CULTURE

落合陽一「いのちを磨く」パビリオンの製作チームが法人設立

大阪・関西万博へ向け、noiz architects、WOWらが参画する(一社)計算機と自然

CULTURE2021.12.24

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に建設されるパビリオンの1つ、落合陽一「いのちを磨く」パビリオンを製作するプロジェクトチームによって、一般社団法人 計算機と自然(神奈川県川崎市 代表理事:木村匡孝)が設立されました(2021年12月23日プレスリリース)。
同プロジェクトには、noiz architects、WOWらが参画しています。

(一社)計算機と自然は、大阪・関西万博のテーマ事業の1つ、「いのちを磨く」のプロデューサーを務める落合陽一氏が中心になって進められている、パビリオンの展示物(現代メディアアート作品)の創作と公開、その他同事業の運営に関する事業や、博覧会終了後の作品の保存・活用の支援を事業とします。さらには日本文化の発展に寄与することも目的とする。

プロジェクトメンバー
・落合陽一プロデューサー
・noiz architects(株式会社ノイズ)
・アスラテック株式会社
・株式会社WOW
・株式会社SAFEHOUSE
・株式会社オクサット

一般社団法人計算機と自然

落合陽一「いのちを磨く」パビリオン概要
人類が見たことのない変形建築とデジタルヒューマンの拠点として、未知の風景と未知の体験をもたらすパビリオン。鏡の再発明をテーマに自然と人工物、フィジカルとバーチャルの融和により、自然と調和する芸術の形を追求する。
人類未到の計画成果により、大阪関西だけでなく、日本の可能性を世界に示し、また世界の人々の語らいの場や交流の場を提供することを目的としている。磨き輝くいのちの様を活動を通じて、表現しながら、会期中にとどまらず、その後も持続的に価値を生み出してゆくパビリオンを目指す。

一般社団法人計算機と自然

落合陽一氏からのメッセージ「いのちを磨く」

同法人では、2025年日本国際博覧会テーマ事業に向けて、プロジェクト「デジタルヒューマンアーカイブ」を開始しています。
デジタルヒューマンアーカイブとは、伝統芸能における国宝級の技術を有する人物の技術・所作を、引退前に記録することで、それらを未来へ継承することを目的としています。
第一弾として、プロジェクトの趣旨に賛同した、利休居士(りきゅうこじ)茶道裏千家前家元15代汎叟宗室の千 玄室(せん げんしつ)氏を撮影、アーカイブ化に取り組みます。その後、大阪・関西万博開催に向けて、これらのアーカイブを充実させ、パビリオンでの展示を目指しています。

一般社団法人計算機と自然

プロジェクトチームでは今後、(一社)計算機と自然の理念のもと、パビリオンの建設・製作を行う株式会社の設立も予定しています。
事業に賛同する企業からの出資を集め、2025年の大阪・関西万博開催に向け、パビリオンを建設します。新たに設立予定の株式会社が、パビリオンなどの現物資産を保有し、万博会期中は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会に無償で貸与するとのこと。
会期終了後は、SDGsの理念に則り、パビリオンを継続的にリユースしていくことを目的とします。
法人では、株式会社設立のための協賛・出資を募集しています。(en)

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン TECTURE NEWS LETTER

今すぐ登録!▶

大阪・関西万博 関連記事

FEATURE2022.07.18

「2025年大阪・関西万博」カウントダウン!

注目のパビリオンなど建築・デザインの最新情報まとめ、随時更新
CULTURE2023.03.25

大阪・関西万博〈ガスパビリオン おばけワンダーランド〉概要

大阪ガスが開発した放射冷却素材「SPACECOOL」を採用して夏季の空調負荷を抑制
CULTURE2023.03.09

リード アーキテクトは永山祐子氏、ドバイ万博日本館で手がけたファサード資材をリユース・再構築するサステナブル建築

2025年大阪・関西万博〈ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier〉概要
CULTURE2023.01.20

板坂諭設計、パソナのパビリオンは「心臓(いのち)の螺旋 ~アンモナイトからiPS心臓(いのち)まで~」がテーマ

「2025年大阪・関西万博」民間パビリオン
CULTURE2022.07.18

永山祐子氏がパナソニックのパビリオン「ノモの国」を設計

2025年大阪・関西万博 民間パビリオン ニュース
COMPETITION & EVENT2021.07.31

【審査結果】大阪・関西万博が迎賓館・大催事場・小催事場の各設計者を公募

審査を藤本壮介、妹島和世、佐藤可士和が担当 / 日建設計 大阪オフィス、伊東豊雄建築設計事務所、安井・平田設計共同企業体が最優秀に
CULTURE2022.07.13

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)ニュース

藤本壮介がデザインした大屋根(リング)の最新パースと万博会場内配置図を公開
COMPETITION & EVENT2020.12.25

2025年「大阪・関西万博」マスタープラン発表

会場デザインプロデューサーを務める藤本壮介氏によるデザイン
CULTURE2020.07.13

藤本壮介氏が「大阪・関西万博」会場デザインプロデューサーに就任

各テーマ事業のプロデューサーは福岡伸一、落合陽一ら8名を発表 Sou Fujimoto ©David Vintiner

noiz 関連記事

CULTURE2020.06.19
noizが次世代型スマートシティの垂直版〈SHIBUYA HYPER CAST. 2〉を発表
CULTURE2020.07.13

〈Shadow in Motion〉動画が公開

原研哉とnoizによる台湾市美術館二館の環境アート
COMPETITION & EVENT2020.11.23

建築情報学会設立記念イベント

noiz豊田氏、慶應SFC池田氏、落合陽一氏らが登壇、11/30よりオンラインで全5回開催
CULTURE2021.08.26

齋藤精一×noiz 超大型LEDディスプレイ「The HEART」

4面4分割回転式、日本橋兜町〈KABUTO ONE〉に登場
FEATURE2021.10.21

Report: unnamed – form emerges only sometimes, so does meaning-

【会場レポート】自ら動くことで見えてくる「なにか」。noizインスタレーション「unnamed」が東京ミッドタウン 芝生広場にて開催
CULTURE2021.11.08

建て替えられる前川國男建築「東京海上ビルディング」

設計者発表前にnoizが提示したリノベーションプラン

落合陽一氏 TOPICS

COMPETITION & EVENT2020.07.22

メディアアーティスト・落合陽一 大規模個展「未知への追憶」

過去4年間の活動を振り返る
FEATURE2021.05.16

リアル・ショーケース「Media Ambition Tokyo 2021」内覧会レポート

最先端のテクノロジーカルチャーを実験的なアプローチで都市実装するリアル・ショーケース
COMPETITION & EVENT2022.09.09

落合陽一×若佐慎一「ぐわぐわぬるぬる:森からいづる不可視な境界線を廻って」

Karimoku Commons Tokyoにて2人展、9/25まで開催
COMPETITION & EVENT2024.01.28

麻布台ヒルズ[Gallery & Restaurant 舞台裏]にて落合陽一個展「ヌル庵:騒即是寂∽寂即是騒」開催

SUNAKIが設計した茶室〈ヌル庵〉を内包、物質と非物質・現実と非現実の間で新しい共鳴を生み出す体験型インスタレーション

WOW TOPICS

COMPETITION & EVENT2022.10.16

WOWの大規模展、寺田倉庫 E HALLにて開催

「Unlearning the Visuals(アンラーニング・ザ・ビジュアルズ)」10/30まで
COMPETITION & EVENT2023.07.07

天王洲にて「TENNOZ ART WEEK」7/7〜7/10開催、「東京現代 / Tokyo Gendai」連動企画

「WOW Art Exhibition: Refraction + Render」にてWOWが作品を展示
COMPETITION & EVENT2023.11.29

WOWがデザインしたインスタレーション〈some snow scenes〉会場レポート

冬の情景を浮かび上がらせる光と音の演出をガレリアの吹き抜け空間で展開、「MIDTOWN CHRISTMAS 2023」は12/25まで
COMPETITION & EVENT2024.03.15

WOWが示すデータデザインの可能性「Polymorphism of Information―情報の多態性」展

THE CAMPUS(コクヨ東京品川オフィス)にて3/18-22開催
  • TOP
  • CULTURE
  • ARCHITECTURE
  • 大阪・関西万博「落合陽一 いのちを磨くパビリオン」製作チームが法人設立:noiz architects、WOWらが参画する一般社団法人計算機と自然
【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン
お問い合わせ