2020年4月6日概要初掲
2021年1月31日本編予告編動画など最新情報追加
アメリカ・インディアナ州の地方都市・コロンバス。日本人にはあまりなじみのないこのアメリカの田舎町は、実は、エーロ・サーリネン父子をはじめ、ジェームス・ポルシェック、I・M・ペイ、デボラ・バークら、ミッドセンチュリーから現代に至る、アメリカを代表する建築家が手がけた建築物と、屋外アートが70カ所もある、全米でも有数の「建築とアートの街」。これらの名所を巡る見学ツアーを市が定期的に組み、全米から見学者が訪れるほど(映画にもそれらのシーンが登場します)。
そんなコロンバスの街と名建築群を背景に、生まれも育ちも異なる男女二人の交流を描いた、2016年にアメリカで制作された映画が、2020年3月14日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムでの公開を皮切りに全国ロードショーされます[*]。メガホンをとったのは、小津安二郎を敬愛するコゴナダ監督。これが初の長編作品となります。
映画『コロンバス』でのワンシーン(背景はエドワード・チャールズ・バセットが設計した〈コロンバス・シティホール〉)
CINEMA「COLUMBUS」©2016 BY JIN AND CASEY LLC ALL RIGHTS RESERVED
ストーリー:建築学者の父親に対して複雑な感情をもつ、韓国系アメリカ人のジンと、図書館で非正規職員として働きながら、地元の建築について独学で勉強しているケイシー。長年にわたり関係が断絶していた父親が、講演先のコロンバスで倒れたとのしらせを受け、ジンはコロンバスへと駆けつける。街で偶然、出会ったケイシーと、「建築」を媒介として言葉を交わし、心を通わせ、やがてがそれぞれが抱える本質的な問題とも向きあっていく。二人が対話を重ねるシーンの背景に、コロンバスの名建築が数多く登場するのが建築的な大きな見どころ。
このほかにも、I.M.ペイが設計して1969年に竣工した〈クレオ・ロジャース記念図書館〉でも撮影が行われています。
映画の公式サイトでは、あらすじや見どころを、公開を記念した本編特別映像(計8本)などを交えて詳しく紹介しています。(en)
監督・脚本・編集:コゴナダ 撮影:エリシャ・クリスチャン 音楽:ハンモック
出演:ジョン・チョー、ヘイリー・ルー・リチャードソン、ロリー・カルキン、パーカー・ポージー、ミシェル・フォーブス
公開日:2020年3月14日(土)より順次、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー
*COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大防止のため、スケジュールが変更される場合があります。最新の公開情報については、劇場および映画『コロンバス』公式ウェブサイトを参照してください。
映画『コロンバス』ウェブサイト
https://columbus.net-broadway.com
2021/01/31リンク追記
配信系ミニシアター「ザ・シネマメンバーズ」にて02/01より配信開始
https://members.thecinema.jp/video_list/line-1609726216772