CULTURE

デザインと歴史で紐解く海外の美しき屋外プールの世界『POOL 世界のプールを巡る旅』

CULTURE2021.08.04

東京オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020)の熱戦が連日繰り広げられている、2021の夏。競泳は終了しましたが、このあと、飛び込み、水球、アーティスティックスイミング(旧称:シンクロナイズドスイミング)といった競技種目がプールを舞台に繰り広げられます。

私たちが小学校・中学校の夏季の体育でお世話になるプール、親や親戚、友達を誘って遊びに行くプール、海外旅行先のホテルで水着に着替えてチェアで寛ぎたくなるプールなど、私たちのライフスタイルに意外と深く関わっているプールは、どのような歴史があり、また、どのようなデザインがあるものなのでしょうか。

先ごろ、中東・ドバイに”世界一深いプール”という触れ込みで「ディープダイブ・ドバイ」がオープンし、話題となりました。


Deep Dive Dubai YouTube公式チャンネル「Deep Dive Dubai – The World’s Deepest Pool」(2021/07/08)
注.紹介書籍『POOL』未収録事例

このドバイの最新プールは、屋内のダイビング用で、深さ60メートル、内部に廃墟のような”水中都市”を内包しているなど、かなり特異な構成ですが、海外には、日本にはない、スケール感の大きな屋外プールがさまざまに存在します。
例えば、絶景のビーチと一体化するようなプール・アールデコ様式のプール・炭鉱跡地の工場を利用したプールなど。

これら、世界の国々から選りすぐりの屋外プールを美しい写真で紹介した書籍が、青幻舎から今年5月に刊行されています。
以下の画像は、版元から提供を受けた事例写真です。

写真集『POOL 世界のプールを巡る旅』青幻舎

サンドフォード・パークス野外プール(UK チェルトナム) Image credit: Yves Andre/ Getty Images

写真集『POOL 世界のプールを巡る旅』青幻舎

Image credit: Alessandro Della Bella

写真集『POOL 世界のプールを巡る旅』青幻舎

ボンダイ・アイスバーグ・クラブ(オーストラリア ボンダイ) Image credit: Melanie Watkins

写真集『POOL 世界のプールを巡る旅』青幻舎

オリンピック水泳スタジアム(ドイツ、ベルリン) Image credit: Alexander Rentsch

掲載事例
リーエン天然プール(スイス)
イスランズ・ブリュッゲ港湾海水浴場(デンマーク)
バン・デ・パキ(スイス)
ローヌ・スイミングプール(フランス)
ツォルフェライン炭鉱プール(ドイツ)
ムンジュイック市民プール(スペイン)
ブルーラグーン(アイスランド)
ミルケ屋外プール(ドイツ)
ゼレナ・ザバ(スロバキア)
アッラス・シー・プール(フィンランド)
バデシフ(ドイツ)
潮のプール(ポルトガル)
モリトール・スイミングプール(フランス)
ブレッド湖屋外プール(スロバキア)
オリンピック水泳スタジアム(ドイツ・ベルリン)
ハルドヴォ・ホテル(クロアチア)
アルテラ住宅団地屋上プール(オーストリア)
ミラノ市営プール(イタリア)
ウトケー湖水プール(スイス)
ロンドン・フィールズ屋外プール(UK・ロンドン)
ブリストル屋外プール(UK・ブリストル)
ソルトディーン屋外プール(UK・ブライトン)
ティンサイド屋外プール(UK・プリマス)
パーラメント・ヒル屋外プール(UK・ロンドン)
ハムステッド・ヒースの池(UK・ロンドン)
ストーンヘブン屋外温水プール(UK・ロンドン)
ハザーセージ・スイミングプール(UK・ダービーシャー)
ブロックウェル屋外プール(UK・ロンドン)
サンドフォード・パークス屋外プール(UK・チェルトナム)
オアシス・スポーツ・センター(UK・ロンドン)
トゥーティング・ベック屋外プール(UK・ロンドン)
ジュビリー・プール(UK・ペンザンス)
ブロンテ・ロック・プール(オーストラリア・ブロンテ)
アンドリュー・ボーイ・チャールトン・プール(オーストラリア・シドニー)
ワイリーズ・バス(オーストラリア・クージー)
ボンダイ・アイスバーグ・クラブ(オーストラリア・ボンダイ)
マヌカ・プール(オーストラリア・キャンベラ)
ノース・シドニー・オリンピック・プール(オーストラリア・シドニー)
オルソン・レクリエーションセンター(US・シーランチ)
ネプチューン・プール(US・ハースト・キャッスル)
ジョン・C・アーギュ・スイムスタジアム(US・ロサンゼルス)
ベネチアン・プール(US・コーラルゲーブルズ)
ワイキキ戦争記念水泳場(US・ハワイ)
マッカレン・パーク・プール(US・ニューヨーク)
ケネディタウン・スイミングプール(中国・香港)
パーネル・バス(ニュージーランド、オークランド)
キツラノ・プール(カナダ・バンクーバー)
サニーサイド・プール(カナダ・バンクーバー)
サン・アルフォンソ・デル・マール(チリ)
シーポイント・プール(南アフリカ・ケープタウン)
インターコンチネンタル・フェニキア・ベイルートのプール(レバノン・ベイルート)

著者のクリストファー・ビーンランド(Christopher Beanland’s)氏は、ロンドンを拠点とする建築史家で、ジャーナリストであり作家でもある人物。本書は、2020年に刊行され、話題となった同氏の著書『LIDO(*編集部註.イタリア語で海辺、海岸の意)』を『POOL』に改題し、刊行されたものです。現在、多数の国で『POOL』として版を重ねているとのこと。

本書は、建築面の見どころや、ビクトリア朝時代から現代に至る壮大な世界屋外水泳史も学ぶことができる、プールへの深い愛情と新鮮な驚きに満ちた1冊です。(en)

写真集「POOL 世界のプールを巡る旅』

著者:クリストファー・ビーンランド
言語:日本語
判型:A4変
製本:上製本
総頁:206頁
ISBN
10-4861528127
13-978-4861528125
定価:3,300円(本体3,000円)
出版社‏:青幻舎
刊行日:2021年5月26日

青幻舎Webサイト 書籍紹介ページ
https://www.seigensha.com/books/978-4-86152-812-5/

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