建築家の内藤 廣氏(内藤廣建築設計事務所 代表)が設計を手がけ、2017年にオープンした富山県美術館に、新しいレストランがオープンしました。その名も「BiBiBi & JURULi(ビビビとジュルリ)」。「アートとイート」をテーマに掲げ、富山の食材や食器にこだわり、アートで感性を”ビビビ”と刺激し、イートで食欲を“ジュルリ”と刺激するメニューを提供します(プレスリリース)。
ビビビとジュルリは、ただのレストランではありません。
アートで感性を”ビビビ”と刺激する。
イートで食欲を“ジュルリ”と刺激する。「アートとイート」にこだわり、富山県美術館の企画展と連動したコラボレーションメニューを展開していきます。食べながらアートを体感したり、食にインスパイアされて新たなアート体験を生み出したり。
食を通して新しいアート体験の価値を創造します。
「ビビビとジュルリ」では、県内15市町村の生産者から提供される旬の食材を用意。料理を引き立たせる食器は、地元・富山のメーカーや、伝統工芸品の職人たちにオリジナルで製作を依頼。彼らの手技から生み出された、木のプレート、鋳物、陶器、磁器、ガラスなど、質感の異なるさまざまな食器と料理のコラボレーションが目でも楽しめるという趣向です。
丸いスープ皿は、注文ごとに、作家が焼いた器から6から選ぶことができます(下はそのうちの3点)。
レストラン「ビビビとジュルリ」を立ち上げたのは、2021年2月26日に設立された、株式会社富山とイート。50年以上にわたって冠婚葬祭を手掛ける株式会社オークス(代表:奥野智之)と、富山まちづくり会社・株式会社TOYAMATO(代表:青井 茂)による合同の新会社です。
両社の強みである飲食店運営のノウハウと、T企画力・発信力をマッチさせ、イート(食)という切り口で、富山に新しい「ワクワク」を生み出していくことをミッションに掲げています。
「ビビビとジュルリ」は、その記念すべき最初のレストランとなります。
5月以降は、常設メニューに加え、富山県美術館の企画展にあわせたコラボレーションメニューや、子どもでも楽しめるイベントなども計画中とのこと。
食の学び、アートの学びを通し、一生の財産になる体験価値が得られる場へ。「アートとイート」というコンセプトには、来ていただけるお客様と共にアートとイートのおいしい関係を築き上げていきたいという願いが込められています。
料理がうまい!企画がうまい!発信がうまい!
おいしくて、しかも面白ければ、お客様は自ら発信したくなったり、メディアで取り上げてもらえたり、情報は自然に拡散されていくはず。ビビビとジュルリという新レストランを、「飲食できるメディア」へと成長させていきたいと思っています。(富山とイート 2021年4月9日プレスリリースより)
「BiBiBi & JURULi(ビビビとジュルリ)」プロジェクトチーム
クリエーティブディレクター:田中 元(電通)
コピーライター:小林 幹(電通西日本)
デザイナー:福井直信(スミス)
プロデューサー:嶋瀬 徹(ルート)、黒木梨花(ツゲプロ)
フードディレクター・プランナー:田中真紀子
内装設計:幡中 仁(eleven 一級建築士事務所)
内装監修:清水友和(タカオカ)
施工:株式会社GOOGIE
映像・音響設備:株式会社はい!
印刷:山田写真製版所
カメラマン:池田紀幸(OHAKO STUDIO)
生産者・取引先一覧:
健菜堂/土遊野/藤吉(大野商店)/ 河内屋 / セイズファーム / 柿太水産 / ブルーミン / カネツル砂子商店 / みずほ農場 / 小幡興産 / 宇川農産 / ひかりファーム/なんとのね / 粟土舎 / 川口食品 / どろんこ農園 / 坂本農園 / 稲葉農園 / ヘルジアンウッド / めぐりファーム / JAみな穂 / セントベリー / かねぶん青果 / V&P / よつば ほか
レストランのオープンを記念して、店内では、美術家の安野谷 昌穂氏(あのたに まさほ)氏による特別展「Dream Play Sequence」が開催されます。
店内では、安野谷によるペインティングとモビール型の立体作品を28点展示。会期終盤の7月公開に向け、新作の制作も進められているとのことです。(en)
所在地:富山県富山市木場町3-20 富山県美術館3階
営業時間:11:00-18:00(平日・土日)ランチLO.14:30 / レストランLO.17:30
休業日:毎週水曜(祝日を除く / 美術館の休日に準ずる
詳細:
https://tad-toyama.jp/facility/restaurant-cafe
「BiBiBI & JURULi」公式ウェブサイト
https://bibibi-juruli.com