本を介して「アートのある暮らしを提案する」ことを掲げ、2017年に東京・銀座6丁目の〈GINZA SIX〉6Fにオープンした銀座 蔦屋書店。今月20日に開店5周年を迎えることを記念して、店内およびオンラインにて、企画イベント「Alt. 」―Alternative Place to Meet Art & Culture を4月1日より開催中です。
関連企画の1つとして、日本デザインセンターを率いる原 研哉氏単独の講演を皮切りに、デザイナー、地域プロデューサー、建築家のあわせて3人のゲストを招いてのトークイベントが、リアル会場とオンライン配信にて、4月20日より開催されます。
第3回のゲストとして、建築家の長谷川豪氏(長谷川豪建築設計事務所)が登壇します。
登壇者:原 研哉
日時:2022年4月20日(水)18:30-20:00
会場:銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE、およびオンライン
サテライト会場:蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館、蔦屋書店 武雄市図書館
登壇者:原 研哉、梅原 真、鈴木輝隆
日時:2022年5月1日(日)17:00-18:30
会場:銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE、およびオンライン
サテライト会場:蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館、蔦屋書店 武雄市図書館
登壇者:原 研哉、長谷川 豪
日時:2022年5月8日(日)17:00-18:30
会場:銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACEおよびオンライン
サテライト会場:蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館、蔦屋書店 武雄市図書館
※銀座 蔦屋書店および、蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館、蔦屋書店 武雄市図書館の計3会場での同時開催
※サテライト会場(蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館、蔦屋書店 武雄市図書館)での参加は無料
※サテライト会場は、Zoomウェビナー方式での同時中継・配信
※サテライト会場での参加は2種より選択可能:(1)視聴のみ (2)準ゲストとして現地でファシリテーターとともにディスカッションに参加可
※各回イベント後半には、質疑応答・ディスカッション、ZoomウェビナーQ&A機能を用いた質疑応答を実施予定
申込み方法(リアル会場またはオンライン視聴 6種より選択)
銀座 蔦屋書店会場 来店用参加券
(1)原研哉著『低空飛行−この国のかたちへ』付イベント参加券 3,030円 (税込、参加券+書籍付、送料込)
(2)瀬戸内デザイン会議編『この旅館をどう立て直すか 瀬戸内デザイン会議−1 2021 宮島篇』付イベント参加券:2,590円 (税込、参加券+書籍付、送料込)
(3)イベント会場参加券:2,000円 (税込)
オンライン配信用参加券
(4)書籍『低空飛行−この国のかたちへ』付オンライン視聴券:3,030円 (税込、参加券+書籍付、送料込)
(5)書籍『この旅館をどう立て直すか 瀬戸内デザイン会議−1 2021 宮島篇』付オンライン視聴券:2,590円 (税込、参加券+書籍付、送料込)
(6)オンライン視聴券:1,000円 (税込)
イベント詳細・申込受付
https://store.tsite.jp/ginza/event/humanities/25701-0938010329.html
原 研哉(はら けんや)
デザイナー。日本デザインセンター(NDC)代表取締役社長。武蔵野美術大学教授。
1958年生まれ。
世界各地を巡回し、広く影響を与えた「RE-DESIGN:日常の21世紀」展をはじめ、「HAPTIC」「SENSEWARE」「Ex-formation」など既存の価値観を更新するキーワードを擁する展覧会や教育活動を展開。また、長野オリンピックの開・閉会式プログラムや、愛知万博のプロモーションでは、深く日本文化に根ざしたデザインを実践した。
2002年より無印良品のアートディレクター。松屋銀座、森ビル、蔦屋書店、GINZA SIX、MIKIMOTO、ヤマト運輸のVIデザインなど、活動領域は極めて広い。
「JAPAN HOUSE」では総合プロデューサーを務め、日本への興味を喚起する仕事に注力している。2019年7月にウェブサイト「低空飛行」を立ち上げ、個人の視点から、高解像度な日本紹介を始め、観光分野に新たなアプローチを試みている。
主な著作に『デザインのデザイン』(岩波書店、2003年)、『DESIGNING DESIGN』(Lars Müller Publishers, 2007)、『白』(中央公論新社、2008年)、『日本のデザイン』(岩波新書、2011年)、『白百』(中央公論新社、2018年)などがある。
梅原 真(うめばら まこと)
デザイナー。梅原デザイン事務所代表。武蔵野美術大学客員教授。
高知市生まれ。
「土地の力を引き出すデザイン」をテーマに活動する。「デザインは笑い」とし、柚子しかない村の「ぽん酢しょうゆ・ゆずの村」。かつおを藁で焼く「一本釣り・藁焼きたたき」。荒れた栗の山から「しまんと地栗」。砂浜しかない町の巨大ミュージアム「砂浜美術館」。秋田県の秋田美人を捩った「あきたびじょん」。島根県・離島・海士町「ないものはない」のプロデュースなど。流域の生き方を価値化する「しまんと流域農業」進行中。
鈴木輝隆(すずき てるたか)
地域プロデューサー。江戸川大学名誉教授。立正大学地域連携チーフプロデューサー。
「地域から国を考える」をテーマに40年近く全国を歩き、地域の自治力に多様性と革新をもたらしてローカルデザインの創造から文化や経済力を高める活動をしている。松屋銀座「みつばち先生鈴木輝隆展」(2012、日本デザインコミッティー)の開催、原研哉と建築家の隈研吾とタッグを組んだ日本遺産人吉球磨(熊本県)の総合プロデュース、梅原 真らとの新潟県高柳町の地域活性化、北海道東川町魅力創造アドバイザーなど。
主な著書に『田舎意匠帳(ろーかるでざいんのおと)』、『みつばち鈴木先生-ローカルデザインと人のつながり』(原 研哉編)などがある。
長谷川 豪(はせがわ ごう)
建築家。長谷川豪建築設計事務所代表
1977年生まれ。
2002年東京工業大学大学院修士課程修了。西沢大良建築設計事務所勤務後、2005年長谷川豪建築設計事務所設立。2015年東京工業大学大学院博士課程修了 (工学博士)。ハーバード大学デザイン大学院など客員教授を歴任。
主な受賞歴に、東京建築士会住宅建築賞金賞受賞、第24回新建築賞受賞など。
主な著作に『Go Hasegawa Works 長谷川豪作品集』(TOTO出版 2012)、『長谷川豪 カンバセーションズ』(共著、LIXIL出版 2015)、『El Croquis 191: Go Hasegawa 2005-2017』(El Croquis 2017)など。
『低空飛行−この国のかたちへ』
デザイナーの原 研哉が日本の津々浦々を歩き、自身の視点から高解像度な日本を紹介する、同名の公式ウェブサイトでも公開中のプロジェクト「低空飛行」を書籍化。日本の新しい産業ヴィジョンとして観光に焦点を絞り、グローバルな文脈の中で、日本が世界に提示できる価値の源泉を探る。
グローバル化が進むことで、世界は均質化に向かうのではなく、むしろローカルの独自性が際立ち、その価値が高まっていくと原は考えている。ポスト工業化に向かっている日本各地に豊富に眠る、気候、風土、文化、食、伝統など、日本の美意識が、原 研哉の目を通して改めて提示され、原が構想する近未来ヴィジョンが語られる。低空飛行 – HIGH RESOLUTION TOUR Webサイト
https://tei-ku.com/著者:原 研哉
体裁:四六・上製 / カバー
総頁数:236頁
ISBN:9784000240642
定価:2,530円(税込)
出版元:岩波書店
発売日:2022年4月14日
『この旅館をどう立て直すか 瀬戸内デザイン会議−1 2021 宮島篇』
ポスト工業化社会における日本の新たな産業資源を観光に求め、これまでの使い古された意味ではない、新次元での「観光」について話し合うべく発足された「瀬戸内デザイン会議」。本書は、2021年10月末に、宮島の旅館「蔵宿 いろは」を舞台に開催された、第1回の会議の内容を収録。既存の旅館の改装という具体的なテーマを軸として、経営者、デザイナー、建築家、編集者、ライター、現代美術作家、投資家、データ解析家、空港社長、料亭女将、住職が参加。それぞれのヴィジョンを交感させ、討議を行い、新たな観光文脈に提示すべき価値のつくり方が見えてくる場となった。
目の前にある日本の可能性へ、具体的に歩みを進めるプロジェクトのキックオフとなる1冊。編:瀬戸内デザイン会議
原 研哉、神原勝成、石川康晴、松田哲也、杉本博司、内藤 廣ほか
体裁:小B6判・コデックス装(ソフトカバー)
総頁数:304頁
ISBN:9784484222097
価格:2,090円(税込)
出版元::CCCメディアハウス
発売日:2022年4月15日書籍目次など詳細
http://books.cccmh.co.jp/list/detail/2383/
なお、開店5周年記念企画イベント「Alt. 」―Alternative Place to Meet Art & Culture を開催中の銀座 蔦屋書店では、上記2つの書籍の刊行にあわせたフェア「未来の日本の始まりに向けて」も開催中です。
原 研哉氏のこれまでの著書のほか、石垣島の八重泉酒造で醸された高価格帯の泡盛、飛騨産業と協働で開発し、先ごろ発表された椅子〈SUWARI〉など、原氏がデザインした最新プロダクトを展示しています(販売なし)。5月15日まで。
銀座 蔦屋書店5周年「Alt. 」
―Alternative Place to Meet Art & Culture 特設ページ
https://store.tsite.jp/ginza/5th-anniversary/
銀座 蔦屋書店ウェブサイト
https://store.tsite.jp/ginza/