名和晃平《PixCell-Bambi #10》2014年、東京都現代美術館蔵 Photographs & movie: toha
誰もが持つクリエイティブな「おさなごころ」を体験的に問い直す展覧会「おさなごころを、きみに」が、東京都現代美術館で7月18日よりスタートした。
この展覧会のプレスビューを、TECTURE MAGは取材。
触覚、身体、音と言葉、忘却、銀河などをテーマとした空間を巡りながら作品を体験する様子を、お伝えする。
出展者の1組である「AR三兄弟」のインタビューも収録!
彼らが今の時期に説く「おさなごころ」の大切さと希望とは!?
本展覧会で体験できるのは、インタラクティブ作品、身体表現、音や文字による作品資料や映像上映、東京都現代美術館のコレクション展示など多種多様。
参加作家は、名和晃平や吉岡徳仁、ジュスティーヌ・エマール、AR三兄弟、Rhizomatiks Research / ELEVENPLAY / MIKIKO / 真鍋大度 / 石橋素 / Kyle McDonald、落合陽一×日本フィルプロジェクト(Visual: WOW)など、そうそうたる顔ぶれだ。
吉岡徳仁《ROSE》2013年、東京都現代美術館蔵
錯視ブロックプロジェクト《錯視地図》2018年
ジュスティーヌ・エマール《Co(AI)xistence》2017年、ビデオインスタレーション(12分)
with 森山未來 / オルタ(大阪大学石黒研究室、東京大学池上高志研究室)© Justine Emard / Adagp, Paris 2020
壁一面を使った、触覚にまつわる技術と表現の歴史をひも解く《触覚年表》
GRINDER-MAN《HERO HEROINE》2018年(Supported by ASUS)では、誰もがヒーロー / ヒロインに!
インタビューに応じていただいたAR三兄弟(上)と、《スポンジと運動》2020年
「ARは今まで画面の中でしか作用していなかったのですが、現実にも作用するようにしました」とAR三兄弟の川田十夢氏。
「コロナ禍の今の時期は想像力が枯れてしまいがちですが、イメージを世界に広げ、世界を楽しくしたい」と、川田氏は今回の展示に関連して熱く語る。
画面の中で華麗なジャンプを繰り広げるAR三兄弟と、着地・跳躍のタイミングで変形を繰り返すスポンジ。「拡張現実的なつながりを実装しました」と川田氏
なお、AR三兄弟の活動をフィーチャーし、本展の内容も収録された『AR三兄弟の素晴らしきこの世界 vol.2』という番組が、7月31日(金)24:00-24:30にBSフジにて放送予定という。
森脇裕之《宇宙掃査機》2020年
小阪淳《一家に1枚 宇宙図 2020》2020年
こどもも大人も、等しく抱いている「おさなごころ」。
みんなが「おさなごころ」を十分に発揮すれば、世界はもっと楽しくなり、明るい未来が開けるはず。
メディアテクノロジーで感性が刺激され、秘めた「おさなごころ」が覚醒する本展覧会に足を運んで体験いただきたい。
(jk)
「おさなごころを、きみに」
会期:2020年7月18日(土)- 9月27日(日)
休館日:月曜日(8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日
開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
観覧料:一般1,300円 / 大学生・専門学校生・65歳以上1,000円 / 中高生800円 / 小学生以下無料
会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
共催:株式会社NHKエンタープライズ
特別協力:MADD. Committee/アストロデザイン株式会社
機材協力:シャープ株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
協力:公益財団法人科学技術広報財団 /「一家に1枚宇宙図」制作委員会 / 一般財団法人 ニッシャ印刷文化振興財団 / 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)/ 株式会社ビデオリサーチ / ミネベアミツミ株式会社 / 株式会社アミューズ / 株式会社ヒップランドミュージックコーポレーション