カプセルホテル〈ナインアワーズ〉が、赤坂と新宿で行っている睡眠解析サービス「9h sleep fitscan」を拡充。平田晃久氏の設計で知られる大手町(竹橋)と水道橋の店舗でも展開し、計213床で可能となる。さらに〈ナインアワーズ大手町〉では、ヤマハ発動機と共同開発した静音性を高めた新型カプセルの運用を開始する。
カプセルホテル〈ナインアワーズ〉を全国14店舗、そのほかにも5店舗のホテルを運営するナインアワーズが、東京・赤坂の〈ナインアワーズ赤坂・スリープラボ〉にて2021年12月より開始していた睡眠解析サービス「9h sleep fitscan」の設置を、同店を含めた既存の2店舗から拡大します。
加えて、静音性を高めるため、昨年11月に開発概要が発表されていた、新型カプセル「9h sleep dock」について、東京・竹橋の〈ナインアワーズ大手町〉にて、8床から運用を開始するとあわせて発表しました(2022年9月21日プレスリリース)。
ナインアワーズの睡眠解析サービス「9h sleep fitscan」は、カプセルの形状を活かし、赤外線カメラ・集音マイク・体動センサーを使って、同意を得た利用者の宿泊中の睡眠データを収集、解析するものです。
睡眠解析サービス実施店舗
実施中の店舗:ナインアワーズ赤坂・スリープラボ、ナインアワーズウーマン新宿
新規導入店舗:ナインアワーズ大手町、ナインアワーズ水道橋
同サービスは、これまでに〈ナインアワーズ赤坂・スリープラボ〉と、今年2月に新宿御苑にオープンした〈ナインアワーズウーマン新宿〉の2店舗・計213床でサービスを実施。累計1万件以上の睡眠データを解析し、ユーザーのいびき、呼吸状態、心拍といった睡眠の「質」について、睡眠レポートという形式で提供しています。
世界にも例がないというナインアワーズによる「睡眠ビッグデータ」は、予防医学や疾病の早期発見の観点から、国内外の医療関係者・睡眠研究者・企業などから、大きな期待が寄せられているとのこと。
今回のサービスの拡充の対象店舗は、東京・竹橋の〈ナインアワーズ大手町〉と、〈ナインアワーズ水道橋〉の2店舗(共に竣工時の設計は、平田晃久建築設計事務所)。これにより、睡眠解析サービス「9h sleep fitscan」の実施は、合計359床で可能となります。
また、竹橋の〈ナインアワーズ大手町〉では、室内の静音性を高めた新型カプセル「9h sleep dock」の運用が、一部のフロア・計8床で開始されます。
この新型カプセルは、ヤマハ発動機と共同で開発されたもので、従来はロールカーテンで閉じていたカプセルの入り口部分が、防音性能に優れたハッチ型の扉にアップデートされています。カプセル内における静音空間を実現することにより、ユーザーの快適な睡眠を促します。
新型カプセルは、睡眠解析サービス「9h sleep fitscan」のほか、個別空調導入による「個別温湿度管理」と「クリーン換気」にも対応しています。
ナインアワーズでは、カプセルホテルならではのスリープテックとして、睡眠解析をより身近なものにするとともに、月間ベースで1万件以上の睡眠データの解析実現を目指すとのこと。
ナインアワーズ 公式ウェブサイト
https://ninehours.co.jp/