CULTURE

妹島和世デザイン監修の車両〈Laview〉がブルーリボン賞を受賞

CULTURE2020.06.06

西武鉄道株式会社は、建築家・妹島和世氏がデザイン監修し、株式会社日立製作所が製造した特急車両〈001系Laview(ラビュー)〉が、鉄道友の会が制定するブルーリボン賞を受賞したと発表しました(2020年6月5日プレスリリース)。
西武鉄道としては、初代特急車両「5000系レッドアロー号」が1970年に受賞して以来、50年ぶり2度目の受賞とのこと。

画像:西武鉄道公式ホームページ「特急ラビュー」ページより

受賞理由として、「スタイリッシュで特徴的な外観デザイン、良質な雰囲気を備えつつ機能性の充実やバリアフリーの促進が図られた客室・設備ほか、最新水準の機器類の積極採用による省保守性や信頼性の向上、環境負荷の低減など、現代の鉄道車両としての完成度が極めて高く、魅力あふれる車両である」ことが評価されました。


ブルーリボン賞とは:
日本の鉄道愛好者によって1953年に設立されたの任意団体、鉄道友の会が、選考の前年に日本国内で正式に営業運転を開始した新造または改造車両のなかから、選考委員会が選んだ候補車両に対して、約3,000人の会員が投票。その結果に基づき、選考委員会が最優秀と認めた車両を選出される。賞の制定は1958年。

画像:西武鉄道公式ホームページ「特急ラビュー」ページより

〈001系Laview〉は、運転席があるフロントが、三次元の曲面ガラスを採用した球面形状、従来の車両デザインでは汚れやすいと敬遠される黄色をメインとしたカラーリングなど、これまでにない斬新なデザインで、2019年3月のデビューは、鉄道愛好家だけでなく、大きな話題となりました。

参加デザイナーは、基本デザイン監修を妹島和世氏、座席シートや床面などのテキスタイルをデザイナーの安東陽子氏、天井照明をはじめとする車内の照明デザインを照明家の豊久将三が担当。デザインコーディネーションとグラフィックデザインは建築家の棚瀬純孝氏が担当しています(西武鉄道2018年10月29日プレスリリースより)。(en)

画像:西武鉄道公式ホームページ「特急ラビュー」ページより

バリアフリーの促進が計られた多目的トイレ 画像:西武鉄道公式ホームページ「特急ラビュー」ページより

妹島和世氏コメント:
「ブルーリボン賞ご受賞おめでとうございます。このプロジェクトに参加させていただきましたことを光栄に思います。初代レッドアローの1970年の受賞から丁度50年ぶりの受賞ということで、今回のたくさんの方々との取り組みが、新しい節目としても評価されたようにも思われとても嬉しいです。これからも皆さまにずっと愛されてたくさんの方々に乗っていただければと思います。」

画像:西武鉄道公式ホームページ「特急ラビュー」ページより


特急車両〈001系Laview〉とは:
車両形式「001系」とは、西武鉄道の次世代のフラッグシップトレインとして、「いままでに見たことのない新しい車両」であること、「次の100年に向けた出発点である車両」であることを表現するため、100年を逆から表し「001」表記している。また、「00」には「∞(無限)」の可能性の意も込められている。
愛称「Laview(ラビュー)」は、贅沢(Luxury)なリビング(Living)のような空間という意味の「L」、矢(arrow)の頭文字、大きな窓から移りゆく眺望「view」をあわせた造語である。

西武鉄道「特急ラビュー・レッドアロー号」ホームページ
https://www.seiburailway.jp/express/limitedexpress/laview/about//index.html


【TECTURE MAG】2020/8/14掲載
〈大阪芸術大学アートサイエンス学科 新校舎〉竣工までを追うドキュメンタリー映画『建築と時間と妹島和世』10月公開、監督はホンマタカシ
https://mag.tecture.jp/culture/20200814-11651/

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