東京・京橋のAGC Studioにて、3Dプリンタ用セラミックス造形材「Brightorb(ブライトーブ)®」から生まれたさまざまな造形体を展示するイベントが開催されています。当初の予定では、2021年1月23日(土)までのところ、会期が延長されています[*]。
「Brightorb®」の製造と販売を行っているのは、本展の会場・AGC Studioを運営するAGCグループの傘下で、1916年よりガラス熔解窯に用いる耐火物の製造を行なっている、AGCセラミックス。同社が100年以上にわたり積み重ねてきたセラミックスの溶融技術や製造ノウハウが活かされた、ソリューション製品の1つです。
「Brightorb®」詳細
https://www.agcc.jp/product/tabid/231/Default.aspx
「Brightorb®」は、摂氏1400度で焼成しても収縮率は1%未満と、高温溶融金属を鋳造しても高い寸法精度と造形強度を保ちます。これにより、3Dデザインのデータに限りなく近い、精緻なセラミックス立体物を製作することができ、表面に釉薬を施せば、色彩表現も可能です。
鋳型材料として幅広い産業用途が考えられるほか、建築、デザイン、アートといったクリエイティブな分野でも展開できると考えられます。3Dプリンタの併用によって、新しいデザインへの挑戦や、少量多品種の同時生産が可能に。大幅な工期短縮および製造費用の削減も見込めます。また、再生可能な人工砂を主原料としているため、廃棄物の削減にも寄与します。
本展では、このさまざまな可能性を秘めた「Brightorb®」を素材に、バインダージェット方式の3Dプリンタで出力したさまざまな造形体が展示されます。なお、本展のタイトルは、従来の「かた=Indirect(鋳型)」から、新たな「かたち=Direct(造形体)」としての役割を担いつつある、次世代の素材としての可能性を言い表しています。
本展の詳細や、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)対策など入場時の注意事項、開催状況など最新の情報は、会場の公式ウェブサイトを参照してください。(en)
会期:2020年12月12日(土)~2021年1月23日(土)2月6日(土)[*会期延長中]。
開館時間:10:00-18:00
休館日:日曜・月曜・祝祭日・年末年始
*COVID-19(新型コロナウイルス感染症)対策のため、会期や開館時間が変更となる場合あり
*最新のスケジュールは、会場ウェブサイトを確認してください
会場:AGC Studio(東京都中央区京橋2-5-18 京橋創生館1階 / Google Map)
入場無料
主催:AGC
協力:AGCセラミックス
詳細:AGC Studio 公式ウェブサイト:https://www.agcstudio.jp/event/4489