兵庫県淡路島に、建築家の坂 茂氏が設計する施設がまた1つオープンします。
パソナグループのawajishima resort(兵庫県淡路市)が運営する、座禅リトリート&レストラン〈禅坊 靖寧(ぜんぼう せいねい)〉で、開業は2022年春を予定しています。
施設の立地は、淡路島北部の四方を山に囲まれた静かな環境にあり、敷地面積は約3,000m²を有します。日本の子午線(東経135度)上に位置しているとのこと。
昨今のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大や、それに伴い発生しているさまざまな行動制限、ビジネス環境の急速な変化などを受けて、人びとの暮らしや働き方への意識・価値観が大きく変化しています。そうした中で、都会での暮らしだけでなく、自然豊かな環境の中で、自身にとっての“豊かさ”を見つめ直す機会や、心身ともに健康でウェルビーイングを実現するライフスタイルなどへの関心が高まっていると、パソナグループでは分析しています(プレスリリースより)。
〈禅坊 靖寧〉は、禅やヨガなどのアクティビティで精神を整えるとともに、粥や豆腐といった身体に優しく健康的な料理を食すことで、心身のバランスを整えることを目指す施設となります。
建物の設計は、2021年10月に淡路島北西部にオープンしたレストラン〈陽・燦燦(はる・さんさん)〉に続いて、建築家の坂 茂氏が担当。
坂 茂氏 プロフィール
建築家。慶応義塾大学環境情報学部教授。
東京生まれ。1985年、坂茂建築設計を設立。1995年災害支援活動団体 ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)設立。紙管を使った災害時の復興住宅などで知られる。
主な作品に、大分県立美術館、静岡県富士山世界遺産センター、ラ・セーヌ・ミュージカルなどがある。
主な受賞に、プリツカー建築賞(2014)、フランス芸術文化勲章コマンドゥール(2014)、マザー・テレサ社会正義賞(2017)、紫綬褒章(2017)など多数。
〈禅坊 靖寧〉は、本稿1枚目のイメージビジュアルからもわかるように、木材を組みあわせた、坂氏らしさが出た建築で、ウッドデッキの全長は約100mあります。
360度に広がる絶景の中で行う座禅“空中禅”は、都会では味わえないマインドフルネスな体験となり、心身をリセットしてくれることでしょう。また、施設内には露天風呂などの各種施設も併設されます。
レストランでは、粥や豆腐、淡路島で採れる野菜などを食材に、awajishima resortが独自に開発した“禅坊料理”が提供される予定です。(en)
住所:兵庫県淡路市楠本2594-5(Google Map)
開業日(予定):2022年4月29日
※本稿の内容は発表時点のもので、今後変更となる可能性あり
公式ウェブサイト
https://www.zenbo-seinei.com