フランスでも指折りの観光名所、パリ・オペラ座[*1]ことガルニエ宮(Palais Garnier)に1泊できる特別企画を、世界最大級の旅行コミュニティプラットフォームのAirbnb(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ / 読み:エアビーアンドビー)[*2]が2月13日に発表しています(プレスリリース)。
この宿泊企画は、ヨーロッパにおけるAirbnbの歴史的建造物に対する保護活動の一環、「ガルニエ宮貴賓席修復プロジェクト」において実施されるものです。豪奢な造りで知られるガルニエ宮の大劇場における、プライベートビューエリア貴賓席が、荘厳なベッドルームにしつらえられるとのこと。そのほかにもガルニエ宮とバレエの魅力を存分に堪能できるプランが設定されています。
Airbnbによる寄付は、オペラ座のストリーミングプラットフォームの開発や、オーディオビジュアルコンテンツの提供にも充てられます。
Airbnbが発表した宿泊プランの概要
・ガルニエ宮とその舞台が放つ建築的な美しさを堪能
・オペラ・ガルニエの非公開アーカイブや、ミュージカル化もされた小説『オペラ座の怪人』[*2]に登場する有名な地下湖など、ふだんは公開されない”ミステリー”な場所をめぐる
・パリ・オペラ座バレエ学校所属バレリーナによるバレエ入門的なプライベートレッスン
・シャンパンとオードブルを楽しみながら、パリ・オペラ座バレエ学校の団員による特別公演の鑑賞
・公演前に出演者がウォーミングアップする舞台裏の稽古場「Foyer de la Danse」でのディナー
・オペラ座の建物の軒下にあるダンススタジオを見学できるプライベートツアー
1泊の宿泊料金は、Box of Honourの番号にちなんで、37ユーロ(パリまでの往復交通費は予約者負担)。実施日は2023年7月16日(日)。予約開始は下記ウェブサイトにて受付、中央ヨーロッパ時間で2023年3月1日(水)18時を予定しています。
*1.パリ・オペラ座
1875年に竣工したネオ・バロック様式の建築物。設計したシャルル・ガルニエ(1825-1898)の名をとり「ガルニエ宮」と称される。1964年にはマルク・シャガール(1887-1985)がホール観客席の天井画に「夢の花束」を描き、館内名所の1つに。
1989年に新たな歌劇場となる〈オペラ・バスティーユ(Opéra Bastille)〉が完成。以降はガルニエ宮での公演はバレエ、小規模オペラ、管弦楽コンサートが中心。毎シーズン、400以上のバレエ、オペラ、コンサート公演を約90万人の観客に提供し、若い観客のためのプログラムも用意している。
#Opéra national de Paris YouTube「Welcome at the Palais Garnier」(2014/07/16)
*2.Airbnb(エアビーアンドビー)
世界最大級の旅行コミュニティプラットフォームで、アメリカ・サンフランシスコに拠点を構えるバケーションレンタルのオンラインマーケットプレイス。2007年に2人のホストがサンフランシスコの自宅に3人のゲストを迎えたことをきっかけに、2008年会社を設立。現在、Airbnbに登録しているホスト数は約400万人おり、世界中のほぼすべての国と地域にわたる都市でこれまでに10億人以上のゲストを迎えている。
2022年6月には、北海道清水町とAirbnbの日本法人の間で観光促進と経済発展を目的とした包括連携協定を結んでおり、旧教員住宅などを改修して、良品計画との共同プロデュースで移住体験住宅を展開している(2023年1月13日Airbnb Japanプレスリリース)。
※「Airbnb」「エアビーアンドビー」「エアビー」の各名称およびロゴはAirbnb Inc.の登録商標
Airbnb Website(日本語サイト)
https://www.airbnb.jp/