建築家の藤本壮介氏が手がけたことで知られる、前橋市のアートデスティネーション〈白井屋ホテル〉に今秋、新たに「白井屋ザ・ベーカリー/SHIROIYA the BAKERY」がオープンします。
アートディレクションと空間デザインは、大阪とフランスを拠点にクリエイティブディレクションからプロダクトデザイン、空間デザインなど、活動を多岐にわたって展開している、柳原照弘氏(TERUHIRO YANAGIHARA STUDIO)が手がけます。
ベーカリーのプロデュースを、東京有数の人気店の1つである「BEAVER BREAD(ビーバーブレッド)」を2017年に東日本橋に開業した、割田健一氏が務めます。 群馬で育った割田氏が、前橋の地域創生を掲げる白井屋ホテルの思いに共感したことをきっかけに、このプロジェクトがスタートしたとのこと。
割田健一(わりた けんいち)氏プロフィール:
埼玉県出身、群馬県育ち。高校卒業後「ビゴの店(プランタン銀座)」にて修行し、2006年より同店シェフを務める。2007年にパンの世界大会第1回「モンディアル・デュ・パン」の日本代表に選抜される。2011年「銀座レカン」グループのブーランジェリーシェフに就任し、2014年12月「ブーランジェリーレカン」開店。2017年11月に東京・馬喰横山(東日本橋3丁目)に「BEAVER BREAD(ビーバーブレッド)」をオープン、BEAVER BREAD代表を務める。
著書『「ビーバーブレッド」割田健一のベーカリー・レッスン』(世界文化社、2019)がある。割田健一氏コメント:「私が育った地元群馬で、このような機会を頂けたことがとても嬉しく、深く感謝しています。そして、まちなかのパン屋として、多くのお客様が訪れることを心からお祈りしています。これからも全力で応援させていただきます。」
サイトは、ホテルの敷地内、馬場川通り沿い。並びの路面店として、フルーツタルトの専門店「SHIROIYA the PÂTISSERIE(白井屋 ザ・パティスリー)」が2021年2月にオープン。さらに、今年9月下旬には、芦沢啓治建築設計事務所の設計で〈ブルーボトルコーヒー 白井屋カフェ〉がオープンを予定しています。
11月にオープン予定の「白井屋ザ・ベーカリー/SHIROIYA the BAKERY」では、バゲットから菓子パンまでさまざまなパンを、職人が店舗内の窯で日々、焼いて提供します。
ベーカリー、コーヒーショップ、パティスリーの3店舗が馬場川通りに軒を連ね、前橋の人々の日常のさまざまなシーンを相乗的に彩ります。人々が集い、憩える場となっていくことで、前橋のまちなかの活性化に貢献していく計画です。(en)
〈白井屋ホテル〉概要
2020年12月、群馬県前橋市に開業。アートデスティネーションとして、前橋の地域創生を掲げ、多様な分野のクリエイターと共に具現化した「まちのリビング」を目指す。
建築家・藤本壮介の手により、300年以上の歴史ある旅館に新たな息吹を与えた建物、国内外のアーティストによる作品の数々、デザイナーとの協演、地元の食材を活かしたミシュラン2つ星シェフ監修のこだわりの食、フィンランド式サウナ、茶室などのウェルネス施設が、明確なビジョンをもとに地域に開かれている。暮らす人と訪れる人が集い、五感に刺激を受け、心を養い、あらたな文化がめぶく、世界にも類をみないホテルとして、さまざまな企画、活動を展開。オールデイダイニングである「白井屋ザ・ラウンジ」には、スタインウェイの最高峰の自動演奏ピアノを導入し、巨匠たちの音楽やピアニストによるライブ演奏を楽しめる機会も創出。米国の有名インテリア雑誌『AD(Architectural Digest / アーキテクチュラル・ダイジェスト)』より、「2021 AD Great Design Hotel Award」受賞。
〈白井屋ホテル〉
所在地:群馬県前橋市本町2-2-15
公式ウェブサイト:https://www.shiroiya.com/