建築家の谷尻 誠氏と吉田 愛氏が率いる、SUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズデザインオフィス)が設計する〈NOT A HOTEL NASU〉に、3棟目となる新たな施設”CAVE”が建設されます。
牧場としても使われている、約16万坪の広大な敷地を有する〈NOT A HOTEL NASU〉では、すでに、4LDKの”MASTERPIECE”(ver.1)と、1LDKの”THINK”(ver.1)の2棟が販売されています。
“洞窟”を意味するCAVE棟の計画地は、約480m²(約145坪)。NOT A HOTELの施設では唯一、ペットを連れて宿泊することができます。
愛犬家には嬉しい設備も用意され、例えば、ドッグランと呼ぶには広い前庭。こころおきなく愛犬と遊び、室内に戻る際には、屋外のウッドデッキに用意されたプール付きの水場で土汚れと汗を洗い流せます。
内部空間は、計画地にはもとある傾斜を生かした構成に。リビング・ダイニングのほか、ベッドルームとゲストルームのほか、屋外に3つのテラス、広いプール、サウナ、ファイアプレイスも用意され、複数の空間がレイヤーのように重なりあい、緩やかにつながっています。
“CAVE”という命名で思い出されるのが、〈NOT A HOTEL NASU〉の設計コンセプトなどについてインタビューした際の、谷尻氏と吉田氏の言葉です。以下に要約します(詳細は、【特集】NOT A HOTELが建築家と創出する新しいラグジュアリー#02「新しい価値観が拡張されるとき」を参照)。
「海外で、招かれて行った先の住まいは、高級なインテリアを使っているわけでもないのに、趣きがあって、センスがあって、素材感があって、重々しく、そして暗い。僕はそれがすごく気に入った。ツルツル、ピカピカだけがラグジュアリーじゃない。現代の日本の住宅とは真逆にある空間こそが実は、ラグジュアリーというものを生み出すのではないか。」(谷尻氏談)
谷尻氏は、この”暗さ”をまず、自宅の〈T-HOUSE〉で実践しています(詳細・谷尻誠インタビュー記事)。
現代人が失いつつあるこの”暗さ”は、室内外にしつらえられたファイヤプレイスで過ごす時間を、より豊かなものにしてくれます。
光に依存しない”暗さ”は、星を眺めるのに何よりも最適な条件となります。
寝室の窓には、ウィンドービューを考えて傾斜がつけられます。都会ではなかなか見ることが難しい星空や、青く澄んだ空を、ベッドの上から眺めることができるように。
〈NOT A HOTEL NASU〉”CAVE”の販売は、2022年11月を予定しています。
詳細
https://notahotel.com/next/nasu-cave
※建物のパースは、2022年8月3日発表時点のものであり、今後変更となる場合あり
設計者プロフィール
SUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズデザインオフィス)
谷尻 誠
1974年広島県生まれ。2000年に建築設計事務所SUPPOSE DESIGN OFFICE設立、2014年より吉田愛と共同主宰。
広島と東京の2カ所を拠点に、国内外で多数の建築をはじめとするさまざまなプロジェクトを手がけるほか、社食堂、絶景不動産、社外取締役、toha、DAICHI、tectureなど、多分野で開業。事業と設計をブリッジさせて活動している。吉田 愛
1974年広島県生まれ。SUPPOSE DESIGN OFFICE設立と同時に参加、2014年からは谷尻誠とともに共同代表を務める。
各種設計のほか、エキシビションやインスタレーション、各プロジェクトのグラフィック、アートなどのディレクションや空間スタイリング業務も手がける。2021年に空間プロデュースやインテリアスタイリングを事業の核とする「etc.Inc」を設立。SUPPOSE DESIGN OFFICE Website
https://suppose.jp/
NOT A HOTEL 会社概要
2020年4月1日設立(ファウンダー、代表取締役:濵渦伸次)。
年間30日単位でのシェア購入ができるホテルにもなる別荘を開発・販売。ホテルの運営・マネジメントを担う「NOT A HOTEL MANAGEMENT株式会社」を設立し、ソフトウェアとホテル運営を合わせた新しい体験サービスを企画している。
2021年9月よりフラッグシップ物件の販売を開始し、2022年8月2日より、メンバーシップの権利とホテルの利用権がついたNFTの販売を開始した。2022年11月には初の拠点となる〈NOT A HOTEL AOSHIMA〉の開業を予定している。今後も全国に拠点を拡大し、ホテル・別荘の所有と利用のデジタル化を推進していく予定。
NOT A HOTEL Website
https://notahotel.com/