XRのコンテンツ開発を手掛けるASATEC(アサテック)が、空間認識のAR技術により、土地(空地)に住宅をVRで出現させることに成功したと発表しました。
同社によれば、空間を認識し、3DCGの家を表示するサービスは、不動産業界では日本初の取り組みとのこと(12月6日の発表時点、同社調べ)。
同社によれば、マーカー画像を認識し、マーカー画像の上にARで3DCGの家を表示して確認する技術や、スマートフォンの画面上のコントローラーで、3DCGの家を表示する技術はあったものの、いずれの場合も、5メートルほど歩くと位置がずれてしまい、また操作も複雑のため、営業時にスムーズに活用するまでに至らなかったとのこと。
これに対して、ASATECが新たなサービスとしてローンチした「build+(ビルドプラス)」では、空間を認識し、敷地上に3DCGの家を容易に表示させることができます。
同社が12月6日に発表したプレスリリースで限定公開したデモンストレーション動画を見る限り、スマートフォン端末を手に敷地内を歩いて1周した場合でも、3DCGの住宅の位置情報がずれることなく、画面上にリアルに表示できています。
さらに、3DCGの住宅の位置を変更しない状態で、バーチャルの住宅の玄関から内部に進入して、建物の中から窓外の景色を確認することも可能に(下の画像はデモ動画の画面より)。
ASATECでは、この新サービスの特許を出願中。今後は、不動産会社や住宅メーカー向けに、土地販売・新築販売時の営業支援サービス「build+(ビルドプラス)」として、ベータ版の順次提供を開始していく計画です。
なお、同社は、2021年12月6日から8日にかけて東京ビックサイトで開催される「第2回 不動産テックEXPO」(主催 RX Japan)に出展。ASATECのブース(西展示会場 14-38)にて、新サービス「build+(ビルドプラス)β版」について展示を行います。
ASATECプレスリリース(2021年12月6日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000042631.html
「build+(ビルドプラス)」特設サイト
http://asatec.jp/buildplus/