東京・立川の複合文化施設〈PLAY!〉にある、0-12歳の子どものための屋内広場〈PLAY! PARK〉に、「プチプチ®(気泡緩衝材)」でつくられた新たな遊具が登場しました。2021年9月4日(土)より使用を開始しています。
遊具のデザイン監修は、”服は究極の家である”というコンセプトのもと、1994年にFINAL HOMEを立ち上げ、アートや建築などのジャンルを超えて活躍しているファッションデザイナーの津村耕佑氏(武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科教授)が手掛けています。
〈PLAY!〉は、東京・立川駅北側の旧飛行場跡地に建設され、2020年6月にグランドオープンした新街区「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」の主要施設の1つ。建築家の手塚貴晴氏と由比氏が率いる手塚建築研究所が内装設計を手掛け、手塚貴晴氏は〈PLAY! PARK〉の館長も務めています。
〈PLAY!〉は、MUSEUMとPARKを中心とする複合文化施設で、〈PLAY! PARK〉では、ここでしかできない身体を使った遊びやワークショップを楽しめます。既存の遊具や玩具を設置せず、建築家やクリエイターと共同で遊具やワークショップを開発しているのが開館以来の特徴です。
これまでにも、手塚貴晴氏の関与で、建築研究所直径22mの楕円型フィールド〈大きなお皿〉に、約8,000個の風船を用いた大型遊具「バルーン・モンスター」を2020年3月末までの期間限定で設置し、子どもたちに人気の遊具となっていました(下の画、詳細は本稿下部の関連ニュースを参照)。
「バルーン・モンスター」のあとは、紙をテーマにした大型遊具が8月まで設置され、2021年9月より新たに登場したのが、大型遊具「Let’s! PLAY! PUTIPUTI!」です。
津村氏が教鞭を執る武蔵野美術大学で空間演出デザインを学ぶ学生と、東京都市大学手塚研究室の学生ら有志が参加し、約2カ月をかけて製作されました。
設置場所:PLAY! PARK 内〈大きなお皿〉
遊具名:「ひらひらプチプチ」「ぐるぐるプチプチ」「まっすぐプチプチ」「ぐりとぐらの紙のたまご」「プチプチタングル」
ワークショップ:まいにちのワークショップ「Let’s! プチッ」
関連イベント:プチプチ遊具づくりやプチプチファッションショーなど、定期的にプチプチのワークショップ・イベントを開催
デザイン監修:津村耕佑(武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科教授)
制作協力:武蔵野美術大学プチプチプロジェクト、東京都市大学手塚研究室
材料協力:川上産業
設置期間(予定):2021年9月4日(土)〜2022年3月末
〈PLAY! PARK〉公式ページ:https://play2020.jp/park/
フィールド〈大きなお皿〉で、子どもたちは、天井からぶら下がる「ひらひらプチプチ」や「ぐねぐねプチプチ」の中に入って、揺れたり、「まっすぐプチプチ」にしがみついたり、「ぐるぐるプチプチ」を投げたり、転がしたり、自ら遊び方を考えながら、自由な発想で遊ぶことができます。
また、別のエリアにある直径7mの〈小きなお皿〉には、3歳未満の子どもでも安全に遊べる、小さな「ひらひらプチプチ」を用意しています。
津村耕佑氏からの”プチプチ”メッセージ:
「物を守ることがプチプチ®の使命ですから、材料自体が安全であることはもちろんですし、軽くてボリュームもあります。プチプチ®は誰でも一度は潰して和(なご)んだ覚えがあると思いますが、潰れることで衝撃を吸収しています。そんなプチプチで、遊具を製作するのがこのプロジェクトです。1人の作業ではダイナミズムは生まれません。重ねたり、丸めてみたり、ぐるぐるしながら数人のチームが自然に生まれ形が現れてきます。
それで完成ではなく、子供達の元気な遊びのフィードバックを反映して改良を重ねるという、リアルなデザインの学びにもなっています。
私はコンダクター(編集部註.オーケストラなどの指揮者)のように、状況に強弱をつけながら子供たちの遊びで変化したプチプチを眺めて、芸術だな〜と思ったりしています。」
「Let’s! PLAY! PUTIPUTI!」は、2022年3月末まで設置される予定で、定期的に入れ替えを行います。
〈PLAY!〉では今後も引き続き、「見たことがない、よくわからない、遊び方が決まっていない」身近な素材を使った大型遊具を開発・制作していく計画です。(en)
〈PLAY! PARK〉
所在地:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3(Google Map)
開館時間:
平日 10:00-17:00(入場は16:00まで)
休日 10:00-18:00(入場は17:00まで)※2021年9月18日(土)−26日(日)は曜日を問わず休日扱い
休館日:原則無休
※東京都の要請などにより臨時休館や営業時間を変更する場合あり
入場料:有料(金額は施設の公式ページ、ウェブサイトを参照)
〈PLAY! PARK〉公式ページ
https://play2020.jp/park/
PLAY! 公式ウェブサイト
https://play2020.jp/
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