2022年3月15日から20日のかけての6日間、京都市京セラ美術館にて展覧会「元木 大輔 / DDAA LAB Hackability of the Stool」が開催されます。
主催は、建築家の元木大輔氏が率いる建築設計事務所・DDAAのリサーチ部門であるDDAA LAB。
「Hackability of the Stool」(スツールの改変可能性)とは、元木氏が2020年に発表した、1933年にアルヴァ・アアルトがデザインしたスツールとして知られる〈Stool 60〉と、その模造品として世の中に出回るさまざまなスツールを改変するデザインプロジェクトです。
最大公約数なデザインの過程で削ぎ落とされてしまった、多様で、ニッチで、ささやかな機能を付加していくこのプロジェクトは、モダニズムや大量生産品の良いところはキープしたまま、大量生産品を下敷きに、多品種小ロットで、少しだけ便利で、多様なプロダクトをできるだけ簡単につくるためのリサーチとアイデアの集積です。
プロジェクトの全貌は、今年2月に『Hackabiity of the Stool スツールの改変可能性』として1冊にまとめられています(建築の建築 発行)。
LABでは、2020年6月23日から100日間の日程で、アルヴァ・アアルトの名作椅子として知られる、Artek(アルテック)の〈Stool 60〉と、その模造品として、世の中に出回っているさまざまなスツールを改変する、100パターンのアイデアを、ハッシュタグ #hackabilityofthestool を付けて、インスタグラムに投稿する「オンラインエキシビジョン」を開催。本展で見られる作品は、それら100脚全てを、Artek(アルテック)の協力のもと、〈Stool 60〉を用いて制作したもの。2021年秋に、中国・杭州のギャラリー(B1OCK CONCEPT STORE)にて披露され、本店は、日本凱旋展となります。
池尻大橋にあったMISTLETOE OF TOKYO のためのスツールからはじまったこのプロジェクト。アアルトのスツール60を改変する340のアイデア、100脚の製作、その全てを記録したプロジェクトブックの出版、中国杭州での100脚全ての展示に続き、京都市京セラ美術館光の広間での展示がスタートしました。pic.twitter.com/9pUQCB0PvL
— Daisuke Motogi (@daisuke_motogi) March 15, 2022
会期中、元木大輔とゲストとのトークセッションも開催されます。
会期:2022年3月15日(火)〜20日(日)
会場:京都市京セラ美術館 光の広間
所在地:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124(Google Map)
開館時間:10:00-18:00(最終日は17:00まで / 入場は閉館30分前まで)
主催:DDAA LAB
協力:Artek
テーマ:「設計事務所のサーキュラー・エコノミー」
日時:2022年3月14日(月)19:00-21:00
登壇者:後藤連平 × 元木大輔
会場:オンライン
テーマ:「DDAA LABのゆくえ」
日時:2022年3月18日(金)13:00-15:00
登壇者:孫泰蔵 × 元木大輔
会場:京都市京セラ美術館 光の広間
テーマ:「続・原っぱのゆくえ」
日時:2022年3月19日(土)13:00-15:00
登壇者:西澤徹夫 × 水野大二郎 × 元木大輔
司会進行:川勝真一(RAD ディレクター)
会場:京都市京セラ美術館 光の広間
※各セッションの録画は後日配信予定
詳細
https://www.dskmtg.com/work/hackability_of_the_stool_kyoto.html
DDAA LAB WebSite
https://www.dskmtg.com/
Daisuke Motogi Twitter
https://twitter.com/daisuke_motogi