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CKRによる"曖昧な"新作アートワーク展

スウェーデンのデザインユニットによる「AIMAI 〜Expressions of Vagueness / あいまいさの表現〜」日本橋兜町にて10/28まで

スウェーデンのデザインユニット・CKR(Claesson Koivisto Rune)の3氏が3年ぶりに来日。東京・日本橋兜町の特設会場にて、最新アートワークの展覧会「AIMAI 〜Expressions of Vagueness / あいまいさの表現〜」を10月28日まで開催しています。

CKRは、モーテン・クラーソン(Marten Claesson)、イーロ・コイヴィスト(Eero Koivisto)、オーラ・ルーネ(Ola Rune)の3氏が1995年に結成。日本国内でのプロジェクトに、1923年(大正12)竣工のビルを改修してホテル付帯のマイクロ複合施設へと再生し、2020年2月にオープンした〈K5(ケーファイブ)〉などがあります(CKRは全体の建築デザイン監修を担当、本展の会場至近)。

CKR(Claesson Koivisto Rune)の3氏

CKRの3氏(ホテル〈K5〉最上階にて撮影)

ホテル K5(ケーファイブ)

CKRが手がけた事例:K5 Loft(最上級スイート)

ホテル K5(ケーファイブ)

CKRが手がけた事例:K5 Loft(最上級スイート)

本展でみられるシリーズは、2021年にストックホルムで開催された展示「CLAESSON KOIVISTO RUNE IN JAPAN」に向けて構想されたアートワークです。

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」アートワーク

展覧会タイトルに掲げた「AIMAI(あいまい)」とは、約30年にわたり訪れている日本で、彼らが最近になって知ったというワード「曖昧」から引かれています。漠然とした、不明瞭な、あやふやなといった意味のほか、欧米人である彼らにとっては、これまで感じてきた”境界線”を一気に取り払うことができたというワードでもあります。

本展では、この「あいまい」を含めた日本のユニークな言語や文化から彼らがインスピレーションを受け、制作した7枚のアートワークが展示・販売されます。
加えて、描かれた形状のベースとなっている7つのオブジェクトも展示。フロアの中心に設置されたこれらの家具や照明は、会場至近の〈K5〉のホテルスイートルームでも使用されているプロダクト群でもあります。

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」会場

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」会場風景

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」会場

Photo by TEAM TECTURE MAG

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」会場

Photo by TEAM TECTURE MAG

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」会場

Photo by TEAM TECTURE MAG

本展は、物体とアートを対比させながら、あらゆるものの境界を取り除く「あいまい」という概念をCKRとして表現する試みです。
壁に掛けられた7点のアートワークのほか、CKRの新しいビジュアルブック『CLAESSON KOIVISTO RUNE AIMAI』も販売されます。

展覧会ステートメント
私たちは常に、人間の創作物である「建築」「デザイン」「芸術」の3分野に焦点をあててきました。主な活動は、これまで、そしてこれからも建築とデザインであることに変わりはありませんが、時には芸術作品に着手することもあります。建築やデザインと多くの点で関わりを持ちながらも、芸術は、それ自体が体験の対象であるという点で異なります。

芸術的なインスピレーションは、もちろん人生のあらゆることから受けられます。しかし、インスピレーションの源をあえて1つ挙げるとすれば、日本のユニークな文化なのではないでしょうか。

30年間、毎年日本を訪れている中で、最近になって初めて「あいまい」という日本語を知りました。「あいまい」とは、漠然とした、不明瞭な、あやふやな、という意味で、日本語ではしばしば前向きな、おもむきのある意味合いで使われる言葉です。また、この言葉には、境界線を取り払うことの利点、という意味も込められています。それは驚くべき事実でした。日本では、欧米人の自分とって、翻訳の中で意味が失われてしまうと感じていた多くのことが、突然説明できるようになったのです。その答えは、失われたのではなく、本来あるべき姿、つまり「あいまい」なのです。

2021年に開催されたストックホルムのオークションハウス、Bukowskisによる展示会「CLAESSON KOIVISTO RUNE IN JAPAN」用に、これまで私たちが日本で企画、デザイン、制作した大半の作品を揃えた際(30年以上にわたって生み出した100点以上の作品全てを揃えた展示は初)、「あいまい」を記念したアート・ブリーフを制作しました。

数多くのスケッチ、試行錯誤、話し合い、行き詰まりなどの結果、7つのモチーフからなる作品集が出来上がりました。色や形、大きさ、あいまいさなどを抽象的に表現した作品集としてとらえています。ただし、その出発点は、デザインしたある特定の日本のもの、あるいはその細部や特徴に由来するというところにあります。この作品では、実物を象徴する以上に、その実物の持つ概念を置き去りにして、それがどんなにあいまいであっても、抽象化しようと努めています。(CKR / クラーソン・コイヴィスト・ルーネ)

CKR「AIMAI 〜Expressions of Vagueness/ あいまいさの表現〜」

左から、モーテン・クラーソン、エーロ・コイヴィスト、オーラ・ルーネの3氏

Claesson Koivisto Rune プロフィール
1995年にスウェーデン・ストックホルムにて設立されたデザインユニット。建築事務所としてスタートし、現在では、建築とデザインの両方に同等の重きを置き、複数分野にまたがる案件を扱う事務所として国際的に高い評価を得ている。2004年にはスウェーデンの事務所としては初めてヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に出展。
主な建築作品に、スウェーデン・クムラ〈オルスタ・ギャラリー〉(2010)、スウェーデン・エーランド島〈ウィドルンド・ハウス〉(2011)、米国マーファ〈インデ ジェイコブズ・ギャラリー〉(2015)のほか、日本国内では京都〈スフェラビル〉のファサード(2003)、東京〈K5〉改修プロジェクトなどがある。

CKR Website
https://www.claessonkoivistorune.se

本展の会場は、K5プロジェクトにも参画している、メディアサーフコミュニケーションズ(代表取締役:松井明洋)が12月初旬に小規模複合施設〈Keshiki〉の開業を準備している、兜町第6平和ビルの地下1階にて。

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」会場

同ビルには、地上階に自社運営のレストランとフラワーショップ、地下1階には同社の本社オフィスと多目的スペースが入る予定で、施設名称の「Keshiki」には、空間の中で人とコンテンツが織りなす瞬間ごとに変わり続ける風景を見出す、という想いが込められているとのこと。
工事中の建築現場なのか、ギャラリースペースなのか、それも「あいまい」な空間での開催です。

CKR「AIMAI ~Expressions of Vagueness~ / あいまいさの表現」会場

Photo by TEAM TECTURE MAG

「AIMAI 〜Expressions of Vagueness/ あいまいさの表現〜」開催概要

アーティスト:Claesson Koivisto Rune (CKR)
会期:2022年10月22日(土)〜10月28日(金)
開場時間:12:00-17:00
会場:東京都中央区日本橋兜町6-5 兜町第6平和ビル Keshiki 地下1階(Google Map
入場料:無料
主催:Claesson Koivisto Rune、メディアサーフコミュニケーションズ

開催告知のプレスリリース(2022年10月20日 メディアサーフコミュニケーションズ)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000044029.html

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