鳥取県倉吉市に〈鳥取県立美術館〉が3月30日に開館しました。
鳥取県の文化の発展に長年にわたり寄与してきた鳥取県立博物館から美術部門を独立させ、新たな県立美術館の整備が決定されてから約10年、ほぼ全国最後発であることを強みとし、さまざまな新しい可能性を取り入れ、新時代の美術館としてスタートをきりました(鳥取県プレスリリースより)。
鳥取県立美術館 東側外観(本稿の画像はすべて鳥取県立美術館提供)
意匠設計を槇総合計画事務所が担当。国指定の史跡・大御堂廃寺跡(おおみどうはいじあと)に面し、美術館としては異例ともいえる、陽光あふれる開放的な建築空間を活かして、アートの発信拠点・鑑賞の場やプログラム体験を提供することはもちろんのこと、ウェディングフォトの撮影やファッションショーなどの利用も視野に入れて運営され、市民にとって「お気に入りのサードプレイスとなる美術館」を目指すとのこと。掲げるキーワードは「OPENNESS!(オープンネス)」。
鳥取県立美術館「ひろま」
「ひろま」はさまざまな価値観を幅広く受け入れる美術館の精神を表した空間
鳥取県立美術館 東側エントランス
鳥取県立美術館 受付
鳥取県立美術館 東側エントランス
鳥取県立美術館 東側エントランス(2階)
鳥取県立美術館 東側エントランス(2階)
鳥取県立美術館 内観(1階 列柱)
鳥取県立美術館 3階 企画展示室 美術館のメインルームのひとつ。壁面や室内に柱を立てずに約1,000m²の大空間を実現している。展示内容にあわせて最大48枚の可動間仕切りを配置できる
鳥取県立美術館 コレクションギャラリー1
「コレクションギャラリー」では、鳥取県ゆかりの作家や国内外の作家による優れた作品を、ジャンル別・テーマ別でご紹介しながら、小規模な特集展示などを5つの展示室で随時展開
鳥取県立美術館 コレクションギャラリー3
鳥取県立美術館 コレクションギャラリー4
鳥取県立美術館 県民ギャラリー
鳥取県立美術館 スタジオ2・同3
鳥取県立美術館 キッズスペース
鳥取県立美術館 ホール
鳥取県立美術館 ショップ
鳥取県立美術館 カフェ
屋外階段でつながり、美術館前の大御堂廃寺跡を一望できる「展望テラス」
天井は鳥取砂丘の風紋や伝統工芸である倉吉絣の織模様を思わせるデザイン
鳥取県立美術館 西側外観
鳥取県立美術館 西側外観
鳥取県立美術館 東側外観
鳥取県立美術館 東側外観
鳥取県立美術館 東側外観
鳥取県立美術館では現在、開館記念展「ART OF THE REAL アート・オブ・ザ・リアル時代を超える美術-若冲からウォーホル、リヒターへ-」を開催中です(6月15日まで / 詳細はこちら)。
所在地:鳥取県倉吉市駄経寺町2丁目3−12(Google Map)
開館時間:9:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜、年末年始(12月29日~翌年1月3日)ほか
※休館日は変更となる場合あり
※月曜が祝日の場合は翌平日休館
※美術館建物への入館料は不要 / 展覧会ごとの観覧料は美術館ウェブサイトを参照
3月29日に開催されたオープニングイベント「ミュージックセレブレーション」の様子
鳥取県立美術館 公式ウェブサイト
https://tottori-moa.jp/
事業者:鳥取県立美術館パートナーズ
設計:槇総合計画事務所・竹中工務店設計共同企業体
工事監理:槇総合計画事務所
建設:竹中・懸樋・丹青共同企業体