東京・南青山5丁目のリノベる表参道オフィスにて、「デザイナーの“木”づかい展」が11月22日から開催されます。
本展は、リノベるが2023年より開始したプロジェクト「Re:Re:Re:のRe project」の第二弾として開催されるもので、国内外で活躍するデザイナー・建築家らが手がけた木製家具(ヴィンテージおよびヴィンテージピースを含む)約20点を通して、彼らの“木”づかいはどのようなものか、それぞれの創作の見どころを浮かび上がらせます。
展示されるのは、ピエール・ジャンヌレ(Pierre Jeanneret|フランス)の家具や、ブルータリズムの建築家、ユリアン・ランペンス(Juliaan Lampens、ベルギー)に師事したフランク・フェルプランケンが自邸のために設計したダイニングセット(1991年製)のほか、カスパー・ハーマッハ(ベルギー)による倒木を材とする木が燃えて完成する家具(スツール)、ウンベルト&フェルナンド・カンパーナ兄弟(ブラジル)による椅子の表面に木くずを接着して仕上げた作品など。日本からは乾 三郎、長坂 常の作品も出品され、これらは販売も行われます。椅子は試座も可能です。
主催者メッセージ
消費ではなく継承を前提としたモノとの出会いの機会を。
本展は、時代や国、文化を超えて引き継いでいきたいプロダクトやデザイン、価値観、哲学、ものづくりの知恵、職人の技術などを紹介するエキシビションです。新しく便利なものに豊かさを感じる時代を経て、私たちは今価値観の分岐点ともいえる場所に立っています。新しい価値基準で豊かさを求める方にモノ選びの発想を広げるヒントを提供したいと企画しました。
リノベるは、長く大切に使うことが、シンプルながら本質的なサスティナビリティであると考え、リノベーション事業に取り組んでいます。これまでの資産を受け継ぎ、次世代へとより良く引き継ぐ。消費ではなく継承を前提としたモノとの出会いの機会をお届けします。ものづくりをする人たち、そして使う人たちへ、作り手であり届け手である私たちの役割を担えたらと思います。
木材を使用した家具は、紀元前からの歴史を持つと言われています。現在でも、家具の定番素材として多くのプロダクトがつくられ、広く親しまれています。今回は、そんな家具の代表的な素材である木材をマテリアルとしてRedesign(再設計)、Reinterpretation(再解釈)、Reconstruction(再構築)した、革新的な20点のプロダクトを展示・販売します。
これまで多様なバックグラウンドを持つデザイナーが、“木”という素材に真摯に向き合い、自然素材の特性と格闘しながら新たなデザインや技法を生み出してきました。その結果多くの名作が誕生しましたが、彼らの独自の視点と技術を通じて世に送り出されたデザインは、次世代のデザイナーにより再設計、再解釈、再構築されさらなる進化を続けています。木という家具の定番素材を使用し生み出された革新的な家具を通して、木の新たな魅力とデザイナーによる「“木”づかい」をお楽しみください。
日程:2024年11月22日(金)17:00-20:00 / 11月23日(土)~12月1日(日)間の土・日曜 11:00-16:00(最終入館はいずれも閉場30分前まで)
※11月22日(金)以外の平日はアポイント制(予約・問合せ先:イニシャルジャパン 横山、志摩 / TEL.03-6807-0554)
会場:リノベる表参道オフィス
所在地:東京都港区南青山5丁目‐4‐35 たつむら青山ビル(Google Map)
入場料:無料(上記・平日を除き予約不要)
企画協力:Archéologie Studio
スーベニアショップ
廃プラスチックをアップサイクルするクリエイティブチーム・riceが手掛ける、廃プラスチックからつくる家具〈Mãi〉や、端材を用いて制作された名作家具のミニチュア、廃棄物や端切れを原料にした雑貨などを会場内にて取り扱い。
「骨董通りの蚤の市」
本展の開催にあわせ、11月22日・23日・24日の金曜から日曜にかけては、骨董通りに面したリノベる表参道オフィスの路面にて「骨董通りの蚤の市」も開催(下の画像は昨年の様子)。ヴィンテージ雑貨やインテリアを取り扱うショップが出店予定です。
本イベント詳細(リノベる プレスリリース)
https://renoveru.co.jp/news/7988-7/
黒川紀章、リナ・ボ・バルディほか国内外30名の建築家・デザイナーらが手がけた名作椅子が一堂に会する「建築家の椅子30脚展」