ビジネス向けVR空間共有サービス「comony」を提供するラストマイルワークス(LASTMILE WORKS)が、建築特化型メタバースのティザーサイトを、2022年1月7日より[comony.net]サイト内に公開しました(プレスリリース)。
このメタバース空間の中では、建築を探索したり、ツアーに参加できるほか、仮想空間のオーナーとして独自の建築物の構築や、ツアーの企画などが可能です。
同サイトでは、建築クリエイターの募集を同日より開始しています。
完成予想イメージを相手に伝えることを目的に、3DCG技術はこれまで広く活用されてきましたが、最終的にはレンダリングが施され、2Dの画像として共有されています。
とりわけ、建築や不動産、都市開発といった、空間や、そこでの体験が重要となる業界においては、受け手に正確な情報を届けられていないといった課題が挙げられます。
このほどオープンした[comony.net]では、リアルタイムの3Dビジュアライゼーションだけでなく、メタバース上での対話や体験が可能となります。抽象度の高い設計や、複雑な空間情報をよりわかりやすく伝えられるプラットフォームとして提供されます。
[comony.net]の特徴として、過去に存在した建築物や、コンセプトのみで実現しなかった建築、スマートシティ計画など、現在・過去・未来におけるさまざまな建築物を、メタバース上に建設し、インターネット上で公開することができます。
ビジネスでの利用を目的に開発されており、ゲームのような複雑なユーザーインターフェイス(User Interface: UI)ではなく、シンプルなUIとフォトリアルな仮想体験を提供します。
建築系の空間プレゼンテーションや、ポートフォリオ、バーチャルツアーなどへの利用も可能です。
[comony.net]の利用は、無料の会員登録と、専用アプリのダウンロードが必要です。あとは、市販のパソコンとスマホ、VRゴーグルを用意すれば、準備は完了です。
[comony.net]上でメタバース建築を設計するには、専用の開発キットを使用します。[comony.net]上に作られたポートフォリオのURLを共有することで、バーチャルモデルハウスを誰でもオープンして、ゲストも招待できるとのこと。
studio anettai / 代表 山田貴仁氏
https://comony.net/lp/interview2.html
セレンディクス / COO 飯田国大氏
https://comony.net/lp/interview1.html
西松建設 / 建築士 加藤大樹氏
https://comony.net/lp/interview3.html
ラストマイルワークス小林 雄 代表取締役コメント:
「ゲーミングエンジンを、産業系や建築関連の案件で利用するケースが以前に増して増えてきました。また、CADやBIMソフトウェアも、VRモードを搭載したりと、空間自体を共有することができるようになりました。
しかしながら、ハイスペックなゲーミングPCを必要としたり、多機能すぎるソフトウェアを利用しなければならなかったりと、未だにハードウェアやソフトウェアの”縛り”が強く、一般のユーザーが気軽に参加できる、やさしいサービスがありませんでした。
そこで「comony」では『誰もが簡単に空間や体験を共有できる仕組みをつくる』をビジョンに掲げ、公共の場(comon)をメタバース上に構築していくことで、空間そのものをより身近にしていきたいと考えています。」
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なお、[comony.net]を運営するラストマイルワークスでは、一級建築士、建築CGの制作実務経験者など、「comony」に興味があり、同サイトのクローズドベータ版のエコシステムを構築できる、建築クリエイターを募集中です(法人、個人を問わず)。–>
「comony」ティザーサイトURL
https://comony.net/lp/index.html