“自然の中のもう1つの家”を月額5.5万円という定額で利用できるサブスクリプションサービス「SANU 2nd Home(サヌ セカンドホーム)」を提供している株式会社Sanuが、同サービスにとって3つ目となるオリジナルの建築モデル・SANU CONDOMINIUM(サヌコンドミニアム)を2024年2月7日に発表しました。
建物の設計、空間デザインを、建築家の芦沢啓治氏が担当しています。
Sanuが20211年11月より展開する「SANU 2nd Home(サヌ セカンドホーム)」は、月額5.5万円のサブスクリプションサービスで、メンバー会員は、同社が国内の山間部・湖畔・海辺に構える多彩な施設バリエーションから、目的や気分に合わせて滞在先を選ぶことができます。その後は法人サービスなども開始。都市での生活はそのままに、都市と自然を繰り返し行き来して、自然の中で定期的に暮らすウェルビーイングなライフスタイルを創業以来、提案し続けています。
サステナブルを追求したキャビンで自然と共に過ごす、セカンドホームのサブスクリプションサービス「SANU 2nd Home」が初期会員の先行受付を開始
〈SANU CONDOMINIUM(サヌコンドミニアム)〉モデルは、芦沢啓治建築設計事務所を設計パートナーに迎え、芦沢氏による洗練されたミニマム、シンプルさと、より上質さと快適さを追求した手触り感のある設えで、完成度の高いインテリアが特徴です。自然の眺望を楽しむための空間を提供します。
建物の規模は連棟タイプで、客室数は14室(14棟)になる見込みです。
〈SANU CONDOMINIUM(サヌコンドミニアム)〉モデルは、空間に配置するテーブルや椅子などの家具のデザインも手がける芦沢氏の知見を活かし、レイアウトや家具のきめ細やかな連携により、あらゆるシーンから視線が外部へと流れるような空間設計となっています。
また自然と空間の関係性に“遊び”を持たせるために、ほとんどの棟でバスタブをバルコニー側に配置しているのも従来のサヌモデルにはなかった特徴です。
さらに、バルコニーにはプライベートサウナも配され、連棟式でありながら、多様な自然との関わり方が宿泊空間に用意されています。
芦沢氏ならではのデザインの特徴の1つとして、バルコニー部には木製のサッシを採用。建てることで日本の森林に負荷をかけるのではなく、逆に再生につながるような建築を、オリジナルの木造モデルとその施工システムで実現することを掲げているSanuならではの宿泊施設として、内部空間に生じやすい異素材同士のバッティングから生まれる違和感といった感覚的な分断を避け、よりスムーズに自然と一体になる空間を実現したデザインとなっています。
芦沢啓治氏コメント
「“⼈が⾃然と調和し、楽しく、健康的にこの地球で暮らし続けていくために必要なことを、新しい⽣活様式の提案を通して⼈々に発信していく”というSANUのコンセプトに共感したのがコラボレーションの始まりでした。
自然が豊かな場所を立地としながらサービスを多くの人々に体験いただけるように、様々な面でアクセシビリティの高い環境でありながら、上質で洗練された建築を提供できるように心掛けています。」
芦沢啓治 プロフィール
1973年生まれ。1996年横浜国立大学建築学科卒業。卒業後、建築家としてのキャリアをスタートし、super robotでの数年間にわたる家具制作を経て、2005年に芦沢啓治建築設計事務所設立、主宰。2011年東日本大震災発生をきっかけに生まれた石巻工房の代表も務める。
「正直なデザイン/Honest Design」をモットーに、クラフトを重視しながら建築、インテリア、家具などトータルにデザイン。国内外の建築やインテリアプロジェクト、Karimoku Case(Karimoku Case Studyより改称)、ARIAKE、KOKUYO(コクヨ)など、家具メーカー・ブランドとの仕事を手掛ける。
国内外デザイン賞の審査員に加え、普段より海外デザイナーとの交流も深く、大学での講義·ワークショップなどを通じて若手の育成にも力を入れている。
2023年以降に竣工したプロジェクトに、TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARK、The Conran Shop Daikanyama、Blue Bottle Coffee Qiantan Café(中国・上海)などがある。芦沢啓治建築設計事務所ウェブサイト
https://www.keijidesign.com/
山間部からの展開を始めたオリジナルの〈SANU CABIN(サヌキャビン)〉、2023年11月に千葉県一宮市に開業した〈SANU APARTMENT(サヌアパートメント)〉に続いて、「SANU 2nd Home」の新たな宿泊拠点となる〈SANU CONDOMINIUM(サヌコンドミニアム)〉は、今夏に開業予定の千葉・館山に1号店をオープン。その後は栃木・那須と静岡・伊豆でも展開、2025年冬までに計3拠点・44室のオープンを計画中とのこと。
SANUファウンダー兼ブランドディレクター・本間貴裕氏コメント
「私たちは、いつでも“人”と組みたい。今までの実績でも、その方がやっている会社の理念でもない。その手前にある、人に惚れて、人と一緒に仕事がしたい。芦沢さんとの仕事は、まさに「芦沢啓治」という人間に惚れたことから始まりました。
出会ったのはなんと街場の中華料理屋。友人の紹介で、絶対気が合うからと紹介され、初めてご飯をご一緒した日のことを鮮明に覚えています。屈託なく楽しそうに建築の話をする時々に見せる真剣な表情。真っ直ぐにデザインに向き合い、この領域で勝負してきたこと、それと同時に、物事を突き詰めてきた人のみが持つある種の「抜け感」を会話の節々から感じました。その時に抱いた、一緒に仕事がしたい、という強い気持ちが今日の発表に繋がっています。一生のうちに力を込められるプロジェクトの数は限られている。その中で、SANUの建築をつくっていただいたことを大変光栄に思います。
ミニマルで洗練されたシンプリシティの中にある一縷の艶。まさに、芦沢さんの味が詰まった建築となったことと思います。
館山のどこまでも青く広い空を望む、清廉な空間をみなさんに楽しんで頂く日を心待ちにしています。」
2021年11月に2拠点5棟(5室)で始まったSanuのセカンドホームサービスは、この2年の間に15拠点78室に拡大。ローンチ以降、819日連続で会員枠を満員(空き待ち)状態で推移してきました。ニーズに応えるため、Sanu全体として、2025年には北は北海道から南は鹿児島まで30拠点・200室に増やしていく計画です。
【特別インタビュー】SANU(サヌ)が待望の海辺に進出、ブランドディレクターと設計者のPuddle 加藤匡毅氏が語る開発秘話
SANU ウェブサイト
https://sa-nu.com/