都市生活者に向けたトランジットサービスを提供するカプセルホテルを全国で展開するナインアワーズは、同社の宿泊再生事業[*1]の2号案件として、横浜駅西口の旧グランパーク・イン横浜のリノベーションを行い、〈カプセルプラス横浜 サウナ/カプセル〉として、2021年3月1日(月)にオープンしました(プレスリリース)。
リニューアルの目玉として、昨今ブームとなっているサウナの機能を強化しており、デイユースの売上の最大化を目指します。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大による、いわゆるコロナ禍の影響は、とりわけホテル業界では甚大であり、事業継続が難しくなる運営会社が急増する可能性が高いと言われています。
事業の継続が難しくなった従来型のカプセルホテルやビジネスホテルなどを対象に、ナインアワーズでは、これまでに培ってきた企画力と運営力を通じて、施設の再生とコンサルを行う宿泊再生事業を本格的に展開する計画です(2020年4月23日発プレスリリースで発表。下の写真は1号案件「新宿区役所前カプセルホテル」)。
ナインアワーズでは、運営者が退去するこれらのホテルをリユースすることで、ホテルとしての資産を維持、さらに同社のオペレーションノウハウを駆使して事業収益を最大化し、社会の機能として再生することを目指します。
同ホテルのデザイン監修は、ナインアワーズの京都1号店から参画している、デザイナーの柴田文江氏(デザインスタジオエス代表)と廣村正彰(廣村デザイン事務所代表)が、それぞれ空間デザインとサイン&グラフィックデザインを担当しています。
〈カプセルプラス横浜 サウナ/カプセル〉では、サウナ機能強化の目玉として、サウナストーブを入れ替え、ドイツの老舗メーカーEOS Saunatechnik社製「EOS Saunadome II」を導入しました。
同製品は、計100kgのサウナストーンが収容可能な迫力のあるタワーデザイン型のストーブ。いわゆるフィンランド式のサウナ仕様で、ヒーターで熱した高熱の石に水をかけて水蒸気をつくり、体感温度を上昇させる「ロウリュ」に最適です。同施設では、利用者がロウリュを行う「セルフロウリュ」のサービスを提供しています(サウナの利用は男性客のみ)。
また、サウナ室では、室内のエンターテイメントとして、ロウリュで発生させた高音の蒸気を、アウフギーサーまたは熱波師と呼ばれる専門スタッフが、タオルを振り回すなどしてサウナ室内に拡散させ、室内の利用者向けて扇ぐ、ドイツ発祥のパフォーマンスも積極的に行います。体感温度の上昇により発汗が一気に進むため、より深いサウナ体験を提供します。
サウナと水風呂の交互浴を体験したい利用者のために、同施設では井戸水の水風呂も備えています。
また、浴室内には、外気浴を擬似的に体験できるエリアを新規で用意。天井の扇風機からそよ風が注ぐ位置にインフィニティチェアを配置し、利用者を”ととのい”の世界へと誘います。
サウナから出た後は、今回のリニューアルで新しく設けた休憩スペースやラウンジで、ゆったりとしたひとときを過ごすことができます。電源とWiFiも完備しており、パソコンを使ってのワーキングなども可能です。
所在地:神奈川県横浜市西区北幸2-1-5(Google Map)
フロア構成:
1階 エントランス、ラウンジスペース、男性専用大浴場、サウナ(男性専用)
2階 女性専用カプセルフロア、シャワー室
3階 男性専用カプセルフロア
部屋数:169室(男性89室、女性80室)
デザイン監修:柴田文江(空間デザイン)、廣村正彰(サイン&グラフィックデザイン)
保有者:いちごホテルリート投資法人
運営:ナインアワーズ
開業(運営開始日):2021年3月1日
公式ウェブサイト
https://capsule-plus.jp/