2020年12月15日
2021年1月1日会場写真撮り下ろしに差し替え
東京都立川市に今年6月にオープンした〈SORANO HOTEL(ソラノホテル)〉の2階メインロビーに、トラフ建築設計事務所がデザインを手がけたことで知られる紙のプロダクト〈空気の器〉のインスタレーションが期間限定で展示されます。12月14日にホテルが発表したプレスリリースで、設営中の様子などが公開されました[*]。
2020年12月29日にTEAM TECTURE MAGで撮影した写真を追加および一部差し替え
〈空気の器〉は、空気を包み込むようにして、かたちを自由に変えられる紙の器で、広げ方によってさまざまな形を作ることができるプロダクト。トラフ建築設計事務所(鈴野浩一+禿 真哉)と、地元・立川に1963年創業した印刷加工会社で、クリエイターと協働して紙と印刷の可能性を拡げるさまざまなプロダクトを展開している福永紙工がコラボレーションして誕生しました。2009年の発売以来、さまざまな絵柄がデザインされ、数多くのバリエーションを展開、〈空気の器〉を用いたインスタレーションも、ミラノサローネなど海外の展示会でも披露されています。
今回、〈ソラノホテル〉がこのインスタレーションに使用した〈空気の器〉は、ホテルの自然でナチュラルなインテリアに溶け込むよう、白、ゴールド、シルバーの3色のみの構成で、さらに本体に市松模様やドットのパターンが箔押しされたタイプを使用します。
完成したインスタレーションが下の画像です。15:00頃の日中の光があたる時間帯と、日没後にライトアップされる時間帯とで、異なる表情を見ることができます。
〈ソラノホテル〉は、フランス出身で、東京のデザインスタジオ・CURIOSITY(キュリオシティ)を率いるグエナエル・二コラ(Gwenael Nicolas)氏が、ホテル館内全体のインテリアデザインを手がけて話題となりました。エントランスやロビー天井に施されたルーバーも、ニコラ氏がデザインしたこだわりの意匠で、ロビーに一歩入れば、昭和記念公園の豊かな緑が目の前に広がり、軽やかさを印象づける天井のルーバーと相まって、自然でナチュラルな、清々しさに溢れた空間となっています。
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グエナエル・ニコラ氏がインテリアデザインを手がけた〈SORANO HOTEL〉が東京・立川に開業(2020/06/09掲載)
https://mag.tecture.jp/culture/20200609-7101/
今夏に立川に誕生した新街区「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」の主要施設のひとつ、〈ソラノホテル〉が初めて迎えるクリスマス・年末年始シーズンは、ロビーを美術館に見立てて立体的にデザインし、華やかに、かつ軽やかに彩る演出でゲストを迎えます。展示は2021年2月14日のバレンタインデーまで行われます。(en)
〈SORANO HOTEL〉
所在地:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W1
注.コロナ対策のため、宿泊客以外の入館を制限した時間帯あり
公式ウェブサイト:https://soranohotel.com