2022年1月2日初掲、3月24日会期延長と会場画像 追加
大阪・御堂筋にあるルイ・ヴィトンのアートスペース[エスパス ルイ・ヴィトン大阪]にて、第2回展覧会「GERHARD RICHTER – ABSTRAKT」展が2022年5月15日まで開催されています。
出展作家は、ドイツ人アーティストで現代アートの巨匠の1人、ゲルハルト・リヒター(1932-)。生誕90周年と画業60周年を迎える今年・2022年は、日本国内の2つの会場(東京・東京国立近代美術館、愛知・豊田市美術館)にて大規模個展の開催が予定されるなど、注目の作家です。
本展は、世界各地のエスパス ルイ・ヴィトン(Espas Louis Vuitton)で展開される「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環として企画されたもので、フォンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)の所蔵作品から選び抜かれた作品が、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京、ソウル、大阪、東京の各エスパスの各会場にて展示されます。
エスパス ルイ・ヴィトン大阪では、リヒターの18点の抽象作品が特別に選出され、30年以上にわたる創作活動を辿る構成です。そのうちの2作品(本稿1枚目の画像、左側)、〈940-4 Abstraktes Bild(アブストラクト・ペインティング)〉と〈941-7 Abstraktes Bild(アブストラクト・ペインティング)〉(2015年)は、今回初めて公開されます。
ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)プロフィール
旧ドイツ民主共和国の一部であるドレスデン近郊のノイシュタットに1932年に生まれる。第2次世界大戦中は、ライヒェナウ(現ポーランドのボガティニア)で育ち、その後、チェコとの国境近くにあるヴァルタースドルフに移り住む。劇場画家として働いた後、1951年から1956年まで当時は東ドイツ領のドレスデン美術大学(Kunstakademie Dresden)にて、文化統制が敷かれていた当時の極めてアカデミックな教育を受けた。1956年に東ドイツを逃れて西ドイツ領のデュッセルドルフへ。1961年から1963年までデュッセルドルフ美術アカデミー(Kunstakademie Düsseldorf)で学ぶ。初の展覧会は廃店舗にて、ジグマー・ポルケとコンラート・リュークと共同で開催した。
現在、現役の作家として最も重要なアーティストの1人とみなされているリヒターは、過去50年間の作品で国際的な名声を得ており、数々の世代に影響を及ぼしてきた。これまでに、オスカー・ココシュカ賞(オーストリア、1985)、ゴスラー市のカイザーリング芸術賞(ドイツ、1988)、第47回ヴェネツィア・ビエンナーレでの金獅子賞(イタリア、1997)、高松宮殿下記念世界文化賞(日本、1997)、ノルトライン=ヴェストファーレン州の州賞(ドイツ、2000)など受賞も多数。
2002年に米国・ニューヨーク近代美術館での「Forty Years of Painting」を皮切りに、リヒターの作品を取り上げる数回の回顧展が開催されている。2011年年から2012年には、欧州の3つの美術館、テート・モダン(イギリス、ロンドン)、新ナショナルギャラリー(ドイツ、ベルリン)、国立近代美術館-ポンピドゥー・センター(フランス、パリ)にて、リヒター作品のパノラマ展を開催している。
本展の会場となる[エスパス ルイ・ヴィトン大阪]は、2021年2月10日に開業した〈ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋〉の5階にあります。商都・大阪(大坂)の海にかつて浮かんでいた菱垣廻船(ひがきかいせん)から着想を得たというファサードは、建築家の青木 淳氏(青木淳建築計画事務所 / 2020年にASに改組)がデザインを手がけことで知られる建物です。
会期:2021年11月19日(木)〜2022年4月17日 5月15日(日)
開館時間:12:00-20:00
休館日:店舗〈ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋〉の休業日に準じる:2022年1月1日(土・祝)
会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪
住所:大阪市中央区心斎橋筋2-8-16 ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋 5F(Google Map)
入場料:無料
※会場内の混雑防止のため、入場を制限する場合あり
店舗〈ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋〉
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エスパス ルイ・ヴィトン大阪
https://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/osaka