奈良市内にリビタが展開するライフスタイルホテル「THE SHARE HOTELS」の9店舗めとなる〈MIROKU 奈良 by THE SHARE HOTELS(ミロク ナラ バイ ザ シェア ホテルズ)〉が9月16日に開業しました[*1,2]。
*1.事業主:合同会社奈良荒池ホテル(ウェルウッド、ワールド航空サービスにより、2019年に設立された特別目的会社)
*2.以下、〈MIROKU 奈良〉と略
同ホテルシリーズは、ローカルの新しい魅力をシェアすることをコンセプトに、リビタが2016年3月に開始したホテル事業で、1号店として、金沢市橋場町の築約50年のオフィスビルをリノベーションした〈HATCHi 金沢 / THE SHARE HOTELS(ハッチ カナザワ ザ シェア ホテルズ)〉を開業。その後、東京、函館、京都、広島にも展開し、8号店として東京・墨田に〈KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS(カイカ トウキョウ バイ ザ シェア ホテルズ)〉を2020年7月にオープンしています。
〈MIROKU 奈良〉の立地は、奈良公園の南端、荒池の畔(ほとり)。ユネスコ世界遺産の興福寺五重塔と春日山原始林を臨むロケーション。
建物は、築31年の地上4階建て+地下1階のビルをリノベーション。奈良にゆかりのあるマテリアルやインテリアを随所に配しているのが特徴の1つです。
プロジェクトパートナー:
インテリアデザイン:芦沢啓治建築設計事務所、Fumihiko Sano Studio
統括設計:coto
ロゴ・サインデザイン:高い山(TAKAIYAMA inc.)/ 山野英之
飲食監修:くるみの木
アート監修:artness
音響:sonihouse
意匠照明:NEW LIGHT POTTERY(ニューライトポタリー)
館内BGM監修:吉本 宏(resonance music, bar buenos aires)
施工:デザインアーク
FF&E(Furniture・Furnishings・Equipment):seventh-code(セブンスコード)、パシフィックハウステクスタイル、アナクロ、カリモク家具、石巻工房
プロデュース:ウェルウッド(Wellwood Ltd.)
企画・運営:リビタ
事業主:合同会社奈良荒地ホテル
インテリアデザインには、芦沢啓治建築設計事務所が担当。加えて、奈良県出身で、数寄屋大工としての経験を活かして美術家としても活躍する佐野文彦氏が率いるFumihiko Sano Studioを迎え、2つの異なる趣きの空間を設えました。
芦沢啓治建築設計事務所は、自身が関わる家具ブランド・Karimoku Case Studyや、石巻工房の家具を取り入れながら、普遍的で美しい和の空間に仕上げました。
Fumihiko Sano Studioは、奈良の素材を大胆に配し、プリミティブな魅力が感じられる空間をデザインしたほか、エントランスのランドスケープも担当しています。
客室は、クイーンサイズのベッドをしつらえたスタンダードクイーン(Standard Queen / 17m²)から、最大4名まで宿泊でき、ファミリーやグループ宿泊にも対応できるモデレートロフト(Moderate Loft / 25m²)、各種スーペリア(Superior / 32-35m²)、ジュニアスイート(Junior Suite /56m²)など、全7タイプ・44室を用意しています。
部屋によっては、窓の外に興福寺五重塔、春日山の原始林、若草山、荒池を臨むことができます。
地上階の客室は、芦沢啓治建築設計事務所がデザインした和のインテリアで統一。地下階のドライエリアには、Fumihiko Sano Studioがインテリアを担当し、吉野杉の丸太などを大胆に用いて、吉野の山肌を景色として再現した35m²の客室「The Roots of Nara(Superior)」が設えられています。
館内には、吉野杉、飛鳥石、宇陀和紙といった地元・奈良にゆかりの深い素材を随所に採用。また、奈良に本社を構える企業・NEW LIGHT POTTERY(ニューライトポタリー)とsonihouse(ソニハウス)の照明器具とスピーカーも配して、空間を通して、奈良の自然やクラフトマンシップを体感するというコンセプトになっています。
また、〈MIROKU 奈良〉では、これまでオープンしてきた「THE SHARE HOTELS」各店と同様に、リノベーションにより、新築した場合と胃h隠して、CO2の排出量や廃棄物を大幅に削減。さらに今回の店舗では、新たに再生可能エネルギーを電力として導入しています。既存建物のサッシ部分に新たに断熱性の高い障子を設置し、省エネルギー化を図っています。
さらに、客室のアメニティではプラスチック削減に配慮したプロダクトを採用。オーガニックなアメニティも採用するなど、全館でサステナブルな取り組みを行なっていきます
施設名称は、奈良の美しい山麓や鹿を臨む場所として、美(ミ)+鹿(ロク)、 麓(ロク)という意味と 、未来の世に人々を救済するとされる弥勒(ミロク)菩薩(ボサツ)に由来したもの。本施設が今後取り組んでいく、奈良の未来づくりへの姿勢と思いが込められています。(en)
所在地:奈良県奈良市高畑町1116-6(Google Map)
建築年:1990年(築31年)
構造:鉄骨造、地下1階+地上4階建
延床面積:1,963.93m²
建築面積:492.26m²
付帯施設:B1Fゲスト専用ラウンジ「TEA TABLE」、テラス付きレストラン「CAFE & BAR MIROKU TERRACE」
客室数:44室(定員:156名)
客室構成:Junior Suite 3室、Superior with Mt.KASUGA View 3室、Superior 9室、“The Roots of Nara”(Superior)5室、Moderate 8室、Moderate Loft 6室、Stndard Queen 10室)
開業日:2021年9月16日(木)
〈MIROKU 奈良〉公式ウェブサイト
https://www.thesharehotels.com/miroku/