CULTURE

坂茂設計 最上階にフィンランド式サウナを常設した木質免震構造のオフィスビルが名古屋に来秋竣工

CULTURE2020.07.03

東京に本社を構えるタマディック(TAMADIC)は、東海エリアの事業拠点である愛知県名古屋市に、坂 茂氏の設計により、新社屋〈タマディック名古屋ビル〉を建設することを発表しました(2020年7月2日プレスリリース)。
同ビルは、CLT(直行集成材)を活用した、地上8階・地下1階の木質免震構造オフィスビルで、2021年11月に竣工の予定です。


CLT(Cross Laminated Timber)板とは、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した集成材のこと。今回の新社屋建設プロジェクトでは、国産の杉材を使用し、ハイブリッド柱などの構造と、仕上げ材などの意匠の両面で活用されます。

柱断面:CLT板(直行集成材)を組み合わせたロの字型の型枠にコンクリートを打設、RCを内蔵したハイブリッド構造

同社によれば、モックアップで柱の性能確認試験を行った結果、一般的な配筋のRC断面だけの場合と比較して、断面形状・CLT板厚により、最大耐力が約3.8~5倍、剛性が約1.3~1.6倍という、優れた構造性能があることが確認されているとのこと。

各階の床は、CLT板を型枠としてコンクリートを打設した(RC+CLT)構造に。柱と同様に、常時はRC断面で床を支えますが、RC+CLTの合成構造とすることで、床の振動や”たわみ”を抑え、強度、剛性、遮音性、耐火性能の高い床構造となります。また、一般的なRC造で必要な支保工(しほこう)が最小限となることで、他の工事を同時に進めることができるため、工程の短縮化にも繋がります。

矩計図

執務室の環境として、南・西側の窓には、最新の旅客機にも使用されている「スマート調光ガラスシステム」を採用。空調には、床全面から気流を送り出す「滲みだし空調」を採用。気流感を抑え、静かで温度むらの少ない快適な室内環境を創出します。

「スマート調光ガラスシステム」イメージ

さらに8階には、多目的ホールのほか、社員が利用できるフィンランド式サウナを常設。健康促進のみならず、社員間のコミュニケーションの活性化、集中力の向上など、エンジニアリング業務の効率化を図ります。

タマディックでは「働きがいのある職場の実現」「健康保持・増進」を重点施策として、健康経営に取り組んでおり、今回の新社屋建設プロジェクトにおいても、さまざまな部署と役職を横断したプロジェクトメンバーが、コンセプトの策定を進めています。(en)

〈タマディック名古屋ビル〉
所在地:愛知県名古屋市中区丸の内2丁目
用途:事務所
建築設計:坂茂建築設計
構造設計:陶器浩一+飯島建築事務所+高橋俊也建築構造研究所
設備設計:テーテンス事務所
敷地面積:637.4m²
建築面積:約510m²
延床面積:約4,500m²
構造:RC造、一部鉄骨造、木造(免震構造)
階数:地下1階、地上8階
地下階:駐車場
地上階:1階 エントランス・ショールーム・ものづくりラボ / 2~3階 執務室 / 4階 会議室 / 5-6階 設計室 / 7階 研修室 / 8階 多目的ホール・フィンランド式サウナ
完成予定:2021年11月

株式会社タマデック 2020年7月2日ニュースリリース
https://www.tamadic.co.jp/news/detail.php?id=184

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