旭川家具の産地の1つ、北海道東川町にて、30歳以下の学生を対象とした家具のデザインコンペが作品を募集中です。開催は今回で2回目となります。
審査委員長を建築家の隈 研吾氏が務めるほか、国内外の第一線で活躍中の建築家、デザイナー、美術家が審査に参加。また、同町在住の椅子研究家として名高い、織田憲嗣氏も審査を担当します。
主催者メッセージ:
北海道東川町では、家具産地の小さな町だからこそできる取り組みが長く行われてきました。それは、町に生まれた子供たちを見守り、その居場所をつくる「君の椅子」から始まります。小学校では木製の学童家具に囲まれて学び、中学校では3年間手入れして使い込んだ自分の木製椅子を、卒業記念として持ち帰るというものです。これらの連続した家具産地ならではの取り組みは、いよいよ次の時代を担う若者を育成する段階に入ります。今、私たちは新型コロナウイルス(COVID-19)の渦中にあって、過密な大都市の課題が明らかになるとともに、新しいライフスタイルへの模索が始まっています。それぞれの地域が本来持つ可能性や価値が、新しいライフスタイルを築く上でのヒントになろうとしています。
そのような中で、建築を通して地域の魅力を早くから唱え、地域資源の利用拡大や、次世代を担う若者たちへの教育への強い関心など、建築の世界から地域デザインを考えようとする建築家・隈 研吾氏と、豊かで美しい環境に恵まれ、家具づくりの盛んな適疎な町、東川町が共に組んで、新しい暮らしを考えていきます。
募集内容テーマ:自由なテーブル
参加資格:国内外を問わず、30歳以下の学生
隈研吾審査委員長からのメッセージ:
コロナになって、生活のスタイルが大きく変わりました。リモートでの仕事も普通になり、密を避けた屋外で食事をすることも増えました。テーブルとデスクという区別も今や意味がないかもしれません。東川町からもそんな新しい生活が始まりつつあります。そのような新しい暮らしに対応する自由なテーブルを提案して下さい。
審査委員(敬称略)
審査委員長:隈 研吾氏(建築家、隈研吾建築都市設計事務所主宰、東京大学特別教授・名誉教授)
審査委員:太刀川英輔(デザインストラテジスト、進化思考家、NOSIGNER代表)、野老朝雄(美術家)、中村拓志(建築家、NAP建築設計事務所)、原田真宏(建築家、マウントフジアーキテクツスタジオ共同代表、芝浦工業大学教授)、日比野克彦(アーチスト、東京芸術大学教授)、藤原徹平(建築家、フジワラテッペイアーキテクツラボ代表、横浜国立大学准教授)、織田憲嗣(椅子研究家、東川町デザインアドバイザー)
各賞と賞金:隈研吾賞(最優秀賞)1点・50万円 / 優秀賞3点・各10万円 / 佳作6点
応募方法:期日までに要事前登録が必要、コンペ公式サイトにて受付
https://www.kagu-higashikawa.jp/
スケジュール(予定)
2021年10月1日:募集開始
2022年2月28日:事前登録締切
2022年3月25日〜31日:作品提出期間
2022年5月中旬:入選作品決定
2022年6月26日:入選者による公開プレゼンテーション・表彰式(北海道東川町にて実施予定)
※日程および開催方式は、COVID-19拡大などの影響により、今後変更となる場合あり
実施主体:「隈研吾&東川町」KAGUデザインコンペ実行委員会(東川町商工会、一般社団法人ひがしかわ観光協会、東川町農業協同組合、東川町建設業協会、東川町森林組合、東川振興公社、旭川家具工業協同組合、東川町議会、東川町教育委員会、東川町)