東京・目黒区の東京都庭園美術館(館長:妹島和世)の新しい展示企画として、旧朝香宮邸を紹介する特別展示と、「ランドスケープをつくる」と題したテーマ展示が2022年10月28日から始まっています。
会場は、美術館正門横のかつてミュージアムショップだったスペースにて。両展とも入場無料で見ることができます。
「ランドスケープをつくる」と題したテーマ展示の第1回は、石上純也建築設計事務所が徳島県で手がけているプロジェクト「(仮称)徳島文化芸術ホール」の建築模型が12月4日まで展示されました。
続く第2回は、12月10日より始まっている、横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSAの学生による企画展示「スカイハウス再読」です。
1958年に竣工した〈スカイハウス〉は、建築家の菊竹清訓(1928-2011)が自邸として設計したもので、東京・文京区内に現存する、戦後日本の住宅建築の名作の1つ。
今回の展示では、縮尺1/10模型のほか、構造模型、傾斜地に建設されていることがわかる周辺地形の模型や図面などを展示し、尺貫法時代のモジュールの反映や伝統的な日本建築からの影響などが読み解かれています。
会場では、それらの成果発表の動画(15分)と、Y-GSAで教鞭をとる建築家の西沢立衛氏へのインタビュー(5分)も上映されます。
特別展示は、東京都庭園美術館の前身、旧朝香宮邸として竣工した当時の建物および室内の写真や設計図面のほか、2013年に新館が増築されて以降の美術館全体の建築模型などが展示されています。
会期:2022年12月10日(土)~2023年1月29日(日)
開場時間:10:00-18:00
会場:東京都庭園美術館 正門横スペース
所在地:東京都港区白金台5丁目21-9(Google Map)
休館日:月曜(祝日は開館し、翌日休館)、2022年12月28日(水)~2023年1月4日(水)
入場料:無料
企画・展示:横浜国立大学大学院 建築都市スクール Y-GSA
東京都庭園美術館ウェブサイト
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
※本稿会場写真撮影:TEAM TECTURE MAG