2023年5月11日発表
建築系の編集者や建築史家など有志約30名により、新たな建築アワードを創設することとなりましたので、ご報告いたします。
加藤 純(TECTURE MAG編集⻑)、宮沢 洋(BUNGA NET編集⻑)
主旨
既存の建築賞は、建築界の権威付けにはなっても、一般の人に全く伝わっていない。世界に誇る魅力的な建築の数々を一般の人に知ってもらう機会を逸し続けている(建築文化への理解が高まらない一因である)。そこで、メディアを介して確実に一般に発信され、またSNSによって選考過程自体が自然拡散される新たな賞を新設する。
概要
伝える立場のプロ約30人が、1年間の建築の中から「世の中に向けて熱く伝えたい建築」10件を選び、「この建築がすごいベスト10」として発表。その10件をツイッター上に掲載し、一般投票により、ベスト1「みんなの建築大賞」を選ぶ。
主催は「みんなの建築大賞推薦委員会」(委員長:五十嵐太郎)。事務局は、ウェブマガジン『BUNGA NET』と『TECTURE MAG』が務める。
選考の詳細
■第1段階(年間10選=「この建築がすごいベスト10」の選出)
・年間10選の推薦委員会を編集者や建築史家など、「伝える側」のプロ約30人で構成
・各委員は2024年1月8日(月)までに「世の中に向けて熱く伝えたい建築」3件を選び、各120字の「推しコメント」(公開前提)を書いて、写真とともに事務局に送る
・推薦する3件のうち1件以上は、可能であれば住宅(集合住宅含む)もしくはリノベーション(内装のみも含む)とする
・1月15日(月)に対面およびオンラインで10選の選定会議。
・投票数上位5件までは自動決定。残り5件は、推薦のあった建築の中からその年の実行委員⻑が全体のバランスを考えて決定
・対象は2023年1〜12月までに完成、もしくは新作として雑誌発表された建築・住宅・リノベーション
・初代の実行委員⻑は五十嵐太郎氏(建築史家、東北大学教授)。
・推薦者は実物を見ていることが望ましいが、推薦する理由が明確であれば見ていなくても可
■第2段階(ベスト1=「みんなの建築大賞」の選出)
・選ばれた10件の写真と推薦委員の全コメント(各120字、推薦者の名前付き)をBUNGA NETとTECTURE MAGに掲載
・Twitterに賞のアカウントをつくり、10件の写真とそれぞれの優れたコメント(実行委員⻑が選定)を掲載。1月29日(月)〜2月11日(日)の2週間、好きな建築に「いいね」ボタンを押してもらう
・この間、各委員は自分のできる方法で、広く一般に発信
■発表
・2月15日ごろに一般メディアとベスト1の建築家を呼んで、ベスト1の発表と授与式。選ばれた建築家へのインタビューの場を提供
・同時に、BUNGA NETとTECTURE MAGで結果掲載
・BUNGA NETでは上位3〜5件の詳細リポートを掲載。これについては、他メディアが自由に転載してよいものとする
・WEB上で公開された10件の写真や推薦コメントなども、他メディアが自由に転載してよいものとす
・TECTURE MAGでは英文記事も掲載。SNSなどで海外にも拡散を図る
・各委員は自分のできる方法で、結果を広く一般に発信
■推薦委員(本日発表時点 / グレー色・取り消し線表示の人物は選考会不参加、50音順、敬称略)
有岡三恵 / 編集者、Studio SETO
飯田 彩 / 編集者、Design Communicator
猪飼尚司 / 編集者
五十嵐太郎(実行委員⻑)/ 建築史家、東北大学教授
磯 達雄 / 建築ジャーナリスト
市川紘司 / 建築史家、東北大学助教
歌津亮悟 / 編集者、Japan-Architects Magazine
大⻄若人 / ジャーナリスト、朝日新聞社
加藤 純 / 編集者、TECTURE MAG編集⻑
神中智子 / 編集者
倉方俊輔 / 建築史家、大阪公立大学教授
阪口公子 / 編集者、コンフォルト編集部
坂本 愛 / 編集者、ライター
櫻井ちるど / 編集者、建築画報
白井良邦 / 編集者、慶應義塾大学SFC特別招聘教授
介川亜紀 / 編集者
高木伸哉 / 編集者、フリックスタジオ
津川 学 / ジャーナリスト、日刊建設通信新聞社
富井雄太郎 / 編集者、millegraph代表
豊永郁代 / 編集者、コンフォルト編集部
中村光恵 / 編集者、リトルメディア
萩原詩子 / 編集者・ライター
八久保誠子 / 編集者、LIFULL HOMES PRESS編集⻑
平塚 桂 / 編集者、ぽむ企画
宮沢 洋 / 画文家、BUNGA NET編集⻑
森 清 / 編集者、BUNGA NETプロデューサー
山根一彦 / 編集者
山根脩平 / エヴァンジェリスト、TECTURE代表 ※選考会オブザーバー参加
山田兼太郎 / 編集者、DISTANCE.media、NTT出版
吉田和弘 / 編集者、草思社
和田菜穂子 / 建築史家、東京家政大学准教授
実施については時期が近づきましたら、改めてご報告いたします。よろしくお願いいたします。