これからの木材の可能性を拡張する木材〈BeLIN〉を紹介する展覧会が、岡山・蒜山のGREENable HIRUZEN(グリーナブル ヒルゼン)にて10日間の会期で開催されます(水曜休館)。
本展は、真庭市による真庭無垢材活用プロジェクトの一環として開催されるもので、主催は、1924年(大正13)に真庭・久世駅前に建てられた、古い木造建築を改修したコワーキング・フリースペース「エキマエノマエ」に拠点を構える合同会社わっしょいボヘミアン。
「BeLIN」はは「ビリン」と読み、「美しい林」からの命名。開発の背景には、日本の国土全体にもあてはまる真庭市の林業における課題があります(本展フライヤーの片面に記載されたテキストが詳しい)。
パネル化によっていろいろとつなぎ合わせ、木の空間を自在に生み出す〈BeLIN〉は、人々のライフスタイルの拡張にもつながる可能性を有しています。本展では、そのイメージを具体化して、〈BeLIN〉を使ったテントやワークスペース、ベンチなどのコンセプトモデルが展示されます。
また、真庭市の「山・木・製材」に関する展示も併設されます。
会場は、東京・晴海から蒜山に移築されたCLTパビリオン「風の葉」を中心に、ビジターセンターやショップなどが整備された複合施設〈GREENable HIRUZEN〉の一角、隈研吾建築都市設計事務所が設計した〈真庭市蒜山ミュージアム〉2Fのフリースペースにて。
BeLIN制作チーム
デザイン:富永大毅(建築家、TATTA)
ヒノキ材:池田光真(樋口木材)
スギ材:堀 勝則(堀住建)
製作:元井哲也 / 元井真由美(木工房もものたね)
バリエーション設計:藤間弥恵+富永大毅(TATTA)
監修:三原鉄平(岡山県立大学 デザイン学部)展覧会ディレクション:Glitch LLC
ライター:藤本明弘 / 河野文雄(わっしょいボヘミアン)
デザイナー:西田夏子(monochrome design office)広告チーム
アートディレクター:平澤洋輔
コピーライター:わきたけん(KITEKI)
撮影:平田絢子(umiaisa.me)
デザイナー:西田夏子(monochrome design office)Special Thanks
川原陽平 / 牧野泰斗(真庭木青)
石井裕隆 / 藤本明弘 / 追田 努(真庭市林業・バイオマス産業課)プロデューサー・チーフディレクター:河野文雄(わっしょいボヘミアン代表)
ライター:藤本明弘 / 河野文雄(わっしょいボヘミアン)
会期初日の午前中には、富永氏や真庭市林業・バイオマス産業課長ら本展の関係者が登壇する「美林トークショー」も開催されます(入場およびトークショーの聴講は無料)。
展覧会ステートメント
もう一度、森林から始める。木材を未来につないでいく。
森林をあたらしい場所へ連れていこう。BeLINは、ヒノキとスギの無垢材から生まれました。ヒノキ7:スギ3、真庭に生育する木々と同じ比率でできているパネルは、真庭の森林そのもの。この木材で、どんな未来を描くことができるか。それは、丁寧に育てられ製材された木の可能性をひろげることであり、木のまち真庭のこれからを考えることでもあります。
BeLINは、パネルをつなぎ合わせ、木の空間を自在に生み出すことができる木材です。ライフスタイルを拡張させると共に、美しい森林を持続させていく。そこには、森林、木材の仕事、木がそばにある暮らしを、もっと結びつけていきたいという願いが込められています。
どこにいても、パネルの隙間から木漏れ日が降りそそぐ。これまで森林とつながりのなかった場所へも、木のぬくもりを届けることができる。BeLINは、丁寧に作られた木材を通して、もっとたくさんの人に喜びを届けられる可能性があることを問いかけてくれます。
BeLINが、真庭の森林からあたらしいアイデアが生まれる、これからのよりよい材料となりますように。
会期:2022年10月29日(土)〜11月7日(月)
開場時間:9:00-17:00(入館は16:45まで)
休館日:水曜
会場:真庭市蒜山ミュージアム 2Fフリースペース
所在地:岡山県真庭市蒜山上福田1205-220 GREENable HIRUZEN(Google Map)
入場料:無料
主催:合同会社わっしょいボヘミアン
協力:真庭市
開催日時:2022年10月29日(土)10:30-11:30
登壇者:富永大毅、石井裕隆、河野文雄、池田光真、三原鉄平(司会)
会場:真庭市蒜山ミュージアム 館内にて
GREENable HIRUZEN ウェブサイト
https://greenable-hiruzen.co.jp