CULTURE

"OPENNESS!" をテーマに鳥取県立美術館が開館

槇総合計画事務所が意匠設計を担当、陽光あふれる開放的な美術館建築

CULTURE2025.04.01

鳥取県倉吉市に〈鳥取県立美術館〉が3月30日に開館しました。

鳥取県の文化の発展に長年にわたり寄与してきた鳥取県立博物館から美術部門を独立させ、新たな県立美術館の整備が決定されてから約10年、ほぼ全国最後発であることを強みとし、さまざまな新しい可能性を取り入れ、新時代の美術館としてスタートをきりました(鳥取県プレスリリースより)。

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 東側外観(本稿の画像はすべて鳥取県立美術館提供)

鳥取県立美術館整備運営事業および建築概要

 

キーワードは「OPENNESS!(オープンネス)」

意匠設計を槇総合計画事務所が担当。国指定の史跡・大御堂廃寺跡(おおみどうはいじあと)に面し、美術館としては異例ともいえる、陽光あふれる開放的な建築空間を活かして、アートの発信拠点・鑑賞の場やプログラム体験を提供することはもちろんのこと、ウェディングフォトの撮影やファッションショーなどの利用も視野に入れて運営され、市民にとって「お気に入りのサードプレイスとなる美術館」を目指すとのこと。掲げるキーワードは「OPENNESS!(オープンネス)」。

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館「ひろま」

鳥取県立美術館

「ひろま」はさまざまな価値観を幅広く受け入れる美術館の精神を表した空間

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 東側エントランス

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 受付

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 東側エントランス

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 東側エントランス(2階)

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 東側エントランス(2階)

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 内観(1階 列柱)

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 3階 企画展示室 美術館のメインルームのひとつ。壁面や室内に柱を立てずに約1,000m²の大空間を実現している。展示内容にあわせて最大48枚の可動間仕切りを配置できる

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 コレクションギャラリー1

鳥取県立美術館

「コレクションギャラリー」では、鳥取県ゆかりの作家や国内外の作家による優れた作品を、ジャンル別・テーマ別でご紹介しながら、小規模な特集展示などを5つの展示室で随時展開

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 コレクションギャラリー3

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 コレクションギャラリー4

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 県民ギャラリー

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 スタジオ2・同3

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 キッズスペース

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 ホール

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 ショップ

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 カフェ

鳥取県立美術館

屋外階段でつながり、美術館前の大御堂廃寺跡を一望できる「展望テラス」
天井は鳥取砂丘の風紋や伝統工芸である倉吉絣の織模様を思わせるデザイン

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 西側外観

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 西側外観

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 東側外観

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 東側外観

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 東側外観

鳥取県立美術館では現在、開館記念展「ART OF THE REAL アート・オブ・ザ・リアル時代を超える美術-若冲からウォーホル、リヒターへ-」を開催中です(6月15日まで / 詳細はこちら)。

鳥取県立美術館 開館記念展

 

鳥取県立美術館 概要

所在地:鳥取県倉吉市駄経寺町2丁目3−12(Google Map
開館時間:9:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜、年末年始(12月29日~翌年1月3日)ほか
※休館日は変更となる場合あり
※月曜が祝日の場合は翌平日休館
※美術館建物への入館料は不要 / 展覧会ごとの観覧料は美術館ウェブサイトを参照

鳥取県立美術館 オープニングイベント

3月29日に開催されたオープニングイベント「ミュージックセレブレーション」の様子

鳥取県立美術館 公式ウェブサイト
https://tottori-moa.jp/


事業者:鳥取県立美術館パートナーズ
設計:槇総合計画事務所・竹中工務店設計共同企業体
工事監理:槇総合計画事務所
建設:竹中・懸樋・丹青共同企業体

鳥取県立美術館 TOPICS

CULTURE2022.02.23

鳥取県立美術館が建設段階へ

槇総合計画事務所・竹中工務店設計共同企業体が設計を担当、とっとりの未来を”つくる”美術館が2025年春開館予定
COMPETITION & EVENT2022.04.30

鳥取県立美術館がロゴ・シンボルマークを公募

槇総合計画事務所・竹中工務店設計共同企業体が設計を担当し、2025年春開館予定の新しい美術館

美術館建築(国内)TOPICS

FEATURE2023.06.12

京都市京セラ美術館 館長・青木 淳氏インタビュー[前編]

[Interview&Report]建築家として手がけた美術館大改修について語る
CULTURE2023.09.24

遠藤克彦著『黒い直方体と交錯するパッサージュ 大阪中之島美術館 建築ドキュメント 学芸員・行政担当・コンペ審査員・構造家・建築家の証言』

公共建築と建築家の新しい在り方を示唆する1冊
CULTURE2023.09.05

安藤忠雄が設計する新美術館が直島に2025年春開館予定

アジアの現代アートを中心に展示・収集。ベネッセアートサイト直島の美術館群を形成し、諸施設を結ぶ新拠点に
CULTURE2024.01.12

横浜美術館が大規模改修を終え、3/15リニューアルオープン

乾久美子建築設計事務所が丹下健三が設計した美術館の空間構築ほかを担当

美術館建築(国外)TOPICS

CULTURE2025.03.13

OMAによる マンハッタン唯一の現代美術館の拡張計画

SANAA設計の〈ニュー・ミュージアム〉を補完する新館が2025年秋にオープン
CULTURE2024.09.25

紙のような屋根が古い建物の上に浮かぶ美術館

BIGが手がける デンマークに建つスーパーマーケットを改修する〈ペーパーアート美術館〉
CULTURE2024.11.12

アンデルセン作品の「二面性」の世界を物語る美術館

隈研吾建築都市設計事務所がデンマークのオーデンセに設計した〈ハンス・クリスチャン・アンデルセン美術館〉
CULTURE2024.08.16

スノヘッタによる 巨大な花びらが一新する美術館

彫刻が雨水を収集し日陰をつくり、未来の気候に適応する〈ブラントン美術館〉の再構築
CULTURE2023.09.07

ランドスケープにもなる地下美術館

カーブを描く天窓が地中のギャラリースペースと地上を視覚的につなげる〈アモス・レックス〉
CULTURE2025.03.27

モダニズム建築を未来へつなぐ拡張計画

リナ・ボ・バルディ設計の〈サンパウロ美術館〉本館を際立たせる新館が竣工
CULTURE2023.11.15

敷地に残る石炭荷揚げ橋と一体となった美術館

上部へ行くほど傘のように開く構造体「ヴォールト・アンブレラ」により構造・設備・意匠を統合した〈龍美術館 西岸館〉

槇総合計画事務所 TOPICS

COMPETITION & EVENT2020.11.09

「M meets M 村野藤吾展 槇 文彦展」

横浜BankART KAIKOとBankART Temporaryにて開催
CULTURE2022.05.24

進行中の「芝浦プロジェクト」

槇文彦がツインタワーを設計、上層階のホテルはフェアモントが日本初上陸

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン TECTURE NEWS LETTER

今すぐ登録!▶

RECOMMENDED ARTICLE

  • TOP
  • CULTURE
  • ART
  • 鳥取県立美術館が開館、槇総合計画事務所が意匠設計を担当した陽光あふれる開放的な空間、今後は”OPENNESS!” をテーマに運営
【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン
お問い合わせ