“建築と、その記録の「生」を考える”「the lives of ephemeral form──建築の不確かな生を記録する」 - TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア
“建築と、その記録の「生」を考える”「the lives of ephemeral form──建築の不確かな生を記録する」

“建築と、その記録の「生」を考える”「the lives of ephemeral form──建築の不確かな生を記録する」

東京・田町の建築会館にて、日本建築学会140周年企画 建築文化週間 建築展覧会2026「the lives of ephemeral form──建築の不確かな生を記録する」が10月2日より開催されています。建築と、その記録の「生」について考えることを試みるイベントです。

会場には、展示空間とともに会期中の6日間限定で「Screening Room」が出現、計22本の映像が1回限りで上映されるほか、関連トークセッションやガイドトークも開催されます(スケジュールなど詳細は本イベント公式ウェブサイトを参照)。

 

建築と、その記録の「生」を考える展覧会

建築は恒久的なものに見えますが、都市開発を動かす見えにくい力、経済状況、技術や用途の変化によって、いつの間にか失われる不安定な存在でもあります。そして建築を記録してきたフィルムやVHS、写真、図面も、媒体の劣化や再生機器の消失によって、見ることのできないものになりつつあります。
記録とは、存在したものをそのまま保存することではありません。何を撮り、何を残し、どのように見直すかという選択によって、私たちが受け取る「建築の像」もつくられています。
本展は、2カ年にわたって「記録する行為」について出展者と共に向き合うプログラムの始まりとなるものです。その第1期として、出展者とキュレーターによる展示、映像上映、トーク、ガイド、公開作業を通して、物体として、あるいは記録として存在した建築を次の時間へ引き継ぐ方法を考えます。

上映作品について

スクリーンに現れるのは、完成した建築の姿だけではありません。そこで暮らした人々の日常、住み手を失った家の時間、当初の構想どおりには実現しなかった展覧会の模型、家族に受け継がれたフィルム、建築図面を修復する現場などを取り上げます。建築がどのように記録され、その記録をどう読み直し、受け継ぐことができるのかを、出展者の視点と共にさまざまな映像から考えます(上映は1回限り、現時点で終了した作品あり)。

10月4日以降の主な上映予定

〈プログラムF〉アーキテクチャを開示する——ニュー・インスティテュート短編映像集
日時:10月4日(日)17:00-19:00 ※途中休憩あり

企画:ニュー・インスティテュート
監督:スヴェン・プリンス、デトレフ・プリンス
公開:2022年 ※日本初公開
上映時間:33分
日本語字幕付(字幕監修:井戸幸南)

建築文化週間2026 / 日本建築学会140周年企画 建築文化週間 建築展覧会2026「the lives of ephemeral form──建築の不確かな生を記録する」上映作品

『未来のあとで』(2022) Courtesy of Het Nieuwe Instituut ※ニュー・インスティテュート短編映像集上映作品の1つ

特別上映『ガウディ:未来をひらく窓』
日時:10月4日(日)19:00- / 10月5日(月)18:00-
製作:YKK AP
公開:2026年
上映時間:68分
日本語字幕付

建築文化週間2026 / 日本建築学会140周年企画 建築文化週間 建築展覧会2026「the lives of ephemeral form──建築の不確かな生を記録する」上映作品

『ガウディ:未来をひらく窓』(2026) © Pere Vivas / Triangle Books

〈プログラムE〉ヴィジブル・シティ
日時:10月7日(水)16:10-

『ヴィジブル・シティ』
原題:Visible Cities
監督:バベット・マンゴルト
公開:1991年
上映時間:31分
日本語字幕付

建築文化週間2026 / 日本建築学会140周年企画 建築文化週間 建築展覧会2026「the lives of ephemeral form──建築の不確かな生を記録する」上映作品

『ヴィジブル・シティ』 © 1991 Babette Mangolte / Courtesy of Arsenal – Institut für Film und Videokunst e.V.

〈プログラムC〉ラディカル・ランドスケープス
日時:10月7日(水)17:25-

『ラディカル・ランドスケープス』
原題:Radical Landscapes
監督:エレットラ・フィウミ
公開:2022年 ※日本初公開
上映時間:85分
日本語字幕付(字幕監修:佐伯達也)

建築文化週間2026 / 日本建築学会140周年企画 建築文化週間 建築展覧会2026「the lives of ephemeral form──建築の不確かな生を記録する」上映作品

『ラディカル・ランドスケープス』(2022) Courtesy of Fiumi Studios

〈プログラムB〉建築をめぐるカメラ 2|松本俊夫——街・物質・記憶(計56分)
日時:10月8日(木)15:00-16:00

『出合いの街 集住体―パサディナハイツ』
製作・演出・脚本:松本俊夫
公開:1974年
上映時間:19分

建築文化週間2026 / 日本建築学会140周年企画 建築文化週間 建築展覧会2026「the lives of ephemeral form──建築の不確かな生を記録する」上映作品

『出合いの街 集住体―パサディナハイツ』(1976) 画像提供:NPO法人戦後映像芸術アーカイブ

『エングラム=記憶痕跡』
製作・脚本・監督・撮影:松本俊夫
公開:1987年
上映時間:12分

建築文化週間2026 / 日本建築学会140周年企画 建築文化週間 建築展覧会2026「the lives of ephemeral form──建築の不確かな生を記録する」上映作品

『エングラム=記憶痕跡』(1987) 画像提供:NPO法人戦後映像芸術アーカイブ

『石の詩』
製作:岩部成仁、構成(脚本・監督・編集):松本俊夫
公開:1963年
上映時間:25分

『石の詩』(1963) 画像提供:NPO法人戦後映像芸術アーカイブ

 

Talk・Guide Program

GUIDE 01 「〈プログラムF〉アーキテクチャを開示する̶̶ ニュー・インスティテュート短編映像集 について」
日時:10月4日(日)18:20-18:50
登壇者:桂川 大、稲垣晴夏(ともに本展キュレーター)

TALK 04「生命ある造形 ー ガウディをつたえる・うけつぐ眼」
日時:10月5日(月)19:00-20:30
登壇者:粟津ケン(AWAZU HOUSE ART CENTER主宰)、石川康太(Pen編集長)、菊池彩乃(YKK AP)

SCREENING + GUIDE 02「使われる建築へ —記録から再考し解釈する〈公開作業〉」
日時:10月7日(水)14:00–
登壇者:青山道乃(長谷川逸子・建築計画工房)、桂川 大、稲垣晴夏

GUIDE 03「〈プログラムE〉ヴィジブル・シティについて」
日時:10月7日(水)16:45-17:15
登壇者:桂川 大、稲垣晴夏

TALK 05「建築を語り直すこと、忘れること:イタリアのラディカル・デザインから考える」
日時:10月7日(水)19:00-20:30
登壇者:佐伯達也(FORGET STUDIO代表)、印牧岳彦(神奈川大学特別助教)

登壇者のプロフィールなど詳細は、 本イベント公式ウェブサイトを参照(本稿では掲載時点で終了した上映・イベントは割愛)。

建築文化週間2026 / 日本建築学会140周年企画 建築文化週間 建築展覧会2026「the lives of ephemeral form──建築の不確かな生を記録する」フライヤー

フライヤーデザイン:Design: Book Shop Boys

日本建築学会140周年企画 建築文化週間 建築展覧会2026「the lives of ephemeral form──建築の不確かな生を記録する」開催概要

会期:2026年10月2日(金)~8日(木)
※10月6日(火)は展示のみ、上映および関連プログラムなし
会場:日本建築学会建築博物館 ギャラリー+中庭
所在地:東京都港区芝5-26-20 建築会館内(Google Map)
主催:日本建築学会
特別協賛:YKK AP
協賛:けんちくセンターCoAK
キュレーション:桂川 大(STUDIO 大、おどり場代表)、稲垣晴夏(records from nowhere 共同主宰、東京藝術大学教育研究助手)
出展者:青山道乃(長谷川逸子・建築計画工房)、印牧岳彦(神奈川大学特別助教)、高野ユリカ(写真家)、塩崎太伸+小林佐絵子(アトリエコ)、篠田 優(明治大学助教)、Book Shop Boys
空間・什器制作:國重裕太
ファブリック制作:フクイ繊維
参加費:無料(予約不要)
※上映作品の鑑賞は定員を超えた場合、立ち見となる場合あり

出展者らのプロフィール、各プログラムの詳細・最新情報は、本イベント公式ウェブサイトおよびSNSを参照してください。

公式ウェブサイト
https://bunka.aij.or.jp/events/exhibition2026/
SNS
https://www.instagram.com/lef_p1
https://x.com/k_bunka_shukan


建築文化週間2026

テーマ:「かえり / みる方法」(学会創立140周年)
日程:2026年9月27日(日)〜11月11日(水)
コンテンツ:シンポジウム・講演会(8企画)、展覧会(1企画)、ワークショップ(3企画)、見学会(8企画)
会場:全国各地およびオンライン

建築文化週間2026

「建築文化週間2026」イベント案内
https://bunka.aij.or.jp/news/2026-01/

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