水まわり住宅総合機器メーカーのTOTOの公式ウェブサイトが全面リニューアル。サイトの戦略立案、企画、UI/UX設計、デザイン、開発、一部動画の制作を、クリエイター集団・チームラボ(teamLab)が担当しています。
チームラボのプレスリリースによれば、リニューアル前のTOTO公式ウェブサイトには、約15,000ページにおよぶ膨大な情報が蓄積されていたところ、「チームラボCMS」を導入して、情報のまとまりごとにテンプレート化、「シングルページ化」と「動画化」の2大コンセプトで情報設計を行い、再構築したとのこと。
これにより、約15,000ページを約3,000ページにまで圧縮し、サイトを訪れた人にはわかりやすく、管理する側には管理しやすいサイトにリニューアルされました。
さらに、「チームラボサーチ[*1]」と「チームラボレコメンド[*2]」の機能により、パーソナライズを強化。埋もれていたコンテンツの”再発見”がしやすくなっているとのこと。
*1.チームラボサーチ:https://www.team-lab.com/teamlabsearch/
*2.チームラボレコメンド:https://www.team-lab.com/teamlabrecommend/
今回のリニューアルでは、「チームラボDMP[*3]」の導入と、PDCA計画[*4]を策定。今後はチームラボのデータサイエンティストによる分析と施策のサイクルを繰り返し、サイトの改善、リアルとウェブの融合、新たな価値提供へ至るまでの実施を可能にする基盤も構築しています。
単純な情報掲載のプラットフォームから、新築やリフォームにおける、”カスタマージャーニー”上のデジタル接点として機能する仕組みです。
*3.チームラボDMP:https://www.team-lab.com/teamlabdmp/
*4.PDCA: Plan → Do → Check → Actの4つの段階を繰り返し、業務を継続的に改善する手法
ページ数は大幅に減ったものの、情報量は増やし、構造はシンプルになっているのも今回のリニューアル設計での特徴です。
昨今のユーザーの嗜好や実行動にあわせ、同一ページ内のスクロールで必要な情報が見つけやすいよう「シングルページ化」。また「動画化」によって、直観的に商品の魅力がわかる動画を掲載するなど、2つの大きなコンセプトで、サイトを再構築しました。
そのほかのユーザビリティでは、新築・リフォームを検討するためにTOTOのサイトを閲覧中、ユーザーが集めた情報を保存できる「お気に入り」と、予約情報ややりとりを一元管理できる「マイページ」によって、ユーザーの情報収集を強力にサポートしています。
バックエンドでは「チームラボ会員基盤」[*4]が動き、柔軟な連携と、情報の機密性を保持した情報管理を可能にしています
*4.チームラボ会員基盤 / teamLabMembershipPlatform:https://www.team-lab.com/teamlabmembershipplatform/
さらには、全国に約100店舗を展開するTOTOショールームにおいて、接客スタッフが使用するタブレット向けの接客支援ツールも構築。公式WEBサイトのマイページとも連携でき、ショールームを訪問するユーザーの情報や嗜好を、接客側が事前に把握することができます。
TOTO公式ウェブサイト
https://jp.toto.com/
チームラボとは
アート活動を行うArt collective teamLabの基盤であり、法人格。
最新のテクノロジーを活用したソリューション、大規模なシステム開発や、プロダクト、デジタルコンテンツの制作、都市計画や建築空間設計などを行う。
アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、デジタル社会のさまざまな分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団として、アート、サイエンス、テクノロジー、クリエイティビティの境界を越えて、集団的創造をコンセプトに活動中。
ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、シリコンバレー、北京、メルボルンなど世界各地でアート展を開催。ミュージアム・大型常設展として、東京・お台場「チームラボボーダレス」(2022年8月末営業終了、移転予定)、東京・豊洲「チームラボ プラネッツ」(2022年12月営業終了)、上海「teamLab Borderless Shanghai」、マカオ「teamLab SuperNature Macao」などを展開。北京、ハンブルク、ユトレヒトにもオープンを予定している。