2020年10月21日初掲
11月12日 展示作品追加
ライゾマティクス・アーキテクチャー(Rhizomatiks Architecture)代表の齋藤精一がプロデューサーを務め、奈良県の吉野町、天川村、曽爾村を会場エリアとした、人口創出型の芸術祭が10月3日から開催されています。
「MIND TRAIL」のコンセプトは歩く芸術祭。3つの地域を3〜5時間ほどかけて巡り、自然に包まれながら、五感でアート作品を鑑賞、体験するというもの。会場が広域であるため、全作品を鑑賞する場合、現地での宿泊が必要となり、普段は意識しない自然や地域の人々との関わりによって、関係人口(観光以上移住未満の地域に多様に関わる人々)を生み出すことを目的としているのがポイントです。
プロデューサー:齋藤精一(ライゾマティクス・アーキテクチャー代表)
キュレーター:林曉甫(特定非営利活動法人インビジブル 理事長)
参加アーティスト:井口皓太、上野千蔵、oblaat(覚和歌子、カニエ・ナハ、谷川俊太郎、永方佑樹、則武弥、松田朋春)、菊池宏子+林敬庸、木村充伯、毛原大樹、齋藤精一、佐野文彦、力石咲、中﨑透、ニシジマ・アツシ、細井美裕 ほか
[NARA] 北浦和也、小松原智史、坂本和之、武田晋一、西岡潔
[NARA Program] 飯田華那、逢香、タカ ホリイ、松田大児
同芸術祭プロデューサー 齋藤精一氏のコメント:
コロナ禍では自分の足で歩いたことで、 家の周りや、自分の身体や周辺空間の解像度が上がったことに気がついた人も多かったと思います。同時に、Stay Home期間中、人は結果として土に触れ、 自然を見ることで理由の無い落ち着きを取り戻し 「人間とは?」「自然とは?」「環境とは?」「いのちとは?」 など答えなき哲学的な問いを考える機会にもなりました。
奈良・奥大和の広大な大地を使い、今この時期だからこそ自分の足で歩き、アートを通して身体と自然を感じて欲しい、 そのような思いから、歩く芸術祭を広大な奥大和で開催することにいたしました。
今年、多くの芸術祭はコロナの影響で中止もしくは延期になっています。 県をまたいで美術館に行くことも容易ではなくなった今、自分を写す鏡もなくなってしまい、何かが足りない感情になっている人々が多いのではないでしょうか。
芸術祭や美術館はそこに行かなければ体験することができません。でもこんな未曾有な状況であるからこそ、自分がいる場所=心の中に美術館を作ることができるのではないか。アーティストたちがこの未曾有の自粛期間に貯めたエネルギーを、奥大和の自然や大地と共に展示できないだろうか。そんな思いとともにこの芸術祭を始動していきます。
自然から、そしてこの土地に住む人々から、この芸術祭を訪れたみなさんは多くのことを気づかされるかもしれません。
作品詳細 / 佐野文彦氏インタビュー記事(2020/10/30)
ポータルサイト「奈良の木のこと」(奈良県水循環・森林・景観環境部 奈良の木ブランド課 運営)
https://www3.pref.nara.jp/naranoki/magazine/nara-report-mindtrail/
会期:2020年10月3日(土)~11月15日(日)
会場:奈良県 吉野町、天川村、曽爾村
入場無料
問合せ:TEL 0744-48-3016(奥大和地域誘客促進事業実行委員会事務局 /奈良県総務部知事公室奥大和移住・交流推進室内)
主催:奥大和地域誘客促進事業実行委員会、奈良県
協力:ヤマップ
「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」ティザーサイト
https://mindtrail.okuyamato.jp