FEATURE
[Special Report] DESIGNART TOKYO 2022
FEATURE2022.10.29

【会場レポート】DESIGNART TOKYO 2022

注目のクリエイターたちが競いあうデザインとアートの祭典を見逃すな!

DESIGNART TOKYO 2022 開催概要

COMPETITION & EVENT2022.10.20

「DESIGNART TOKYO 2022」10/21開幕

東京の街全体がデザインとアートのミュージアムになる10日間

東京の街全体がデザインとアートのミュージアムになる10日間

⽇本最⼤級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO(デザイナートトーキョー)」が10月21日から11月3日まで開催されている(注.参加企業・会場によって会期が異なる場合あり)。

アート、デザイン、インテリア、ファッションなど多彩なジャンルをリードする才能が東京に集結、都内各所でプレゼンテーションを⾏うもので、東京では秋の恒例イベント、街全体がミュージアムと化す。

『TECTURE MAG(テクチャーマガジン)』ではこれまでに「DESIGNART TOKYO」を2年連続で取材し、会場レポートも掲載しており、その実績などにより、今年は各社とともにメディアパートナーとして参加した。

「TOGETHER〜融合する好奇⼼〜」をテーマに掲げて展開されている、エキシビションのいくつかをレポートする。

「メインエキシビション」

今年も「DESIGNART TOKYO」のメインエキシビション会場は、青山・246通りに面したワールド北青山ビルの1階。インフォメーションカウンターが置かれている。

メインエキシビションのテーマは「NEXT CIRCULATION  Sustainable & Technology」。会場の空間構成は、デザイナーの板坂 諭(いたさか さとし)氏が担当した。

DESIGNART TOKYO 2022

ワールド北青山ビル「DESIGNART TOKYO 2022」メインエキシビション会場

メインエキシビション
「NEXT CIRCULATION -Sustainable & Technology-」
参加デザイナー・アーティスト:板坂 諭、LandLoop × GELCHOP(ゲルチョップ)、BCXSY(ビクシー、オランダ)、TDRI(財団法⼈台湾デザイン研究院、台湾)、Orna Tamir Schestowitz(オルナ・タミール・シェストヴィッツ、イスラエル)、吉添裕⼈、⼩関隆⼀、狩野佑真、⼤蔵⼭スタジオ×KAARONSTUDIO(カーロンスタジオ、フランス)、3710Lab × Sae Honda
会場:ワールド北青山ビル
所在地:東京都港区北青山3-5-10(Map No.15
開場時間:10:00-18:00

メインエキシビションの空間デザインを担当した板坂 諭氏
プロフィール:設計事務所勤務を経て、2012年に建築事務所・ザ デザインラボ(the design labo inc.)を設⽴。建築をベースに、プロダクト、アートの領域で活動中。h220430としてミラノデザインウィーク期間中に出展した〈Balloon Chair(バルーンチェア)〉で注目される(同年に東京・増上寺で開催された「ANY TOKYO 2014」にも出展。ミラノデザインウィークには2016年にも参加。現在エルメス社とデザイン契約を結び、世界的に活躍している。

板坂 諭氏による「メインエキシビション」空間デザインコンセプト

「メインエキシビション会場がある青山は、今でこそ目の前の246通りを車が1日中走っていますが、歴史を紐解いてみると、江戸時代は青山家の所有で、富嶽三十六景にも登場するような風光明媚な土地柄でした。そんな土地の歴史性に思いをはせ、ここの1本の松の木が立っていると仮定しました。その枝葉が伸びて、この会場全体に広がり、いくつかの影を落としている。そんな光景をイメージして、廃棄衣料繊維を原料とする繊維リサイクルボード「PANECO®」を使って、会場をデザインしました。

ワークスタジオさんの新素材「PANECO®」は、今春のミラノデザインウィークにも出展され、五十嵐久枝さん(IGARASHI DESIGN STUDIO)がデザインしたインスタレーションが注目されていました(現地の写真はこちら / 『TECTURE MAG』ミラノサローネ&ミラノデザインウィーク2022特集)

今回の展示台の天板のカラフルな色は、武蔵塗料ホールディングスさんの協力を得て、環境対応型塗料のバイオペイントで配色しています。サステナブルとテクノロジーの融合を象徴する「NEXT CIRCULATION(ネクスト・サーキュレーション)」がテーマのエキシビションなので、せっかく「PANECO®」を使っているのに、そこに石油素材の化学的な塗料は使いたくなかった。リサイクルボードには、アップサイクルの製造工程でどうしても、色がグレイッシュでカラー展開の幅が狭いといった課題があると思いますが、それに対しても1つのデザイン的な提案ができたと思っています。」(10月14日に開催されたプレイベントトーク、10月21日に開催されたプレスツアーでの板坂氏の説明より要約)

『TECTURE MAG』編集部が注目するプロダクト その1:横田純一郎×三井化学 TAFNEX®を成形したベンチ

会場奥の中庭では、三井化学が開発した素材「TAFNEX®」を成形、デザイナーの横田純一郎氏が率いるJUNICHIRO YOKOTA STUDIOと共同開発したチェアを展開。

「TAFNEX®」とは、炭素繊維(カーボン)とポリプロピレン(PP)の複合素材。プロトタイプのチェアは、コの字に折り曲げた2つのパーツを重ね合わせることで、強度的にも成立し、椅子として機能する。2つの素材から成形されたプロダクトであるという背景が、かたちとなってデザインされている。


#DESIGNART TOKYO YouTube「TAFNEX by MITSUI CHEMICALS, INC. × JUNICHIRO YOKOTA STUDIO」(2022/10/19)

アストリッド・クラインさんコメント

『TECTURE MAG』では、オープニングに出席したDESIGNART(デザイナート)発起人の1人、アストリッド・クラインさんに話を聞いた。

「今年で6回目を迎えたDESIGNARTは、毎回きちんとテーマがあり、そのテーマに沿っていろいろなデザインや考え方が集まっている、面白い場です。

メイン会場の展示『NEXT CIRCULATION(ネクスト サーキュレーション)』のテーマも、みんなが前から考えていて、今回やっと発表できたものです。世の中に対してやっとアウトプットできるタイミングになった。

これからの社会は使える資源が限られてくるといった状況の中で、新しい素材同士が”TOGETHER”する、組み合わさることで、新しいものがたくさん生まれてくるのはないか。それはとてもクリエイティブで楽しいこと。
例えば、この会場に展示された、アップサイクルされたモノや作品をクリエイターたちが見て、お互いに話しあいながら『こういうのができたら、あんなことができる』といったアイデアが出て、それが広がっていく。そういったことも今回のテーマ『TOGETHER〜融合する好奇⼼〜』だと思っています。

クリエイターだけでなく、来場者も一緒に考える。展示を見に来る人たちも”TOGETHER”する、インスパイアされる。みんなが一緒に協力して混ざりあい、これからの可能性を見つけていきましょう。」

DESIGNART TOKYO 2022

10月14日にSHIBUYA QWSにて開催された「CREATIVE CONFERENCE BRIDGE 2022 BY DESIGNART TOKYO」でのトークの様子。KDaのアストリッド・クライン氏、メインエキシビジョンの会場デザインを担当する板坂 諭氏、ブランディングディレクターの行方ひさこ氏が登壇、「未来へつなぐ発想術 NEXT CIRCULATION」と題して、それぞれのプレゼンテーションとクロストークを展開。

「めぐる、つなぐ、はじまる展」@ITOCHU SDGs STUDIO


3ブランドが出展し、廃棄材を再生して生まれ変わらせた、サステナブルなデザイン&アートを展示。会期は11月6日(日)まで。

「めぐる、つなぐ、はじまる展」
参加クリエイター:Konel(コネル)、Ao.(アオ)、Studio POETIC CURIOSITY(スタジオ ポエティック キュリオシティ)
会場:ITOCHU SDGs STUDIO
所在地:東京都港区北青山2丁目3-1(Map No.3
開場時間:11:00-18:00
会期:10月21日(金)~11月6日(日)
定休日:月曜

DESIGNART TOKYO 2022

「めぐる、つなぐ、はじまる展」会場 ITOCHU SDGs STUDIO

『TECTURE MAG』編集部が注目するプロダクト その2:Ao.(アオ)

Ao.(アオ)は、藍染料で無垢材を染め上げた、メイドイントーキョーのデザインプロダクト。ディレクターの宮地洋氏(anova design)と木工作家の田中良典氏(KOKKOK)がタッグを組み、これまであまりものづくりの材としては注目されてこなかった、東京で伐採された材を使うことにこだわり、本展では大テーブルにチェアをあわせて発表した。

また、富山で家具・インテリア販売業を営む米三(こめさん、嘉永元年創業、1950年会社設立)が、今年9月に地元の問屋町に、さまざまな事柄の”間”を紡ぐ場として開店した複合施設「トトン」と協働したアップサイクル家具や、本展がローンチとなるハイブリッド藍染家具〈Ao.Re:(アオリ)〉なども展示している(詳細:DESIGNART公式インスタグラム)。

「めぐる、つなぐ、はじまる展」の展示、繊維リサイクルボード「PANECO®︎」とリサイクル新素材ボード「リフモ®︎」から制作した下駄「QUON(クオン)」のプロトタイプほか(詳細はこちらをクリック:DESIGNART公式インスタグラムへリンク)

「美しい暮らしのための椅子と植物」@ アクタス・青山店

20世紀以降のデザイン史に残るような名作椅子の数々がエントランス空間に配置されている(もちろん座れる)ほか、植物バイヤーの竹岡篤史氏のセレクトで集められた、アートのような美しい植物も店内特設コーナーにて展示・販売されている。

「美しい暮らしのための椅子と植物」
会場:アクタス・青山店
所在地:東京都港区北青山2丁目12-28(Map No.5
開場時間:11:00-19:00

『TECTURE MAG』編集部が注目するプロダクト その3: YUJI OKUTSU〈FOCUS〉


2018年のミラノサローネにて発表された後、「DESIGNART TOKYO 2018」でも展示された、沖津雄司氏がデザインした〈FOCUS〉が製品化され、フランスの照明器具メーカー、DCW éditions(ディーシーダブリュー エディションズ)から発売されている。

〈FOCUS〉は、モビール状に吊った複数の平らなレンズにLED照明を組み合わせたインテリアオブジェとして発表された。その場の環境を織りなす光・空気・風景の各要素に改めて焦点をあて、再構築することにより、環境の変化に呼応した新たな光景を絶えず空間につくりだす。

製品化したフランスの企業・DCWは、ル・コルビジェが愛用した照明〈LAMPE GRAS〉の復刻なども手掛けているほか、デザイナーにはドミニク・ペロー氏ら建築家も名を連ね、沖津氏はアジア人建築家として初めてデザイナー契約を交わした。

YUJI OKITSU〈FOCUS〉

会場:ロイヤルファニチャーコレクション ショールーム
所在地:東京都港区北青山2-12-4 坂本ビル 1F(Map No.6
開場時間:10:00-18:00

モビール状に吊られて製品化された〈FOCUS〉の国内初展示となる本展では、フレームにそっと触れて動かしてみることができる

VOLVO×チームラボ〈永遠の今の中で連続する生と死〉


ボルボ スタジオ 青山では、アート集団・チームラボのディスプレイ作品〈永遠の今の中で連続する生と死〉が7月15日より展示されており、11月30日(水)まで開催される。

ボルボ(VOLVO)では、チームラボが九州・武雄温泉で開催している自然の中での大規模アート展「かみさまがすまう森」に2021年より協賛。チームラボ作品と自社の車とのコラボ展示も行っている。
本展は東京でのサテライト展示。会場に用意されたQRコードの読み取りからも作品の詳細がわかる。

VOLVO×チームラボ「永遠の今の中で連続する生と死」
会場:ボルボ スタジオ 青山
所在地:東京都港区北青山3丁目3-11(Map No.13
会期:7月15日(金)~11月30日(水)
開場時間:10:00-18:00
定休日:第1・3火曜、水曜(店外から観覧可能)

「COSONCO QS」ファーストエキシビション @polygon青山

玩具でも置物でもない、日常の傍らで豊かさを感じられるアートオブジェを展開する新ブランド「COSONCO QS(コソンコクス)」がデザイナートにあわせてデビューした。

ともに北海道に拠点を構える、家具メーカーのカンディハウスと、馬具・皮革製品の製造販売を行うソメスサドルがタッグを組み、誕生したブランドで、両社の製造過程で生じる木材と皮革の端材を用いて、それぞれが培ってきた職人の加工技術が生かされている。
デザイナーは倉本 仁氏、アートディレクターを谷内晴彦氏が務める。

「COSONCO QS」ファーストエキシビション

会場:polygon青山
所在地:東京都港区北青山3丁目5-14 青山鈴木硝子ビル B1(Map No.19
開場時間:10:00-18:00(最終日は13:00閉場)

「コソンコクス」とは、谷内氏がアイヌ語の中から見出したもので、”遠く離れた土地とのコミュニケーション”を意味する。2つの異なる素材、2社の高い技術力が出会い、1つのプロダクトに昇華され、世に出ていく。

販売はECサイトにて、公式ウェブサイトも10月21日にオープンしている。
端材を使用しているため、プロダクトはすべて「1点もの」。サイズは同じだが、色の組み合わせなどがそのときどきの状況で変わってくる。

本展が初披露で、配布されたプライスリストの点数は25点。今後もバリエーションを拡げて展開される予定とのこと。

会場周遊に疲れたら、ブルーボトルコーヒーでコーヒーブレイク

ブルーボトルコーヒー(Blue Bottole Coffee)は、今年も「DESIGNART TOKYO」のオフィシャルカフェとして参加する。
青山、六本木、銀座、広尾、渋谷の5つのカフェでは、DESIGNARTの公式Instagramをフォローしている画面をレジで提示した利用者に対して、ドリンク1杯の注文につき「ブルーボトル 羊羹」を1本サービスしている(「DESIGNART TOKYO 2022」会期中限定)。

「OMOTESANDO REPLICA」@表参道ヒルズ 大階段

松田 優と谷 雄一郎によるデザインスタジオ・UOによるアート作品が、表参道ヒルズの本館 吹抜け大階段に出現。
2022年8月10日、表参道ヒルズ前の歩道の植込みで拾った1本の枝を2000本に複製し、連結したもの。

会場:表参道ヒルズ 本館 吹抜け大階段
所在地:東京都渋谷区神宮前4-12-10(Map No.16
開場時間:11:00-21:00(日曜のみ20:00まで)

UO Website
https://uo-design.jp/

Seiko Seed「からくりの森」


セイコーウオッチの新たな情報発信拠点となる〈Seiko Seed〉が、JR原宿駅前の〈WITH HARAJUKU(ウィズ原宿)〉1階に10月20日にオープンしている。
本展「からくりの森」は、そのこけら落としとなる企画展。「DESIGNART TOKYO 2022」の公式プログラムだが、11月6日20日まで開催される(入場無料)。

会場:Seiko Seed(セイコー シード)
所在地:東京都渋谷区神宮前1-14-30 WITH HARAJUKU 1階(Map No.21
会期:10月20日(木)〜11月6日 20日(日)※会期延長
開場時間:11:00-20:00(入場受付は19:45まで)
主催:セイコーウオッチ

会場は大きく2つのインスタレーションで構成される。暗室での鑑賞となる「時計仕掛けの森」は、アーティストのクワクボリョウタ氏をアドバイザーに迎えて制作された。
3作品を展開する「時計の捨象」は、nomena(ノメナ)の武井祥平氏の企画提案がもととなっている。いずれの作品もセイコーウオッチ デザインチームとの共同制作。

「からくりの森」特設サイト
https://www.seiko-seed.com/karakurinomori2022/

からくりの森:インスタレーション「時計仕掛けの森」

企画制作:セイコーウオッチ
外部アドバイザー:クワクボリョウタ
作品概要:小さな時計に秘められたユニークな内部機構が生み出す動きを、光と影で大きく映し出す「影絵」により、楽しみながら時の存在と腕時計の可能性を提示した空間。

セイコーウオッチ「からくりの森」

インスタレーション〈時計仕掛けの森〉 画像提供:”セイコーウオッチ

からくりの森:インスタレーション「時計の捨象」#01〜#03

企画制作:nomena
共同制作:セイコーウオッチ
作品概要:自在で滑らかな針の動きを実現する腕時計の内部機構、音で時間を知らせる音声デジタルウオッチを活用して制作。
捨象とは、ある物事の特徴のうち一部を残して他を捨てることにより、その物事の本質を探ろうとする思考方法を指す。「時間を刻む」という時計の本分とも言える特徴をあえて捨てたとき、それでもそこに残るもの。その佇まいや振る舞いから、セイコーの「ものづくり」の姿勢と哲学を感じとれる作品。

nomena / 武井祥平によるインスタレーション「時計の捨象」は必見!

インスタレーション「時計の捨象#01」動画(撮影:『TECTURE MAG』編集部)

DDAA / 元木大輔氏がインテリアデザインを手がけたホテルの客室を舞台に展開する「FEEL HOTEL TOGETHER」

A Green センティングデザイナーのMEGUMI FUKATSUディレクションによる、香りとアートのインスタレーション「FEEL HOTEL TOGETHER」。五感の重なりやつながりをテーマとしている。展示の舞台は主に客室で、それぞれ4つの色をテーマに設えられ、そのうち3室は宿泊可能とした。

会場となるホテルは、元木大輔氏が代表を務めるDDAAがインテリアデザインを手がけ、今年4月127日に開業した〈all day place shibuya〉。施設名称の由来は「誰でも気軽に立ち寄れるいつもの居場所」というコンセプトから(『TECTURE MAG』開業ニュースはこちらをクリック)。

会場:all day place shibuya
所在地:東京都渋谷区渋谷1-17-1(Map No.42
開場時間:フロアごとに異なる(以下参照)
主催:A Green

展示構成
作品展示客室(一般公開予定):1部屋(12:00-19:00予定)
作品展示客室(宿泊可能・要予約):3部屋(C/in 15:00-C/o 11:00)
そのほかの展示:1Fカフェ(8:00-24:00)、2Fレストラン(11:00-22:00)、2Fホテルレセプション、
宿泊予約など問い合わせ:all day place shibuya

『TECTURE MAG』編集部が注目するプロダクト その4:「7 designers, 2days at Ishinomaki Laboratory」展

赤坂の旧料亭をリノベーションし生まれ変わった「KAISU」を会場に、挑戦的なデザインや新しい取り組みによる家具作品が集結。東日本大震災発生をきっかけに発足11年になる石巻工房は今回、原点に立ち帰り、7人の建築家とデザイナーが石巻にて職人とワークショップを行い、石巻工房に近接するゲストハウス「石巻ホームベース」をテーマに家具をデザインした。
本展では、その成果である家具やプロダクトが披露されている。

会場:Kaisu
所在地:東京都港区赤坂6-13-5(Map No.59
開場時間:11:00-19:00
参加クリエイター: 石巻工房(芦沢啓治、イトウケンジ、熊野 亘、寺田尚樹、トラフ建築設計事務所、ノーム・アーキテクツ、藤城成貴)

デザイナーたちは寝食を共にし、工房で試作を繰り返しながら「石巻ホームベース」に置かれるプロダクトをデザイン。2011年に石巻工房が発足した当初のものづくりのアプローチを踏襲している。

そうして生まれたのはベンチやスツール、サイドテーブルなどの家具から、ドアハンドルやハンガーフック、靴べらなどの小物まで、11種類のさまざまなプロトタイプ。いずれも「石巻ホームベース」に必要とされていたもので、実用的ですぐに使えそうなものばかり。製品化も検討されるという。

会場にずらりと並べられたプロトタイプからは、それぞれのデザイナーの個性や視点が現れていることを感じられて面白い。

"『未知』を組む組子"の展示と三人展も併催

同じ建物内では、「生粋 namaiki」の鈴木 舞の作品も展示中。”『未知』を組む組子”をテーマに、従来の平面的な組子の枠を越えた球体組子や半球体形状の「木華kohana」などを展示する(※詳細はこちら:DESIGNART TOKYO 2022 公式サイト)

また、「移場所」と題した三人展も併催。容易に持ち運べる”居場所”をテーマに、原田真之介、石垣純一、鈴木 僚の3人のデザイナーが探索したテーブルをそれぞれ展示する。

三人展「移場所」出展作家:原田真之介、石垣純一、鈴木 僚
※詳細はこちら(DESIGNART TOKYO 2022 公式サイト)

東京ミッドタウン サテライト展示


10月14日から「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH(東京ミッドタウン デザインタッチ)」を開催している、六本木の東京ミッドタウンの館内にも、両イベントの共通ワードである「サステナブル」にふさわしい、2人の作家の作品が見られるサテライト展示がある(11月3日まで)。

出展作家:ambi & STUDIO RELIGHT、山本大介
会期:2022年10月14日(金)~11月3日(木・祝)
開場時間:11:00-20:00
会場:東京ミッドタウン ガレリア2F
所在地:東京都港区赤坂9丁目7-4(Map No.57
開場時間:11:00-20:00

『TECTURE MAG』編集部が注目するプロダクト その5:LGSを材とした家具シリーズ〈FLOW ARM CHAIR〉

インテリアデザイナーの山本大介氏(山本大介デザイン事務所 代表)による展示〈FLOW ARM CHAIR〉は、建築現場の汎用材・軽量鉄骨(LGS: Light Gauge Steel)を用いてつくられている。

山本氏によれば、展示した〈FLOW ARM CHAIR〉はいずれもプロトタイプ(未発表のシリーズもあるとのこと)。
製作のきっかけは、スクラップアンドビルトへの問いかけから。現状の例えでは、商業施設のショップデザインのサイクルは長くて3年といわれ、まだ使用可能であってもその都度で資材が剥がされ、廃棄され、新しい資材で空間をつくり続けられている。廃棄される材のうち、LGSは下地材のフレームなどに使われる、最も多い量の廃材となる建築素材の1つであり、これを使ってアップサイクルができないかを考えたとのこと。
2018年には、建て替えられた〈渋谷PARCO〉が開業した際に、LGSを意匠としても使ったインテリア空間を手がけている。

最近では、最初からスクラップアンドビルトを前提として、山本氏の事務所でデザインしたショップでは、あらかじめLGSのモジュールを設定しておいて、店舗が役目を終えて解体した後には、LGSを取り出し、家具として再構築できるように設計しているとのこと。
とことんまで資材を廃棄しない、”流動するマテリアルサイクル”を生み出すことに挑戦している。

ガランス・ヴァレの新作インスタレーション


フランスのプレステージ・シャンパーニュメゾン・ペリエ ジュエが、昨年に続いて「DESIGNART TOKYO 2022」のオフィシャル シャンパーニュを務めている。
東京ミッドタウン ガレリア1階のISETAN SALONEのスペースにて、パリを拠点とするアーティスト・建築家・デザイナーであるガランス・ヴァレ(Garance Vallée)とのコラボレーションアート「Planted Air(大地から空へ)」を発表。これが初公開となる。

会場:ISETAN SALONE
所在地:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン・ガレリア1F プロモーションスペース(Map No.57
営業時間:11:00-20:00
会期:2022年10月19日(水)〜11月1日(火)

この作品はメゾン ペリエ ジュエを支える2つの柱、アートと自然との対話を表現したもの。ペリエ ジュエのブドウ畑の生態系を再解釈し、曲線とアラベスクが多用され、現代の視点で捉えたアール・ヌーヴォーを表現している。

進藤 篤×織部製陶「土と火の記憶を巡る」@ブルーボトルコーヒー六本木カフェ

「DESIGNART TOKYO 2022」のオフィシャルカフェの1つ、〈ブルーボトルコーヒー六本木カフェ〉でも作品展示がある。店舗は、青山カフェと同じく、建築家の長坂 常氏率いるスキーマ建築計画の設計。

展示作品は、商業施設などのインテリアデザインのほか、インテリアオブジェクト・アート作品なども発表している進藤 篤氏が、織部製陶(兵庫県尼崎市)とのコラボレーションした新作照明〈DIG-DUG〉。本展が初披露となる。

会場:ブルーボトルコーヒー六本木カフェ
所在地:東京都港区六本木7丁目7-7(Map No.56
営業時間:8:00-20:00

「DESIGNART TOKYO」の会期は10月30日まで!

取材:『TECTURE MAG』編集部
Text & photograph by Jun Kato, Naoko Endo
※撮影者クレジットで特記ある場合を除く

「DESIGNART TOKYO 2022」開催概要

会期:2022年10月21日(金)~30日(日) ※参加会場により展示期間が異なる場合あり
会場:都内各所(表参道・外苑前、原宿、渋谷、六本木・広尾、銀座ほか)
主催:デザイナートトーキョー実行委員会
展示数:92
参加クリエイター・ブランド数:約300名
発起人:青木昭夫(MIRU DESIGN)、川上シュン(artless)、小池博史(NON-GRID・IMG SRC)、永田宙郷(TIMELESS)、アストリッド・クライン(Klein Dytham architecture)、マーク・ダイサム(Klein Dytham architecture)

DESIGNART TOKYO 2022

「DESIGNART TOKYO 2022」公式ウェブサイト
http://designart.jp/designarttokyo2022/

「DESIGNART TOKYO」公式SNS
https://twitter.com/DESIGNART_TOKYOhttps://www.instagram.com/designart_tokyo/

DESIGNART TOKYO 2022 開催概要

COMPETITION & EVENT2022.10.20

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