東京大学建築構成材デザイン工学(AGC旭硝子)寄付講座における、12年間の活動の集大成となる展覧会「森に棲む月に棲む建築構造デザイン」が始まりました。同学・駒場・本郷・柏の3つのキャンパスにて、9月11日まで開催されます。
会場では、森の「こもれび」の中に、そして、月の「縦孔」の中に棲みつく「建築構造デザイン」の世界が展開されます。
以下のテキストは、主催者メッセージより(会場写真提供:東京大学生産研特任教授 豊田啓介氏)。
本展では、曖昧性(Fuzzy)を帯びた結節点(Node)で結ばれ、森の「こもれび」の様相を呈した世界最強級のガラス《Transparent Structures》(2015)や「壊れても死なない構造」を夢見て華やかに舞う世界最薄の布《羽衣構造:紅掛空》(2019)、21_21 DESIGN SIGHT「虫展」に出展した世界最薄の和紙《極薄和紙の巣》(2019)といった、30ほどのプロジェクトを、原寸大のモックアップや映像、スケッチ、図面などを通して紹介します。
これらのプロジェクトで培われたエンジニアリングは、東日本大震災の被災地における膜テンセグリティ構造の集会所《MOOM[Membrane Oom]》(2011)に、アルゼンチンのスラム街では親杭横矢板の土留め壁《SMAワークショップ》(2018)に、さらに月や火星に存在する縦孔と呼ばれる巨大な洞窟に着床させる月面基地の提案《Lunar/Mars Base Camp》(2021)へと結実していきました。
本寄附講座が提案してきた「森に棲む月に棲む建築構造デザイン」は、これまで体験したことない新しい空間へと私たちを導き、工学の未来を切り拓く契機となることでしょう。力学・幾何学・デジタル技術を駆使し、極細・極薄を探究した建築構造デザインは、「こもれび」の光で満ちた空間を生み出します。
会期:2022年7月16日(土)~9月11日(日)
会場:以下の3会場
入場料:無料
第一会場
東京大学 駒場キャンパス 駒場博物館
所在地:東京都目黒区駒場3-8-1
開館時間:10:00-17:00(最終入館16:30)
休館日:火曜
第二会場
東京大学 本郷キャンパス 工学部11号館 HASEKO-KUMA HALL
所在地:東京都文京区本郷7-3-1
開館時間:7:00-19:00(最終入館18:30)
休館日:土日曜・祝日
※会期中も講堂では講義が行われているため、私語は控えてください
※会期中、大学の行事などにより、入館を制限をする場合あり(詳しくは、以下ウェブサイトを参照)
HASEKO-KUMA HALLウェブサイト
https://haseko-kuma.t.u-tokyo.ac.jp/
第三会場
東京大学 柏キャンパス 東京大学柏図書館
所在地:千葉県柏市柏の葉5-1-5
開館時間:下記の通り(シーズンごとに開館時間および休館日が異なる)
7月 9:00-21:00(月-金曜、最終入館20:30)、10:00-17:00(土曜、最終入館16:30)
休館日:日曜・祝日
8-9月 9:00-17:00(月-金曜、最終入館16:30)
休館日:土・日曜、祝日
※学外からの場合は入場入館証が必要
※土曜の利用は学内関係者限定
詳細
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/kashiwa
主催:
東京大学大学院工学系研究科建築構成材デザイン工学(AGC旭硝子)寄付講座
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部駒場博物館
東京大学工学部11号館HASEKO-KUMA HALL
東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻佐藤淳研究室
共催:東京大学大学院工学系研究科建築学専攻
協力:東京大学柏図書館、東大駒場友の会、タカムラ産業
問合せ先:東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館(TEL:03-5454-6139)
駒場博物館 展覧会案内ページ
http://museum.c.u-tokyo.ac.jp/2022.html#AGC2022
東京大学建築構成材デザイン工学(AGC旭硝子)寄付講座
https://arch.t.u-tokyo.ac.jp/activity/jun-sato-lab/
詳細・東京大学建築構成材デザイン工学(AGC旭硝子)寄付講座完結展プレスリリース
http://www.t.u-tokyo.ac.jp/press/pr2022-06-10-001