CULTURE

〈八戸市美術館〉が11/3オープン、12/12にトークイベント「建築にみるこれからの美術館 ~八戸市美術館の可能性~」をオンライン配信予定

CULTURE2021.11.20

青森県八戸市に〈八戸市美術館〉が11月3日にオープンしました(上の外観画像:撮影 阿野太一)

〈八戸市美術館〉外観

〈八戸市美術館〉外観 ©阿野太一

建物の建築設計は、2017年(平成29)に実施された設計者選定プロポーザルにおいて最優秀案に選定された、西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体が担当。館内の家具もデザインしているほか、西澤徹夫建築事務所代表の西澤徹夫、タカバンスタジオ[*]を主宰する浅子佳英、プロポーザル応募時よりメンバーとして参画している森 純平の3氏が、美術館の建築設計者として、100年先を見据えた施設のコンセプトなども企画・設定しています。

施設の概要とプロジェクトメンバーは以下の通りです。

〈八戸市美術館〉建築概要
所在地:青森県八戸市大字番町10番地4(Google Map
敷地面積:6,732.14m²
建築面積:3,080.21m²
延床面積:4,586.42m²
建物規模:地上3階(最高高さ:19.12m)
構造種別:鉄骨造
本棟工期:2019年4月6日~2020年12月28日
広場工期:2021年3月22日〜9月18日
設計・監理
コンセプト:西澤徹夫・浅子佳英・森 純平
建築:西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体[*]
構造:オーノJAPAN
機械・電気:森村設計
サイン:加藤賢策 / LABORATORIES
家具:西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体
カーテン:安東陽子デザイン
照明アドバイザー:飯塚千恵里
音響アドバイザー:森 純平・森 律子

*.タカバンスタジオ:建築家で編集者の浅子佳英氏が2007年に設立、主宰。2021年に出版機能を追加したのに伴い、PRINT & BUILDに改称

〈八戸市美術館〉夜間外観

〈八戸市美術館〉夜間外観 ©阿野太一

本棟・広場工事監理:西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体
施工
建築:鴻池組・田名部組・東復建設 特定建設工事共同企業体
電気設備:ユアテック・溝口電気 特定建設工事共同企業体
機械設備:ダイダン・サカモト・葵 特定建設工事共同企業体
広場:穂積建設工業株式会社

〈八戸市美術館〉内観 ジャイアントルーム

〈八戸市美術館〉ジャイアントルーム ©阿野太一

〈八戸市美術館〉が掲げるコンセプトは、「アートを通した出会いが人を育み、人の成長がまちを創る「出会いと学びのアートファーム」。従来の「もの」としての美術品展示が中心だった美術館とは異なり、「ひと」が活動する空間を大きく確保することで、「もの」や「こと」を生み出す新しいかたちの美術館として、新たな文化創造と八戸市全体の活性化を図ることを目指します。

〈八戸市美術館〉内観 ジャイアントルーム

〈八戸市美術館〉ジャイアントルーム ©阿野太一
ジャイアントルームの床面積は834.16m²、天井高は17,630m

互いに学び合い、多様な活動を支える2種類の空間

八戸には地域の風俗や民俗に根ざした深い文化があり、特異で美しい風景があります。新しい美術館は、これらの文化資源を種として拾い上げ、調査研究することで実らせ、新しく価値付けすることで育て、そして誰でもアクセスできる形に収穫=展示・収蔵することを目指しています。

ここでは、誰もが何かについての専門家であるという認識のもと、市民や美術館スタッフ、アーティストが、立場を入れ替えながら、さまざまな活動が生まれていくことが期待されています。したがって、わたしたちは、誰もが互いに学び合い、そのことが何かをつくり出すことのきっかけになったり、作品になったりするような活動が生まれるためには、2種類の空間が必要だと考えました。
教える人と学ぶ人が同じ場を共有でき、可動間仕切りや家具で自在に場所をつくることで、あらゆる活動を可能とする「ジャイアントルーム」と、専門的に深く学び、違う専門性に出会うことができる、展示や制作といったさまざまな機能に特化した「個室群」です。
これらの自由な組み合わせによって、つくったり考えたり集まったり、出会ったり発見したり気づいたりといった豊かな機会が生まれることが、新しい美術館に必要だと考えています。(八戸市美術館建築設計者:西澤徹夫・浅子佳英・森 純平)

〈八戸市美術館〉内観 ジャイアントルーム

〈八戸市美術館〉ジャイアントルーム ©阿野太一

〈八戸市美術館〉ロゴマーク

シンボルマークは、美術館機能の特徴である「ジャイアントルーム」から着想された(デザイン:加藤賢策 / LABORATORIES)

現在、〈八戸市美術館〉では、開館を記念する展覧会や、ワークショップなどのイベントを各種開催中。建物の魅力や特徴をガイド役のアートファーマーの案内で巡る八戸市美術館建築ツアー(実施期間:2021年12月4日~12日)も予定しています。
さらに、12月12日には、〈八戸市美術館〉を含む県内5つの美術館による、青森アートミュージアム5館連携協議会連携事業として、トークイベント「建築にみるこれからの美術館 ~八戸市美術館の可能性~」も開催され、会場参加者の募集はすでに終了していますが、当日のオンライン配信を準備中、視聴URLが決まり次第、美術館公式Webサイトにて発表されます。

開館記念イベント

青森アートミュージアム5館連携協議会連携事業
「建築にみるこれからの美術館 ~八戸市美術館の可能性~」トークイベント

主催者メッセージ:八戸市美術館は、アートを通した出会いが人を育み、人の成長がまちを創る「出会いと学びのアートファーム」をコンセプトに、これまでにない新しいタイプの美術館としての運営を目指しています。
八戸市美術館の開館にあたり、最近リニューアルオープンした美術館の館長をゲストに迎え、美術館建築を切り口に「これからの美術館」を考え、八戸市美術館の可能性を探るとともに、参加者と共有するトークイベントを開催します。

開催日時:2021年12月12日(日)15:00-17:00
会場:八戸市美術館ジャイアントルーム(受付終了)/ オンライン配信を予定
パネリスト
日比野克彦(岐阜県美術館館長、熊本市現代美術館館長、アーティスト)
青木 淳(京都市京セラ美術館館長、建築家)
西澤徹夫・浅子佳英(西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体)
佐藤慎也(八戸市美術館館長)
モデレーター:五十嵐太郎(建築史家、建築批評家)

イベント詳細
https://hachinohe-art-museum.jp/project/1168/

〈八戸市美術館〉公式Webサイト
https://hachinohe-art-museum.jp/

SNS
https://twitter.com/hachinohe_art_m
https://www.facebook.com/HachinoheArtMuseum/
https://www.instagram.com/hachinohe_art_museum/

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