吉岡徳仁の新作〈STAR〉が、東京駅八重洲中央口向かいに、9月17日に地下1階がプレオープンした〈東京ミッドタウン八重洲〉の敷地内に設置された。八重洲の新たなシンボルとして輝きを放つ”光の彫刻”作品、動画も公開。
吉岡徳仁の新作〈STAR〉が、東京駅前に設置されました。
9月17日に地下1階の商業ゾーンと、バスターミナルが先行オープンした〈東京ミッドタウン八重洲〉の施設の外構部に、パプリックアートとして設置されたもので[*]、施設コンセプトである「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド」を体現した作品となっています。
*.パプリックアートとして、栗林 隆作品〈Mountain range〉が柳通り側に、中西信洋作品〈Stripe drawing-Summer reflection〉が八重洲通り側に設置されている(三井不動産プレスリリースより)
#TOKUJIN YOSHIOKA 吉岡徳仁 YouTube「STAR by Tokujin Yoshioka」(2022/09/22)
吉岡徳仁〈STAR〉作品概要
設置場所:東京ミッドタウン八重洲 外構部(外堀通り側)
サイズ:約10m
設置期間:パーマネント(常設)事業者:八重洲二丁目北地区市街地再開発組合
施工:株式会社竹中工務店
アートプロデュース:TAKプロパティ
ステートメント:
「10mに及ぶこの巨大な彫刻は、まるで結晶化するように、ステンレスミラーのロッドを集結させ、輝きを放つ“光の彫刻”を生み出しています。
八角形に型どられた、2000を超えるのステンレスミラーのロッドは、太陽の光をランダムに反射し環境と一体化することで、日中には太陽光を反射し、夕日の中では美しい琥珀色に、また夜景の光をも映し出すことで、多様に輝きが変化する彫刻です。
この光輝く一つ星には、世界が1つになるよう、平和への願いが込められています。」
作家プロフィール
吉岡徳仁(アーティスト/デザイナー)
1967年生まれ。倉俣史朗、三宅一生のもとでデザインを学び、2000年吉岡徳仁デザイン事務所を設立。
デザイン、建築、現代美術の領域において活動し、代表作には、東京2020オリンピックトーチのほか、オルセー美術館に常設展示されているガラスのベンチ「Water Block」をはじめ、クリスタルプリズムの建築「虹の教会」、結晶の椅子「VENUS」、ガラスの茶室「光庵」などがあり、国際的に評価されている。
作品は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やフランス国立近代美術館(ポンピドゥーセンター)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)など、世界の主要美術館に永久所蔵されている。
世界で最も活躍するデザイナーに与えられるDesign Miami・Designer of the Yearや、Milano Design Awardなど、国際的なアワードを多数受賞。アメリカNewsweek誌による「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれている。TOKUJIN YOSHIOKA Website
https://www.tokujin.com/
〈東京ミッドタウン八重洲〉とは、「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」の街区名称。敷地は、中央区立城東小学校の跡地を含み、同小学校やオフィス、商業ゾーン、バスターミナルのほか、上層階に「ブルガリ ホテル 東京」が開業予定です。
マスターアーキテクトをアメリカの建築家であるピカード・チルトン(Pickard Chilton)氏が務め、基本設計・実施設計・監理を日本設計、実施設計と施工を竹中工務店が担当しています。
商業ゾーンは、地上1階から3階の4フロアを占め、57店舗が入ります。このうちの地下1階が9月17日にプレオープン。軽飲食店を中心に、13店舗が開店しました。
施設のグランドオープンは2023年3月10日を予定。〈ブルガリ ホテル 東京〉の開業は同年4月と発表されています(三井不動産プレスリリースより / その後、ブルガリ ジャパンが2月2日プレスリリースで4月4日開業を発表)。
地上階を含め、商業ゾーンの空間は、多様性を表現した「TOKYO FACE」をコンセプトに掲げてデザインされ、工事が進められています。
1階エントランスには、京都のブランド・HOSOOのテキスタイルと、ランドスキップのデジタルアートを融合させた、高さ約11m、幅約7.5mのコの字型のエントランスゲート「Nishijin Reflected」がお目見えする予定です。
そのほか、エレベーターホールの壁面には、久住有生氏の手による左官仕上げが施され、随所に“クラフトマンシップ”を感じられる空間となっているとのこと。
施設のコンセプトは「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド」。ジャパンブランドにこだわり、日本の未来のモノづくりとブランド価値を、この場所から世界に向けて発信していく予定です。東京駅前という、日本の玄関口である立地を活かしたランドマークとなることを目指しています。
所在地:東京都中央区八重洲2丁目2番1号
営業時間:地下1階 10:00-21:00
東京ミッドタウン八重洲 ウェブサイト
https://www.yaesu.tokyo-midtown.com/
三井不動産プレスリリース(2022年9月15日)
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2022/0915_01/