2022年1月25日初掲、移行随時更新
2025年に日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開催されるプレイベントとして、2022年1月28日から2月13日にかけて、大阪市内の各会場にて「Study:大阪関西国際芸術祭」が開催されます(主催:アートローグ)。
大阪・関西万博を契機に、ソーシャルインパクト(文化芸術経済活性化や社会課題の顕在化、SDGsなど)をテーマとした、世界最大級のアートフェスティバル「大阪関西国際芸術祭(仮)」の開催を目指すにあたり、それらの実現可能性をスタディするための芸術祭となります。
「Study:大阪関西国際芸術祭」には、19組のアーティストと、20のギャラリーが参加します。
グランフロント大阪会場
参加アーティスト:鬼頭健吾、奥中章人、淀川テクニック、笹岡由梨子
うめきた広場では。奥中章人の約10mもある虹彩に輝く楕円球型の風船作品〈INTER-WORLD/SPHERE: Cocooner 〉や、淀川テクニックのゴミで作られた約5メートルある〈真庭のシシ〉、SHIPホールでは「咲くやこの花賞」受賞作家である笹岡由梨子の映像インスタレーション〈地球から消える〉が展示される。
船場エクセルビル会場
参加アーティスト・団体:落合陽一、林 勇気、正直(小林椋+時里充)、NISHINARI YOSHIO(西尾美也+kioku手芸館「たんす」)、河野愛、野田幸江、ミロスワフ・バウカ、木村リア、ヨアンナ・ライコフスカ、リリアナ・ゼイツ(ピスコルスカ)、釜ヶ崎芸術大学
本町駅徒歩約5分にある7階建ての元オフィスビル、船場エクセルビルが会場。
3Dデータから制作された彫刻を起点とするデジタル作品をもとに、リコーのアートブランド「StareReap」との共創で新たな平面作品が生み出された、デジタルと物質化の輪廻転生を体現する落合陽一の新作〈Re-Digitalization of Waves〉や、まもなく開館する大阪中之島美術館の開館時に展示される林勇気のインスタレーション、海外作家による社会課題をテーマにした作品など、多様な作品が展開する。
キュレーターには、2022年1月1日に美術評論家連盟の会長に就任した四方幸子や、加須屋明子(京都市立芸術大学 教授)が参画。釜ヶ崎芸術大学会場
参加アーティスト:コレクティヴ・ワスキ(ユリア・ゴラホフスカ、ヤゴダ・クフィアトコフスカ、下村杏奈)/ ウーカシュ・スロヴィエツ / Our Sweet Home(森村泰昌(美術家)×坂下範征(元日雇い労働者、釜ヶ崎芸術大学在校生))/ 詩人の部屋(谷川俊太郎)
ホームレスをテーマにウーカシュ・スロヴィエツの〈ヤコブの階段〉や、人気曲の歌詞の一部を変更し、現代の社会・環境・LGBTQ+をテーマに替え歌を歌うコレクティヴ・ワスキの〈気候危機抗議カラオケ〉など、西成(にしなり)という困難な地域と呼応するような作品が展示される。
kioku手芸館「たんす」
参加アーティスト:NISHINARI YOSHIO(西尾美也 + kioku手芸館「たんす」)
大阪市西成区にある元タンス店を活用した創造活動拠点。大阪市が推進する文化事業として西成区を拠点に継続して活動する地域密着型のアートプロジェクト「ブレーカープロジェクト」の一環で2012年に開館。「ものづくり」を軸とした「創造の場」が、新たな公共の場(共有空間)として、地域住民・市民に必要とされ支えられる場をめざし、2018年度より一般社団法人 brk collective(ブレコ)が運営を引き継ぐ。
「地域にあるものを活かす」「他領域との協働」「アートを媒介にする」をコンセプトに、「たんす」に集まる不要になった布や毛糸などを活用し、地域の高齢女性の手仕事によるオリジナルプロダクトやファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」の制作および販売を行っている。花外楼 北浜本店
参加アーティスト:ミヤケマイ
「Study:大阪関西国際芸術祭 ミヤケマイ コース」
期間:1月31日(月)~2月12日(日・祝休)
会場となる花外楼 北浜本店は、天保元年(西暦1830年)創業、明治維新の際には、日本の立憲体制の礎となる大阪会議の舞台となった歴史ある料亭「花外楼」。今回特別に用意された本コースでは、ミヤケマイ作品とのコラボレーションした特別メニューを味わえる(2日前までに店舗まで要予約)。
アペリティフには、ミヤケマイがラベルを手掛けた7%まで精米した最高級の日本酒「NIIZAWA KIZASHI 純米大吟醸 2021 ミヤケマイ」(宮城県・新澤醸造店)、デザートには、ミヤケマイ デザインの落雁「MOTHER OF MERCY(マザー・オブ・マーシー)」(大分県・但馬屋老舗)が供される。
基本情報:ランチ 特別コース(11:00-14:00)/ ディナー 特別コース(17:00-20:00)「花外楼ミヤケマイ作品 食事なし鑑賞」
実施日時:2月4日(金)、5日(土) 14:00-17:00
# ARTLOGUE YouTubeチャンネル「Study:大阪関西国際芸術祭」(2022/01/10)
「Study:大阪関西国際芸術祭」は、大阪万博を一過性のイベントで終わらせず、「国際芸術都市大阪」の樹立も視野に入れ、芸術祭をプラットフォームに経済を循環させ、雇用を産み出すために、スタートアップや研究者、企業との連携によるさまざまなプロジェクトが開始されます。
また、大阪市内の全小・中学生を対象にした無料招待枠も用意されます。
「日本人はアートを観る人は多いが、買う人は極端に少ない」という現状を鑑み、芸術祭の正式プログラムとして、2月4日から2月6日にかけてアートフェアが、多くの人が行き交うグランフロント大阪 北館1F ナレッジプラザ開催されます。
トップギャラリーからアール・ブリュット団体、企業ギャラリーまで、20ギャラリーが出展、観るだけでなく買うこともできる芸術祭になっています。
アートフェアの会場デザインは、郡 裕美+遠藤敏也 / スタジオ宙(みゅう)一級建築士事務所が担当。ランダムにブースが配置され、意図しないアートとの出会いを創出します。
出展ギャラリー: ACM Gallery(東京)/ ANOMALY(東京)/ Art of The Rough Diamonds(東京)/ アートコートギャラリー(大阪)/ ARTLOGUE(大阪)/ CAVE – AYUMI GALLERY(東京)/ 神戸元町 歩歩琳堂画廊(兵庫)/ gallery deux poissons(東京)/ Gallery OUT of PLACE(奈良)/ GALLERY TOMO(京都)/ gallery UG(東京)/ ギャラリーヤマキファインアート(兵庫)/ MARUEIDO JAPAN(東京)/ Nii Fine Arts(大阪)/ RICOH ART GALLERY(東京)/ タグチファインアート(東京)/ The Third Gallery Aya(大阪)/ 小山登美夫ギャラリー(東京)/ YOD Gallery(大阪)/ +1art(大阪)
「Study:大阪関西国際芸術祭」では「アート×ヒト×社会の関係をSTUDYする芸術祭」というテーマに合わせ、アートディレクターの後 智仁(WHITE DESIGN)、コピーライターの斉藤賢司(ホンシツ)の両氏もクリエイターとして参加。アートにまつわるさまざまな「問い」が立てられた、全14種類のチラシ、4種類のポスターが用意されます。
ポスターとチラシは既に1月7日から大阪メトロ全駅(108駅)に掲示され、中津駅のデジタルサイネージではPR動画も放映中です。
会期:2022年1月28日(金)~2月13日(日)
注.会場によって会期や時間が異なるため、詳細は公式サイトを参照
会場:大阪市内各所
https://www.osaka-kansai.art/venue
・A会場:グランフロント大阪 北館1F ナレッジプラザ
・B会場:グランフロント大阪 うめきた広場
・C会場:グランフロント大阪うめきたSHIPホール
・D会場:グランフロント大阪 北館5F サンワカンパニー大阪ショールーム
(連携事業「sanwacompany Art Aard2022」グランプリ展 同時開催)
・E会場:船場エクセルビル
・F会場:釜ヶ崎芸術大学(ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム)
・G会場:kioku手芸館「たんす」
・[1月27日追加発表] 花外楼 北浜本店
入場料(有料会場:船場エクセルビル):1,000円
※大阪市内の全小中学生を対象に無料招待枠あり(ロート製薬 presents)
主催:アートローグ
総合プロデューサー:鈴木大輔(アートローグ 代表取締役CEO)
「Study:大阪関西国際芸術祭」公式サイト
https://osaka-kansai.art