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【終了】 板坂 諭による新作アップサイクルチェアなど出展、DESIGNART合同展示「KASHIYAMA DAIKANYAMA」11/3まで【内覧会Report】

2020年10月23日にスタートした日本最大級のデザインイベント「DESIGNART TOKYO 2020」。会期も終盤。27日(火)からは、〈表参道ヒルズ〉にて「DESIGNART GALLERY」が、代官山でも合同展示会「KASHIYAMA DAIKANYAMA」が開催されています。

【TECTURE MAG】では、会期初日の午後に開催されたプレスビューを取材。会場の様子を写真を中心にお伝えします。なお、メインの展示作品が写っている画像をクリックすると、展示作品の公式ガイドページが表示されます。

会場〈KASHIYAMA DAIKANYAMA〉外観

会場は、代官山にある、オンワードの複合型商業施設〈KASHIYAMA DAIKANYAMA〉の1階と2階。アパレル大手の施設らしく、衣類や、衣料の製造過程で必然的に出る廃棄物などのアップサイクルをテーマにした作品が出展されています。持続可能な社会のための、デザイナーやブランドの取り組みや問題提起を見ることができます。

ニット オール トゥギャザー(knit all together)/ 丹治基浩

手前と右奥:h220430 会場奥:TANAKA

TANAKA

出展者 TANAKA 公式インスタグラムより:
石庭を模した庭に敷かれた石は、ウォッシングの工程で使用する軽石です。加工の工程で小さくすり減った軽石の破砕は、有機物と混ぜられ、最終的には畑の堆肥へと再利用されます。
ウォッシングの工程で排出される青い水は、沈殿、バクテリアでの分解、そして濾過の工程を辿り、水道水よりも綺麗な水へと生まれ変わり、川へ放水されることなく、工場へと戻され再利用されます。
正面にかけられた作品は、オーガンジーの上にデニムや端材、加工用筒見本、リベットを縫い付けました。 その模様は円(和)であり、涅槃図であり、水面に映る水紋です。
長い間デニムを含めアパレル産業は大量の水を使い、水を汚染するなど環境に負荷をかけてきました。私たちに出来る事は、まだ微力ですが作り手(ブランド、生産者)として、何ができるのかを考え、未来に繋がる努力を少しずつでも確実に行っていきます。
今回の展示をきっかけに、デニムが作られる為にかかる工程、そしてそれを着るという事、本当の意味でのサステイナビリティとはどういう事なのか、社会が、会社が、個人が出来る一歩とは何かを考えるきっかけになれば幸いです。

h220430

プロダクトデザイナーで建築も手がける板坂 諭氏は、自身が2010年に立ち上げたブランド「h220430」での出展。
こちらもアップサイクルがテーマにしたチェア〈Stump chair〉(画面手前)と〈Linear chair〉(画面奥)を披露。どちらも接着剤や金具で留めておらず、板状に解体できるのが大きな特徴。

〈Linear chair〉は、衣類の染色の過程でどうしても出てしまい、廃棄せざるをえない布を、高圧でプレスすることで強度を高めた素材として再生。その生地が木製の椅子の表面に張り込まれている(協賛:セイショク)。

〈Stump chair〉をデザインした板坂氏に座板を取り外していただいた。手で簡単に取り外しが可能(=ホゾ加工の精度の高さが窺い知れる)。

〈Stump chair〉は、本展での披露に先立ち、海外での展示を予定していたため、輸送しやすさを考えて板状のパーツになるようにデザインされている(COVID-19[新型コロナウイルス感染症]の世界的な流行のため、海外での展示は取りやめに)。

こちらも「h220430」の新作チェア。石材(コーリアン)の加工工程で生じる端材で構成されている。

「h220430」提供の広報画像にて、改めて2つの新作チェアをご紹介。

photo: Kei Kawakubo

photo: Kei Kawakubo

photo: Kei Kawakubo

photo: Kei Kawakubo

photo: Kei Kawakubo

photo: Kei Kawakubo

photo: Ikuo Kubota

photo: Ikuo Kubota

photo: Ikuo Kubota

photo: Ikuo Kubota

photo: Ikuo Kubota

〈Stump chair〉と〈Linear chair〉は販売もしているため、会場では座り心地を試すこともできる。〈Stump chair〉は写真で見ると、木を染色したか特殊ペイントを施したように見えかもしれないが、(繰り返すが)再生生地なので、実際の感触は想像を良い意味で裏切ってくれる。

会場は1階と2階に分かれている

YU QI

中国出身で東京に拠点を構えるデザイナー、アーティストのYU QIによるテキスタイルアート。写真ではわかりにくいが、作品の表面には小さな立体があり、見る角度によって表情を変える。

フィリップ・ボードゥロック×プレソラマガジン

「DESIGNART TOKYO 2020」のメインビジュアルにもなっている、フランス人アーティスト、フィリップ・ボゥードロック(Philippe Baudelocque)の作品を展示。コペンハーゲン発のデザインマガジン『Plethora Magazine(プレソラマガジン)』とのコラボレーション。

フィリップ・ボードゥロック×プレソラマガジン

この目で見るまで信じられなかったが、アートワークは白チョークで描かれている! 関連商品の販売もあり。

会場〈KASHIYAMA DAIKANYAMA〉模型

会場となっている〈KASHIYAMA DAIKANYAMA〉は、総合デザインを佐藤オオキ氏率いるnendoが手がけた複合型商業施設。オンワード創業時の屋号である樫山商店から「KASHIYAMA DAIKANYAMA」と名付けられ、2019年4月にオープン。
併設された明るく開放的なお洒落なCAFEで休憩するのもおススメ。(en)

「KASHIYAMA DAIKANYAMA」

出展者・ブランド:h220430、ニット オール トゥギャザー 丹治基浩、TANAKA、フィリップ・ボードゥロック、AMANE、YU QI
会期:2020年10月27日(火)~11月3日(火・祝)
定休:11月3日(月)
開場時間:11:00-20:00(最終日は19:30まで)
会場:KASHIYAMA DAIKANYAMA 1-2F(東京都渋谷区代官山町14-18 / Google Map
入場料無料

「DESIGNART TOKYO(デザイナート トーキョー)2020」公式ウェブサイト
http://designart.jp/designarttokyo2020/


【TECTURE MAG】記事
国内外のクリエイター・アーティスト、ブランドが多数出展する「DESIGNART TOKYO」見どころガイド(2020/10/23)
https://mag.tecture.jp/event/20201023-16032/

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