2021年3月7日初掲、9月20日内外観写真各1追加
岐阜県中津川市の木材加工会社が手がける化粧品ブランド「meet tree(ミートトゥリー)」がこのほどローンチ。直営店舗〈meet tree NAKATSUGAWA〉が、同市内に2021年3月8日にオープン(プレスリリース ※オープン後に「meet tree Café NAKATSUGAWA」に改称)。
店舗の設計を、建築家の猪熊 純氏と成瀬友梨氏が率いる成瀬・猪熊建築設計事務所が担当しています。
「meet tree」は、1916年(大正5)に岐阜県中津川市で創業し、100年以上にわたり木材加工業を営んできた丸山木材工業(マルヤマグループ代表:丸山大知)が、日本3銘木である「木曽桧(キソヒノキ)」と向き合い、新たな可能性を発見し、その素晴らしさを世界中の人々に伝えることを目指し立ち上げたブランドです。
木材加工業からスタートした丸山木材工業は、ガソリン販売などの環境エネルギー事業、電子基板、換気扇のモーター、道路の安全施設業、そして幼稚園経営や福祉事業など、幅広い事業を行い、マルヤマグループを形成しています。
近年になり、創業の原点である製材業に再参入、製紙用チップの製造や木材製品の販売、新築・リフォーム業などを行っています(マルヤマグループWebサイトより)。
木材の新たな可能性を追求した同社が着目したのが、山から桧(ヒノキ)を切り出す際に切り落とされる葉や枝。廃棄されるこれらを、サステナブルに有効活用しようと開発されたのが、桧から抽出された上質な精油でした。
森に行かずとも、森林浴の気分を味わって欲しい、そんな思いから、「meet tree」として最初の化粧品シリーズ、meet tree「HINOKI」は誕生しました。
成瀬・猪熊の両氏が手がけた店舗〈meet tree NAKATSUGAWA〉価値と魅力についてを発信すると共に、訪れた人に中津川という土地の魅力を伝え、「癒し」のひと時を過ごしてもらえるような空間を目指しました。
内装および構造材として、岐阜県産桧を使った直交集成板・CLT[*]を採用。これに、在来工法を組み合わせたハイブリッド工法で建設されています。構造設計は、岐阜県美濃加茂市の木構堂(マルヤマグループ)が担当しています。
*CLT工法:Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略称。板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネルを指す。合板という特性から、未利用木材の活用が可能。高強度と優れた断熱性、耐震性を有する
「meet tree」では今後、木曽桧を余すことなく活用し、桧の枝葉から抽出される精油と、植物由来の成分を中心としたボタニカル商品の開発・販売を行っていく予定です。
所在地:岐阜県中津川市新町4-19(Google Map)
開業日:2021年3月8日(月)
営業時間:10:00-17:00(16:00 L.O)
定休日:水曜日
注.営業時間、定休日は今後変更の可能性あり
※オープン後に「meet tree Café NAKATSUGAWA」に改称
店舗設計:成瀬・猪熊建築設計事務所
https://www.narukuma.com
構造設計:木構堂
https://www.kikoudou.com/index.php
「meet tree」公式ウェブサイト
https://www.meettree.net