メディアアーティスト・落合陽一氏の個展が東京・渋谷で開催されます。
本展は、落合氏の2017年から2020年までの活動を俯瞰するもので、2019年開催の「質量への憧憬」展以来の大規模展となります。660平方メートルを超える会場に、平面・立体・メディアアートなど40点以上の作品が出展される予定です。
落合氏は、自身のアーティストステートメントに「物化する計算機自然と対峙し、映像と質量の間にある憧憬や情念を反芻する」と記しています。今回の大規模個展「未知への追憶」は、2020年に開設したYouTubeチャンネルのテーマでもあり、過去4年間の表現コンセプトを昇華させ、新しい日常から、新しい自然の再発見にいたるための探究活動として位置付けられています。
#【落合陽一公式】自分自身の動画メディアで伝えたいこと [ #未知への追憶 #1 #落合陽一 ](2020/05/22)
#【落合陽一公式】「計算機と自然、計算機の自然」を考える [#未知への追憶 #5 #落合陽一](2020/06/19)
過去4年間の展覧会・プロジェクト:
2017年にマレーシアで開催された落合氏初の個展「Image and Matter by Yoichi Ochiai Cyber Arts and Science towardsDigital Nature」
、東京・六本木での展覧会「Yoichi Ochiai Imago et Materia」に通底したコンセプトである”映像と物質”や、2018年に東京・表参道gyreで開催された展覧会「落合陽一、山紫水明〜事事無碍〜計算機自然」から、建築家集団noizが空間デザインを担当し、落合氏が総合監修とアートディレクションを担当した、日本科学未来館常設展〈計算機と自然,計算機の自然〉(2019年11月)へといたる”計算機と自然”、2019年の展覧会「質量への憧憬」、ライカプロフェッショナルストア東京での展覧会「情念との反芻」、ヨウジヤマモトの公式オンラインストア(ポップアップストア)「ザ ショップ ヨウジヤマモト(THE SHOPI YOHJI YAMAMOTO)」での展覧会「燐光する霊性」、アメリカ「SXSW 2020」に出展したプロジェクト・The New Japan Islandsにおける、落合氏ディレクションによるコンセプト「ハイパー霊性 – 超感覚がめぐるところ Cycles of Hyper Intuition」までに通底する”質量への憧憬”、および”民藝・霊性”など、過去4年間の表現コンセプトを軸に構成され、写真や立体物、映像を通じて、落合陽一の持つ新しい自然観と老荘思想との接続、バーチャルとの邂逅、民藝との接近にいたる背景を読み解いて行きます。
「未知への追憶 -イメージと物質||計算機と自然||質量への憧憬-」
作家:落合陽一
企画制作:Emohaus Inc.
会期:2020年7月23日(木・祝)~8月31日(月)
※7月23日(木・祝)~26日(日)間の入場は、混雑緩和のため、スマートフォンからの事前抽選による入場方法(定員に達しない場合はフリー入場)
開廊時間:11:00-20:00(入場受付は19:30まで)
会場:東京都渋谷区神南1-21-3 渋谷モディ2F
入場料:一般 1,800円(大学生以下無料 / 要・学生証の提示)
展示内容:2017年から2020年までの4年間の表現コンセプトを軸に構成した立体作品、平面作品、映像作品
関連イベント:7月23日(木・祝)オープニングトークのライブ配信(有料)
※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大の影響などにより、本企画は予告なく変更・中止となる場合あり
詳細 https://www.0101.co.jp/michi2020/
#【落合陽一公式】2020年の今、展覧会について考える 個展「未知への追憶」によせて [#未知への追憶 #9 #落合陽一](2020/07/21)
詳細
https://www.0101.co.jp/michi2020/
落合陽一 プロフィール
メディアアーティスト。1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター センター長、准教授・JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表。2020年7月より2025年の「日本国際博覧会(大阪・関西万博)」テーマ事業プロデューサーの一人に就任。
2015年World Technology Award、2016年Prix Ars Electronica、EUよりSTARTS Prizeを受賞。Laval Virtual Awardを2017年まで4年連続5回受賞、2019年SXSW Creative Experience ARROW Awards 受賞、2017年スイス・ザンガレンシンポジウムよりLeaders of Tomorrow選出。個展として「Image and Matter(マレーシア, 2016)」、「質量への憧憬(東京, 2019)」、「情念との反芻(ライカプロフェッショナルストア東京, 2019)」など。その他の展示として、「AI展(バービカンセンター、イギリス, 2019)」、「計算機自然」(日本科学未来館, 2019)など多数。
主な著作:『魔法の世紀』(2015)、『デジタルネイチャー』(2018)、写真集『質量への憧憬』(amana 2019)など。
メディアアートを計算機自然のヴァナキュラー的民藝と捉え、「物化する計算機 自然と対峙し、質量と映像の間にある憧憬や情念を反芻する」をステートメントに、研究や芸術活動の枠を自由に越境し、探求と表現を継続している。