、石などの自然素材が大胆に使われたアートな彫刻家具。
Studio EJ(DESIGN PIER)が発表したローテーブルの内側には鏡が貼られており、「テーブル」という日常生活の中にありふれた家具の中を覗き込むと、非日常的なワンダーな世界が展開する、というコンセプト。会場ではぜひ、中を覗き込んで体感を。
「NOT WHAT IT SEEMS TO BE」と名付けられた作品名が示すとおり、一見すると錆びた金属のようだが、実は・・・というサプライズが、会場で手に取ってみるとわかる。
会期:2020年10月27日(火)~11月3日(火・祝)
開場時間:11:00-20:00
会場:表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー(東京都渋谷区神宮前4-12-10)
入場料無料(但し、公式アプリArtstickerによる日時指定券が必要)
※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)予防と拡大防止対策として、時間ごとに人数制限を実施)
※公式ウェブサイトでは、360度の視界で会場を巡ることができるオンラインコンテンツ 3Dウォークスルービューも公開中
「DESIGNART TOKYO(デザイナート トーキョー)2020」公式ウェブサイト
http://designart.jp/designarttokyo2020/