フリッツ・ハンセンの創業150周年を記念した展覧会が、4月16日より都内にて開催されます。
フリッツ・ハンセンは、アルネ・ヤコブセン(1902-1971)、ポール・ケアホルム(1929-1980)、ハンス・J・ウェグナー(1914-2007)など、家具デザインを決定的に変質させた巨匠たちと共に、北欧デザインの輪郭をつくりあげてきた、デンマークおよび北欧を代表する家具ブランド。脈々と受け継がれ、同時に刷新され続けてきたデザインの輪郭は、キャスパー・サルト(1967-)、セシリエ・マンツ(1972-)、ハイメ・アジョン(1974-)をはじめとする、世界の第一線で活躍するデザイナーたちとともに、さらに新たなデザインを生み出すインスピレーションの源であり続けています。
本展では、アルネ・ヤコブセンが建築からインテリア、プロダクトデザインまでトータルで手掛けた〈SASロイヤルホテル〉606号室へのオマージュや、名作家具のアニバーサリーモデルが展示されます。
1872年創業のフリッツ・ハンセンの長い歴史を紹介するだけでなく、今・現在のフリッツ・ハンセンのコレクションも併せて展示。家具を見て、触って、体感できる展覧会です。
2021年にフリッツ・ハンセンが傘下に収めたアウトドア家具ブランド・SKAGERAK(スカゲラック[*1])の発表も、本展にあわせて行われるのも見どころです。
1976年に創業したSKAGERAKは、家族とパートナーが経営する、フリッツ・ハンセンと同じ北欧・デンマークのブランドです。SKAGERAKの家具は、何世代にもわたって受け継がれ、楽しめるようにデザインされています。
*1.ブランド名の読みについて:デンマーク語の発音では「スケアラック」という音に近いが、日本ではSKAGERAKを文字通りアルファベット読みで発音する「スカゲラック」でブランドを展開する
会場は、東京・九段北にある〈kudan house(九段ハウス)〉。山口萬吉邸を改修した施設で、これまでに『TECTURE MAG』で取り上げてきた各種展示イベントの会場となっています。
1927年(昭和2)に竣工し、昭和期の大戦で周辺の建物が数多く消失する中で焼け落ちることなく今日まで現存し、当時の姿を今に伝える、見どころが随所にある洋館建築です。
会期:2022年4月16日(土)~29日(金)
開場時間:10:00-18:00
会場:kudan house(九段ハウス)
所在地:東京都千代田区九段北1-15-9(Google Map)
入場料:無料
※予約制
※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大防止対策を実施