■日テレ「世界一受けたい授業」に建築家・谷尻 誠が登場!
テレビ番組や雑誌などでの露出が増え、注目度が高まっている建築家の谷尻 誠(たにじり・まこと)さん。
日テレ(日本テレビ)の番組「世界一受けたい授業」(2021年1月23日 土曜日 19時56分~20時54分に放送予定)に“先生”として登場。
その内容は「プロフェッショナル達から学ぶ居心地の良い空間!世界的に有名な建築家・谷尻誠先生が建築に隠されたアイデアを教えます!」というもの。
本稿では、谷尻 誠さんのこれまでの歩みと、共同主宰する建築設計事務所「SUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズデザインオフィス)」や他の分野での活動について一挙紹介。
そして番組でも紹介される自邸〈HOUSE T〉と、自宅で使われている家具について紹介します。
[目次]
・谷尻 誠とは? サポーズデザインオフィスとは? 経歴とプロフィール
・サポーズデザインオフィスの最近の作品を紹介!
・谷尻 誠の自邸〈HOUSE T〉はどんな感じ!?
・谷尻 誠の自邸に使われている家具を徹底解剖!
・独特の魅力があるヴィンテージ家具とは? アートのように投資にもなる!?
・特注家具とは? どこでつくってもらえるの?
・谷尻邸の家具解剖まとめ。TECTUREを利用して納得のいく家具選びを!
■谷尻 誠とは? サポーズデザインオフィスとは? 経歴とプロフィール
谷尻 誠さんの経歴は、次のようなものです。
1974年 広島県生まれ
1994年 本兼建築設計事務所
1999年 HAL建築工房
2000年 建築設計事務所 suppose design office(サポーズデザインオフィス)を設立
2014年 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd. 設立。吉田 愛(よしだ・あい)さんと共同主宰
現在、穴吹デザイン専門学校特任講師、広島女学院大学客員教授、大阪芸術大学准教授
(SUPPOSE DESIGN OFFICE ホームページをもとに作成)
広島県で生まれ育った谷尻さんは、広島市の穴吹デザイン専門学校で学び、建築設計事務所で働きました。
そして2000年に自らの建築設計事務所 サポーズデザインオフィスを広島市で設立。
その後、東京にもオフィスを構えて、広島・東京の2カ所を拠点として活動しています。
設計する対象は、インテリアから住宅、商業空間、会場構成、複合施設、ランドスケープ、プロダクト、アートのインスタレーションなど多種多様。
日本全国そして海外でも多数のプロジェクトを手がけ、柔軟な思考を通して、さまざまな空間をつくり出している建築家です。
近年では“起業家”として、建築やインテリアといった分野を超えて、活動の幅をさらに広げています。現在、SUPPOSE DESIGN OFFICEのほか、「社員+社会の食堂」をコンセプトとした〈社食堂〉、コーヒースタンド〈BIRD BATH & KIOSK(バードバス&キオスク)〉、キャンプ事業を手掛ける「CAMP.TECTS」、そのほか「絶景不動産」「21世紀工務店」「tecture」「社外取締役」「toha」「DAICHI」など、法人をいくつも設立し経営しています。
主な著書には『CHANGE -未来を変える、これからの働き方-』(エクスナレッジ)、『1000%の建築~僕は勘違いしながら生きてきた』(エクスナレッジ)、『談談妄想』(ハースト婦人画報社)があります。
そして2021年には、SUPPOSE DESIGN OFFICE 20周年を記念する書籍『美しいノイズ』(主婦の友社)を刊行(TECTURE MAGの記事)。
谷尻さんの単著『職業=谷尻誠』(エクスナレッジ)も2022年3月に出版されました(TECTURE MAGの記事)。
また、谷尻さんはSNSを活用して、多岐にわたる活動や考えを発信しています。
谷尻 誠のInstagram(インスタグラム)
谷尻 誠のTwitter(ツイッター)
谷尻 誠のnote(ノート)
谷尻 誠のFacebook(フェイスブック)
■サポーズデザインオフィスの最近の作品を紹介!
サポーズデザインオフィスが手掛けた近年の作品事例を、TECTURE MAGのPROJECTからピックアップしました。
〈hotel koe tokyo〉Photograph: Kenta Hasegawa
●〈hotel koe tokyo〉:アパレルブランドの旗艦店に、レストランやホテルなどの用途をもたせた建物。
●〈LINE オフィス〉:「暮らしの快適さ」と「オフィスの機能性」をあわせもつオフィス空間。
●〈神奈川の家〉:開放とプライバシーという、相反する要望に応えた住宅。
■谷尻誠の自邸に使われている家具を徹底解剖!
谷尻邸はすでに多くのメディアで取り上げられてきたので、空間構成などの解説はすでにご存知の方も多いかもしれません。
ここでは谷尻邸に使われている家具に焦点を当てて、谷尻誠さんがどんな基準で家具を選んでいるのかに注目していきます。
谷尻邸に使われている家具は大きく「ヴィンテージ家具」と「特注家具」の2種類に分けることができます。
その2種類の家具の違いと特徴を、具体例と共に紹介します。
■独特の魅力があるヴィンテージ家具とは? アートのように投資にもなる!?
ヴィンテージ家具とは、主に製造されてから100年以内の状態の良い中古家具を指します。
谷尻邸では、年代物のデザイナーズ家具が多く取り入れられているようです。
これは空間の豊さを担保する一方で、「お金をモノに変えておく」という谷尻 誠さんの投資的な思考が反映されていると思われます。
自宅を建てることを決めて集めてました。
モノ貯金していると考えるようにしています。 https://t.co/dwlC0E8siq— 谷尻誠/suppose (@tanijirimakoto) January 14, 2021
希少性の高さゆえに購入時の金額は高いものの、時間が経つほどその価値は上がっていきます。
そのため、数年後には購入時よりも高い金額で売り直すことも可能でしょう。
ピエール・ジャンヌレによるイージーチェア「PH29」。ル・コルビュジエの都市計画で有名なインドのチャンディーガルにある建築群のためにデザインされたシリーズの1つ(画像:谷尻邸 / リビング)
詳細→https://www.tecture.jp/products/9880
ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンによって1929年にデザインされた「LC4」。ル・コルビュジエが「休養の為の機械」と呼んだ寝椅子(画像:谷尻邸 / ロフト)
詳細→https://www.tecture.jp/products/9963
ジャン・プルーヴェによる「EM TABLE」。傷み防止用にテーブルの天板にはステンレスのカバーが被せられている(画像:谷尻邸 / アウトドアダイニング)
■特注家具とは? どこでつくってもらえるの?
特注家具とは、生活スタイルに合わせてつくられたオリジナル家具のことです。
既存の家具では空間にぴったり合うものがないという場合に、制作してくれるメーカーに注文してつくってもらいます。
特注家具が多いのは谷尻邸に限らず、他の建築家が設計した住宅でも多くみられる傾向です。
谷尻邸の特注家具は、空間の奥行きを強調するために、高さが抑えられた家具が多いようです。
E&Yによって製作された造り付けソファ(画像:谷尻邸 / キッチン・リビング)
詳細→https://www.tecture.jp/products/9939
TIMBER CREWによって製作されたローテーブル(画像:谷尻邸 / リビング)
詳細→https://www.tecture.jp/products/9879
■谷尻邸の家具解剖まとめ。TECTUREを利用して納得のいく家具選びを!
今回は谷尻邸に焦点を当てて、ヴィンテージ家具と特注家具の特徴を見てみました。
ヴィンテージ家具と特注家具には、それぞれ投資的な観点と空間的な観点があるようです。
今までは「ヴィンテージ家具なんて高くて…」「特注家具といっても、どこに相談すればいいのか分からない」と思っていた方も、ぜひ今後の参考にしてみてはいかがでしょうか?
本稿で紹介した家具以外にも、谷尻邸に使われている照明や建材、設備機器など、さらに詳しく知りたい方は、TECTUREのサービス(https://www.tecture.jp/projects/348/posts)で確認してみてください。
TECTUREとは?
建築家が設計した建物に使われている家具や建材の情報が分かるサービスです。
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